縫ひさして冬の季寄せを開きけり
好きな本、山口誓子選・監修『季寄せ・草木花』朝日新聞社を見ていたら、
蓮月が奥津城どころ冬桜 石井桐陰
の字面の美しさに目が止まった。「蓮月が奥津城どころ」って何だろう?どこかの城だと思っていたので、「奥津城どころ」が「墓場」であることに苦笑したが、「蓮月」が、「大田垣蓮月 という、尊い命を相次いで失って尼僧になった人で、歌や陶器を作り出すという産みの喜びを生きる力に変えて、苦難の人生を生き抜いた、、、」と知って、ますます冬桜の句が美しく思えてきた。
願わくはのちの蓮の花の上に くもらぬ月をみるよしもがな 蓮月 辞世の句
