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スレッドNo.352

トーストの焦がしバターや秋惜しむ

珍しや、お吟さんとラスカルがわたくしの句を愛でるとは。(*^▽^*)ゞ。

>銘仙に嵌りて秋のジャズバーに お吟
>ジャズバーに赤褐色の秋薔薇 ラスカル
>行く秋のドアの向うにJAZZがある 猫髭

わたくしの義妹は京都の友禅のドイツ拡販担当をしていて絢爛華美の友禅と、江戸時代末期、養蚕農家の織子がくず糸を使用して自らが着用するものを織っていたことがはじまりの銘仙とは対極ですが、友禅が当時の女学生の着るものとしては華美過ぎると銘仙程度の地味な着物を制服とするように制定され、明治中期の群馬・伊勢崎にて「ほぐし絣」という手法が生み出され、ほぐし絣を用いた銘仙は柄入りや鮮明な色味のものが多く女学生から人気を集めて普及したもので1990年頃からカジュアルなアンティーク和装のシンボルとなったと銘仙の歴史にありました。わたくしも好みではありませんが、着物は着る人の着こなしにもあるので、NHKの広瀬アナの和服姿が新宿ゴールデン街の露地裏のジャズが流れるBARにたたずめばわたくしも足を向けます。(*^▽^*)ゞ。

鎌倉のジャズバー「IZA」はわたくしの行きつけの店で金曜の夜には必ず寄り、常連が集まるのでマスターも金曜の夜が俺の居間の最高の仲間たちとのひとときだと常々言っていましたが、ビルの取り壊しで新しくなるとのことで店を閉めることになり最後の夜に行くと、カウンターに赤い薔薇が飾られていました。その最後の夜の薔薇の花を写真に撮って「猫髭言笑」にアップしたのでラスカルの記憶にあったのかもしれません。

  金曜の夜のジャズバー秋薔薇

といった別れの句を詠んだような遠い記憶があります。奥さんが『IZA』のオーナーでしたが小町通の店が閉じた際に御主人が月光ビルの一室に『IZA』のカウンターだけの店を引き継ぎ、奥さんは近くの路地に『邦子の店』というカラオケBARに移りましたが、『IZA』閉店後、マスターは自宅で猫と遊んでいるので猫髭さん遊びに行ってよとママから言われているうちに脳卒中で亡くなったと『IZA』の常連だった『映画館』のマスターから聴いて、以来足を向けてはいないが、いまネットで見ると今年の六月にはまだママの店は残っているが、オーナーはママではないように思う。長男の奥さんがきっぷのいい女性だったので彼女が引き継いでいるのかも知れない。もう十年以上前になるので、『IZA』とともにわたくしの鎌倉のジャズバーは消えたので『映画館』だけが「よすが」として残っているが、『映画館』の仲間たちは何人当時の常連が残っているか。しかし、ネットで見るとまだマスター頑張っているようだ。行けば朝まで飲んで騒ぐことになりそうだから再訪は怖いが。逗子・鎌倉はわたくしの第二の故郷だが娘たちにとっては第一の故郷なのでわたくしたち親子を知る馴染みの店が沢山あるのである。勿論酒の店には連れて行かないが金曜の夜にわたくしが『IZA』のカウンターでジャズを聴いているのは家族公認なのである。だが、それも過ぎた話で、再会で常連たちは歓迎してくれるだろうが失ったものも多く鎌倉再訪にはまだ時間がかかる。

スコット・フィッツジェラルドの小説『バビロン再訪Babylon Revisited』は『グレート・ギャッビー』と並ぶジャズ・エイジの傑作だが、この主人公のチャールズ・ウェイルズはわたくしの来し方と余りにも重なるので再読はしていない(映画にもなっていて『雨の朝巴里に死すThe Last Time I Saw Paris』1954年で監督は『暴力教室』のリチャード・ブルックス、主演はエリザベス・テイラーである)。ただわたくしにとっての救いは、小説では妻へレンとの間の娘をヘレンの姉から引き取るつもりが拒否されるのに対して、わたくしの娘たちは離れていても心を寄り添ってくれていることである。

スコット・フィッツジェラルドはわたくしがよく仕事で訪れたミネソタ州ミネアポリスと並んで一緒にツインシティとして知られるセントポールの生まれで、わたくしが泊まったホテルの部屋がフィッツジェラルド・ルームと呼ばれていたのでここが彼の故郷だと知った。彼の妻ゼルダの名前をとった「ゼルダの店」というBARがあり、仕事先のアメリカ人エド・ディターというチェスの名手が日本人がフィッツジェラルドの小説をほとんど読んでいるのに驚き、「ゼルダの店」がもうすぐ閉店されるというので案内してくれた。「氷の城」という短編の話をしたら、真冬に行った時に連れて行ってくれた(ミネソタは零下20℃近くなるので一万個ある湖の氷を積んで巨大な氷の城を冬になると作ってフェスティバルを催すのである)。小説では城の中に入れるのだが現在はライトアップだけだったが、小説の世界に浸れるだけでわたくしは満足だった。ダイアモンド・ダストがライトアップに七色に煌きながら舞っていた。

さて、ドアの中と外の音楽を聴いてもらおう。ドアを開けるとJBLのスピーカーから流れるのはマイルス・デイビスの「枯葉」である。

&ab_channel=CannonballAdderley-Topic
外に出ると、イヴ・モンタンのシャンソン「枯葉」が流れる。
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季語に「行く秋」を選んだのは詩人の西脇順三郎が芭蕉の「行く春を近江の人と惜しみける」を神品と絶賛していたのを思い出してオマージュとしたものです。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年10月25日 14:30)

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