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スレッドNo.3008

緑さす本堂に聞くお説法

街なかに有って、深山幽谷然としている曹源寺へお説法を聞きにゆく。「目には青葉山郭公初鰹 ・素 堂」の披露で始まるに相応しく、窓という窓若葉色で、緑の風が本堂を吹き抜けていた。時鳥もここでは鳴くらしい。西洋人は、およそ浴衣や小紋などの和服は似合わないが、法衣となれば別で、修行僧たちは西洋の自国の民族衣装を着ているがごとく似合ってかっこいい。説法が終ると、「猪が食べ残した寺の筍で筍飯を作りましたので、召し上がってください」とにこやかに住職。

昼食の後にお茶会があるので、法話を聞きに来ている人の二割は和服である。お吟さんは、黒っぽいちりめんに六瓢箪が墨彩された生成りの帯を結んだ、グレーヘアーを小さくまとめたお運びさんに見惚れていた(笑)。茶花は濃むらさきの小ぶりの鉄線。薄むらさきの求肥を畳んだような茶菓子の銘は「唐衣」。この生菓子は、こちらの妻恋の一首が由来である。唐衣とは、十二単の一番上に羽織る丈の短いもの。

唐衣着つつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ    在原業平

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