ぴらぴらの浴衣ぱたぱたやつて来ぬ
白鵬が相撲界から追い出されたので角界の白鵬に対する嫉妬の醜さに嫌気がさしてもう相撲は見ないことにしたが、車椅子の高齢者たちは相撲しか見る楽しみがないので、地力なら大の里、ダークホースは大銀杏の結えないスピード新入幕の草野と先場所好成績なのに角界の外人嫌いのクソどものせいで小結になれなかった前頭筆頭安青錦の二人が面白いから見てごらんと推奨しておいたが、なんと横綱大関総崩れの雑魚祭で、千秋楽で前頭十五枚目のぴのこさん御贔屓の元関脇琴勝峰が弟の琴栄峰の入幕に気合を入れられたのか十二勝二敗の単独トップで明日三敗の安青錦に勝てば初優勝、負ければ三敗になって、高安に勝てれば草野と琴勝峰と安青錦との平幕だけの三つ巴の優勝決定戦という、角界のクソたれどもをコケにする前代未聞の事態になる。横綱大の里は押し相撲相手に押せばいいのに引き癖で優勝圏外、大関の琴桜もここ三場所勝ち越すのが精一杯で、時期尚早横綱の豊昇龍はじめ、幕内十両合わせて十二人で、年六場所が多いのか(前は四場所だった)休場者が多いのも気になる。相撲解説も北の富士と白鵬が出ないと舞の海だけでは格が違い過ぎる。
まあ、ぴのこさんとしては琴勝峰が本割で優勝してほしいところでしょうが、草野と琴勝峰と安青錦の若手の決勝戦も見てみたいというのが相撲ファンでしょうか。
竹久夢二はわたくしにはどこがいいか全くわかりません。宮城県美術館は仙台に仕事で行った時に暇が出来たら必ず寄る大好きな美術館なのですが、竹久夢二の作品も展示されていて、そちらの方がスペースが大きいので実に邪魔だと苦々しく思っていました。宮城県美術館には、画廊主・画商、美術エッセイ「気まぐれ美術館」の作者として名高い洲之内徹(すのうちとおる)が最期まで売らなかったコレクションが死後寄贈されており、「買えなければ盗んでも自分のものにしたくなるような絵」が海老原喜之助『ポアソニエール』(1934年)を筆頭に「洲之内コレクション」として油彩87点、水彩14点、素描32点、版画12点、彫刻1点の総計146点を有するのだが、毎回20点ほどの展示で、あとは竹久夢二をはじめとした世間受けのいいちゃらちゃらものに展示場をとられるので、「買えなければ盗んでも自分のものにしたくなるような絵」と大正ロマンとかの大衆受けの絵がどれほど違うか、お陰で本当にいい絵とは何かを見極めるいい勉強になったと思えるが、当時美術については小林秀雄も青山二郎も洲之内徹が一押しで、『気まぐれ美術館』は、新潮文庫で出ているので興味があれば読んでください。とはいえ、嗜好はひとそれぞれだから本人がいいならそれでいいので、竹久夢二がなければ洲之内コレクションをもっと見られたろうにと何年も恨み続けた怨念が皺寄せされている逆恨みはおおいにある。
写真は洲之内コレクションから長谷川潾二郎『猫』 1966年。
