我病んで勾配堕つる真葛原
御無沙汰です。驚かないでほしいが実は「突発性難聴」になって生まれて初めて入院していました。自転車打撲事故で絶対安静でしたが、どうしても図書館で調べて資料をコピーして届けなければならない所用があり、9月5日に電車に乗ってバスを乗り継いで出かけましたが、バスのアナウンスがエレベーターで急上昇した時のように聴こえづらいことに気づき、バスを降りると足がふらつくので、妹が罹った「突発性難聴」ではないかと思い、資料を届け終えてから自分で119番をコールして搬送されました。ずばり「突発性難聴」で担当医師も発見が速かったので耳が聴こえなくなることはないけれども完全に治るには時間がかかると言われ、生まれて初めて入院しました。ハイホー。
「良姓発作性頭位目まい性」は体験済なので目まいと嘔吐は耳石体操で自力で治したので医者も驚いていましたが、「突発性難聴」は症状が重く、ステロイド点滴と「高気圧酸素治療」という水深10メートルの気圧をかけた酸素カプセルで1時間30分毎日治療が必要とのことで、耳が聴こえなくなったら自転車には乗れなくなって困るから、会社に電話して事情を話し、ヘルパー仲間に助けてもらうことになり、何んと一週間入院していました。長女に保証人になってもらい15の敬老の日に退院しましたが、左耳の難聴が頭の中で颱風が吹き荒れているようで歩行もままならず、リハビリがてら杖をついて電車とバスを乗り継いで寝たきり老人たちの介護を脂汗流しながらマイペースで始めています。タフだわ、我ながら。
薬は「顔面神経麻痺」と全く同じで、治るのに七ヶ月かかったから、自転車に乗れるのはいつになるやら。
そうそう、入院で地獄を味わいました。便秘。点滴ぶらさげての寝たきり病人のくせに毎日三食完食だから生まれて初めてなぜ老人たちが悪魔のように便秘を恐れて下剤を飲むのか、骨の髄までわありました。息も出来ない。ゴジラのような咆哮が真夜中の病院に鳴り響き、声がだみ声になるほど。詳細は書きませんが、ひとつ間違えなく言えるのは、カミサンが分娩で出産した時「十ヶ月分の便秘がっすっきりした気分」と言っていたことで、わたくしはたったひと晩の拷問でぎゃあぎゃあ泣き喚いていましたから、すごいなあ、女性って。尊敬のまなざし。
