微量のリチウムの有用性について
貴院で発達障害と診断されている者です。頓服薬のみ処方していただいているのでご無沙汰しております。
質問なのですが、発達障害で軽度〜中程度の躁鬱傾向がある人が、治療域未満のごくごく微量のリチウムを服用することは、有効な可能性がありますか?
水道水のリチウム濃度が高い地域は自◯率が低いという情報を耳にして、専門家の意見を伺いたいと思い投稿しました。
お手すきの際に回答いただければ幸いです。
こんにちは、いつも受診ありがとうございます。
発達障害や知的障害 アダルトチルドレンなど性格障害の方は、
ストレス 気温 気圧などで周期的に気分変動をきたします。
それを躁うつ病の合併と診断する先生もおりますが、
病気(躁うつ病)のように薬で治るものではありませんので、
私は「性格の波」と呼び、区別しております。
「性格の波」であっても、躁うつ病に使うリチウムなどの
気分安定剤は多少効果ありますよ。
リチウム以外でもバルプロ酸、ラミクタール リボトリール テグレトールなどが
感情の起伏 気分変動に有効です。
その中でもリチウムは金属薬で、過剰に摂取すると 中毒 腎障害をきたしますので、
定期的に採血をして血中濃度を測定しないといけません。
大量服用した際には、人工透析が必要になることが多いですので、
私はあまり処方しません。(この中で一番副作用が少ないのはバルプロ酸です。)
これらの薬は頓用ではなく、連日服用しないと効果がありません。
希望があれば少量でも処方しますので次回の診察の時に教えて下さい。
水道水のリチウム濃度と自さつの関係は聞いたことがありませんので解りません。