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スレッドNo.527

貧血と脳貧血の違いについて

20代の女性です。会社の健康診断にて赤血球数が基準値より低くまた通勤の電車で急な立ちくらみや貧血が長いこと続いております。酷い時には会社で倒れてしまい休ませてもらう事もありました。今月、会社から一度病院へと言われ内科を受診し先生からは脳貧血の可能性が高いだろうと言われ治療としては規則正しい生活、運動、多めの水分の摂取との事でした。私はずっと貧血だろうと思っていたのですが先生からは脳貧血と言われ正直どう違うのかが分かりません。またお薬などの処方もなく生活指導だけなのですがこれで大丈夫なのでしょうか?

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こんにちは、投稿ありがとうございます。

脳貧血という言葉は最近あまり使われないですよね。
簡単に言えば脳に酸素が行かなくなる状態です。

私達の血液中にある赤血球は全身に酸素を送る働きがあります。
赤血球はヘモグロビンたんぱく質というもので出来ており、
ヘモグロビン内にある鉄分子に酸素を結合させて運びます。

血液検査ではこのヘモグロビンの濃度を測るのですが、
正常値は12~16g/dlくらいであり、
これより少ない(薄い)と貧血、多い(濃い)と多血症と診断されるんですね。


貧血になると、全身に供給される酸素が少なくなり、
全身倦怠感や頻脈、労作時の息切れなどの症状を呈し、とりわけ
脳に運ばれる酸素が少ないと、眩暈や立ち眩みを起こすんです
これがいわゆる脳貧血=脳に酸素が行っていない状態です。


血液検査でヘモグロビン値が正常でも、脳に酸素が行かなくなることがあります。
起立性調節障害や起立性低血圧症と呼ばれるものですが、
これは自律神経の調節障害です。

人間の不随意運動は全ては自律神経で調節されております。
脈拍数や血圧 体温調整、発汗、消化運動などは、
運動量や体位、気温 湿度 睡眠時 食事の前後などで変わるんですね。

座っている状態から急に立ち上がる時には、
重力に逆らう為に、心拍数や血圧を瞬間的に増やすのですが、
その調節が間に合わないと、脳に行く血液量が減り、
眩暈 立ち眩みなどの脳貧血の状態をきたします。

血液検査で全身性の貧血があれば、鉄剤や造血剤などを処方しますが、
自律神経障害であればまずは規則正しい生活です。
私の経験では水分補給と朝運動すること、汗をかくことが一番効果あります。

不眠や不安があるのであれば、眠剤や安定剤も有効です。
その場合は心療内科を受診すると良いですよ。

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