目隠しの鬼さんこちら草紅葉
ぴのこさん大変でしたね。娘さんの事故の記憶に金縛りにあったようですね。お帰りなさい。
>>「菊香の契り」というものがあるんでしょうかね?
ねえよ。正しくは「菊花の約(きくくはのちぎり)」です。(*^▽^*)ゞ。
昨日は黒ソイの煮付けを新米の「あきたこまち」(富山産こしひかりの代わりに棚換えになったと聞いて激怒したが、まずまずの味)で食ったらお腹ぱんぱんで瞼が閉じてばたんQだったので仕事の合間に。
「菊花の約」は『雨月物語』の巻一の二に入っている義兄弟の契りを結んだ儒学者丈部左門(はせべさもん)と軍学者赤穴宗右衛門(あかなそうゑもん)の怪異譚です。左門は播磨の加古宿の清貧の儒学者で老母とつましく暮らしている。宗右衛門は雲州(出雲)松江の軍学者で、近江から出雲へ帰る途次に高熱を発し病んでいるところを見かねた左門が看病し快復して語り合ううちに宗右衛門の学識に感服し、宗右衛門も左門の利発さを喜び弟のように接したので、宗右衛門が五歳年上なので兄として義兄弟の契りを結び、老婆も母のように宗右衛門を遇する。しかし、宗右衛門は軍学者として仕えた富田城主塩谷掃部介(えんやかもんのすけ)を留守の間に前の城主尼子経久(あまこつねひさ)に謀反を起こされて大晦日に討たれ、宗右衛門は領主の近江の佐々木氏綱に塩谷掃部介は守護代なのだから尼子経久討つべしと進言するが氏綱は臆病な愚将だったので逆に宗右衛門を監禁したので、隙を見て逃げ出し出雲へ帰る途次に病に臥して左門の介護を受けて義兄弟となったが、出雲が気になり様子を見に帰りたいと申し出る。秋までには帰ると約束するが左門は日を定めて約束を強いる。宗右衛門は「重陽の佳節」と約束し、左門は一枝の菊花に薄酒を備えて待つと約束する。しかし尼子経久の勢力は出雲にも及び塩谷掃部介の恩を忘れて尼子になびいた従兄の赤穴丹治(あかなたんじ)に宗右衛門は監禁されてしまう。やがて九月九日を迎え、左門は菊花に酒を用意して待つが宗右衛門は来ない。月の光も山際に落ちて暗くなって戸を閉めんとするときに、闇の中から風のまにまにゆられるような人影を見れば、赤穴宗右衛門そのひとであったが、様子がおかしい。酒にも手をつけず、驚くべきことを言うではないか。宗右衛門はこれまでの経緯を話したが菊花の節句の誓いを話して播磨へ帰らんとすれど従兄の赤穴丹治はとりあわぬゆえ、「人一日に千里をゆくことあたわず。魂よく一日に千里をもゆく」のことわりを思い出してみずから刃を突き立てて死に、今夜地獄風に乗って、菊花の誓約を果たせることになったと話し、今は永き別れなり、母上によく使えて下さいと言って消える。
これが「菊花の約」です。ですから慕い合って菊の花の重陽九月九日に再会するというのは同じですが死霊の魂として会うというのが原典ですから線香の香が漂う供養の句になりますなあ。結局、原典を忘れて生きて会う「菊香の契り」でよろしいということですね。(*^▽^*)ゞ。
