行く春の大風さらふさくらかな
ここのところ風が強かったが昨日は地上だけで空にはいかにも春の雲という「霞む練習」(糸大八)をしているような形で微動だにせず浮いており、地上の風速10メートルはある強風とは無縁だったので車椅子を押しながら「空は暢気だねえ」と言っていたが、強風のお陰で電車が止ったらしく、いつもの二時間近く待たされる耳鼻科の待ち時間は2番目で10分と待たなかったので不幸中の幸いだった。今朝の風は昨日以上に強風で帽子も被れず、銀行の駐車場に停めた自転車はことごとく倒されており、わたくしの自転車は電動なのでかなり重いのだが金網に楔のように停めたつもりが金網ごと軋んで倒されたようで、車のバックドアを開けて荷物を出し入れしているお爺さんも強風によろけて飛ばされそうになり「凄い風だねえ」とお互いに苦笑いしたが、帰って天気予報を見たら東京は風速20メートルを超したそうな。寒冷前線の谷間だそうで、夕方から雨になり、夜は豪雨らしい。一気に持ち堪えていた櫻は一瞬にして葉櫻と化し、花水木のみになったが花水木は花ではなく葉っぱの擬態のようなものだから紫陽花と同じで散らずに揺れていた。河口聖さんは徹夜で月曜日からの句画展の額入れを昨夜やっていると言っていたが、この大風では電車は乱れるだろうし、ヘルプに行けないなあ。でも、出品作最後の
港灣の色なき風に象の藝 澤好摩
を組み上げていると言っていたから、前回のように額が間に合わず裸のままの展示にはならないだろう。
