お点前のけふの着物の梅尽し
雪霏々と降る中、我らがお茶人が亭主を務めるお茶会へ。お軸は、「李は白く桃は紅色、、、」といった内容のお坊さんの墨書。それぞれの個性を大切にという教え。茶花は李の枝と寒椿。茶菓子の銘は「土匂う」で、草萌えの中から土筆が顔をのぞかせている練り切り。
お点前は、アスリートでもある熱心なお弟子さん。お茶の心得のない市長さんが勇気をもってお正客されているというのに、隣に座った二客の重鎮さんが、一挙手一投足口出しをされて、亭主のよいお話に耳を貸せない状態で、まこと気の毒であった。我らがお茶人は、両者を上手く立てて、他のお客にもそれとなく心遣いをし、さすがであった。
利休七則
茶は服の良きように点て
炭は湯の沸くように置き
夏は涼しく冬は暖かに
花は野にあるように生け
刻限は早めに
降らずとも雨の用意
相客に心せよ
陽春の雀があげし雪煙 石田郷子
