仁和医院院長の掲示板

こんにちは、投稿ありがとうございます。

年金の受給が厳しくなったのは、国の財政的な問題と、
不正に受給している人が増えたせいだと思います。
私個人的にはもっと早くに厳しくすべきと考えておりました。


年金や手帳を申請するのには医師の診断書が必要です。

その中にはその人の生活能力を問う項目があり、
具体的には栄養管理、生活管理、金銭管理　服薬管理が出来るか？
自分の意志を伝えられるか？警察や救急車が呼べるか？
市役所　銀行に行けるか？　趣味や娯楽に参加できるか？という内容です。

それら全ての問いに「できない」と答えれば、重い級数がつくのですが、
嘘をつかれても精神科医には判別がつきません。

自己管理や給料の管理は誰がしているのか？何故一人暮らしが出来るのか？
という疑問を投げかけることは出来ますが、「同居人に全て手伝ってもらっています」と言われたら、
それ以上は確かめる術がないですよね。


そこを知っている悪徳な社労士は単身生活　単身受診が出来るのに、
平然と全て「出来ない」にチェックを入れてきます。
まあ、年金が通らなければ、社労士に成功報酬が入りませんので、
悪く嘘を書いてくるのは当然かもしれませんが、
年金は公金ですので、受給するのに成功も失敗も無いでしょう？
嘘を書いて成功しても心が痛まないのでしょうか？

年金事務所もそういうチェックの場所だけで判断していましたので
医師に嘘をつけば、簡単に不正受給が出来たのでしょうね。



初診日が未成年や国民年金しか加入していなかった人は、
２級相当がつかないと年金は貰えません。
（厚生年金に加入していたら、３級でも申請できます）

この２級と３級を判別するのが難しいのですが、
私の中では就労が出来ていて、ある程度の一人暮らしが出来ること、
市役所や銀行、交通機関　飲みに行ったり、趣味の集まり、
ライブ　イベントに行ければ能力的に３級にしています。

あと大事なのは、知能指数IQの値ですよね。
ＩＱというのは今の社会で仕事をするのに必要な能力値、
一般枠で就労できるかどうかの指標になりますので、
これを調べないで手帳年金は書きません。


高所得者（月収２５万以上）や無職で何もしていない人、
手帳を持っていない、福祉サービスを利用していない人にも、
年金の診断書は書きません。



手帳に関しては本当にその人に必要なのか？実際使っているのか？を重視しております。

手帳を取る最大のメリットは就職の際に「障害者枠」が利用できることです。
ディズニーランドや水族館　映画館　交通費　携帯料金が安くなる　ヘルプカードが持てる
という特典もありますが、それらは「おまけ」みたいなものですよ。

他には就労支援センターや作業所　グループホーム　ヘルパーの利用などは
手帳が無いと出来ません。一般枠で就労している人も、障害者控除を受ける為に必要です。
一般就労が出来れば３級になりますが、持つメリットはあると思います。
３級の手帳は余程のことが無ければ、切られることはありません。

逆に言えば、無職でニート　福祉サービスを利用しない　
引き籠りの人には手帳は不要です。

生活保護費の上乗せがあるので、何もしなくても書いている人はおりますが、
更新時だけでも、何かしら利用をするように毎回患者さんには勧めております。





障害者年金２～３級というのは作業所や障害者雇用　アルバイトなどで
一生懸命に働いている人の安い給料の補填として
国民が出すお金であり、金額的には６～１０万くらいです。

働けるのに働かない人、就労努力（通所や福祉サービスの利用）
をしない人に出すお金でありません。
そういう人は生活保護で良くないですか？

毎月皆さんの給料から引かれている年金ですので、
医師を騙してまで貰うお金ではないでしょう？
本当に困っている人を助けてあげて欲しいですね。

何か愚痴っぽくなって、すいません。
又診察の時に教えて下さい。