空き瓶に梅ジャム詰めて配るなり
小筆遊びの日。涼を求めて初秋の句を書いた。師匠は、段ボール箱いっぱいにもらった実梅を全部ジャムに煮ていた。根を詰めすぎて疲れたのか、咳ばかりしている。そんなにしてまで作ったジャムなので、いただいた一瓶は、毎朝のフレッシュジュースに混ぜて有難く頂こう。
いつものメンバーでランチに行く。我らがお茶人は、梅ジャムを入れた生菓子の写真を見せてくれる。本物そっくりの瑞々しさがある。旧家守り人は、庭の金柑の甘煮をランチの後こっそり出してくれる。ブラックにとても合う美味しさである。今は熟れて落ちる杏子を、毎日拾っているそう。溜まったら、杏子ジャムにするそう。
お吟は、梅や杏子とは無縁かといえば、そうでもない。10日ほど前から、裏のお宅の梅が、お吟宅の物置の波板に音を立てて落ちているのだ。去年までは気づかなかったから、今年から木が大きくなって実も鈴なりに成ったのかもしれない。
ぶちまけし如く落ちたる実梅かな 行方克己
まるでこの句のようである。黄色くなってほんのり紅のさしている実を拾って齧ったが、すっぱくて食べられるものではなかった(笑)。
あの家もこの家も留守実梅落つ 斎藤夏風
