禅寺の脇に菜園花すみれ
ぴのこさん、この小さな家、陶土を角材の形に整え、金太郎飴の要領で切ってつくるんですよ♪
今日は、修行僧は全員異国の人という禅寺、曹源寺へゆく。本堂にて読経が始まるのを待っていると、お吟の前に、白木綿のレースのワンピースにロングヘアーを白いヘアバンドでまとめた、高原のお嬢さんがそのまま年取ったようなお方が座ったので驚く。こんどは二つ隣に、赤い総花柄の振袖をほどいて縫ったようなコートに西陣織の帯でつくったようなパンツ姿のおばさんが座るので、さらに驚く。その後、水色のシャツに紺のパンツの、婦人警官のような格好の女性が、隣に座る。
赤いおばさんは私語がすぎるので、婦人警官風に注意される。読経が始まると、赤いおばさんは、経典をかかげて、運動会の児童の宣誓のような大声で唱え始めた。かなり、テンポがずれている。婦人警官風は、右耳を押えて、お吟の方に向きを変えて、熱心に唱えている。
みなさん、信仰心が厚いのだ。信仰心のないお吟は、読経に合せる太鼓の響き、おなかに響く音の迫力に身を任せながら、個性的な三人の女性に囲まれたことを不思議に思っていた。
住職さんの力強いお説法を聞いたあとは、修行僧と同じ、さくらごはんと味噌汁をいただく。赤いおばさんがまた隣に座る。世間話をしゃべり続けるが早くご飯を済ませないといけないので、悪いけれど、ほとんど無視して食べる(笑)。そしてすぐに茶室に移動。
お正客である住職さんを待ちながら、↓お釜のあたりに目をやると、なにやら可愛い物があるのに気づく。なんだろう?
桜の時期なので、お正客の前に置く煙草盆の代わりに、流木を筏に見立て、色紙でつくった人を乗せ、花びらを散らして、つまり花筏を置いている。煙草盆はそこに置いておくものだが、花筏は流しましょうと、30畳の和室に座る30名ほどの膝の前を順に送って行ったのが遊び心があって、なんとも微笑ましかった。
花筏水に遅れて曲りけり ながさく清江
