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スレッドNo.122

振返って・・・こんな投稿もしたのだなあ

✱久しぶりにちょっと一服✱ #2018.5.4

久しぶりに雑誌からの記事で一服いたしましょうか。

「花吹雪鉄火纒」当時、橋蔵さまと共演が多い星十郎さんが橋蔵さんについて語っていることがありますので、原文を尊重して、抜粋、要約し私の解釈で書いてみました。
星十郎さんから見た橋蔵さんは、どんな人だったのでしょう。

星十郎さんと言えば、歯切れのよい江戸弁で気持ちのよい俳優さんです。「若さま侍」の小吉役では橋蔵さまと一番ぴったりと合ったコンビだったと思います。
橋蔵さまとの作品は、どの役でも何となく気持ちのよい映画で、何かしら気がすすんで楽しくやれたそうです。それは、橋蔵さまに対する無形の好意のような気持ちが手伝っているのではないか、と星さんは言っています。
では、星さんは橋蔵さまのどこに魅力を感じたのでしょう。
長い伝統を誇る歌舞伎の出身で、しかも女形の出であるにもかかわらず、そんな匂いが少しも感じられないところ。歌舞伎特有の封建制のようなものが微塵も感じられず、明朗で近代青年と言う感じのところだそうです。
橋蔵さまがダンスそれもタンゴを器用に踊るのを見てびっくりしたそうです。

そして、こんなことを話してくださっています。
「スポーツは万能と言っていいでしょう。特に水泳は上手い。野球は若手の中でも上手い方ですし、庭球もやります。乗馬も上手く、橋蔵さんは馬で走っていても安定感があります。褒めあげるようですが、橋蔵さんの物の考え方は第一に真面目で、コツコツと自分自身で勉強しているのが、よく分かります。常に漸進主義ということを口にしておられるようですが、最近の作品には、演技において落ち着きと進歩が見られると思います。この前も「花吹雪鉄火纒」のラストシーンで、敵の中へ飛び込んで斬って斬りまくるくだりのところの演技で、河野監督に橋蔵さんが質問をしたそうです。橋蔵さんとしては「どうしても急に、あんなに怒って敵の中に斬りこんでいく気持ちが、どうも割り切れないが、どうしたもんでしょう」と・・・つまり、出足の強弱について質問したのです。
そして、最後に、河野監督にこう言ったそうです。
『私としては、私の愛人の父親がついに殺された、尊い人命を奪った。その一点に私としては義憤を感じて、強く飛び込んで行く。そのようなに解釈して斬りこもうと思うんですが、それでいいでしょうね』
「これはなかなか面白く、本当に真面目な言葉だと思うんです。
橋蔵さんは、大変カンもいいし、自分の役の性格というものを深く掘り下げて研究する。
根本的に、はっきりとした解決をつけるんです。そして、聖臣分析をしてから演るというのでしょう。私も橋蔵さんの考え方にはおおいに学ぶべきところがあると思っています。」
そしてこんなことも・・・
「橋蔵さんは、どちらかと言えば、無口でテレ屋の方です。私はいつもこの目で見ておかしく思うのです。撮影所の門の外に沢山の女性ファンがつめかけている。何気なく俳優部屋から門のそばに走り出た途端に、「わっー橋蔵さん」と女性たちが歓声をあげる。すると、橋蔵さんは一瞬顔を赤くして、扮装のままの着物の両袖で、両方の頬を隠しながら、サッと宣伝課の方へ走り込むんです。しかし、ひとたび酒が入ってくると途端に能弁になる。それでいて、なかなか酒には酔わないんです。錦之助さんも千代之介さんも酒はなかなかどうして豪の者ですが、橋蔵さんもこの二人にあんまりひけをとらないんじゃないですかね。前夜いくら飲んでいても翌日の撮影には、少しも支障をきたさない。飲むと大変良くしゃべりますが、いくらしゃべっても自分の言葉には責任をとる。」
若い女性ファンは、橋蔵さんが刀をかまえて例の流し目がたまらない魅力があると言いますが、私は、あの伝法肌であざやかな、キビキビシタ江戸弁が一番いいと思うんです。正しい江戸弁が楽に使えるという事は、俳優として大きなプラスということは今さら言うまでもありません。」
✎(私も星十郎さんと同意見です。勿論橋蔵さまの殺陣も流し目も好きですが、そう簡単に真似のできないあの江戸弁が良いのです)
何をやっても上手いが、特にあの御家人が似合う、
橋蔵さんには、芸術的ないい映画をどしどしやってもらいたいと思いますが、沢山のファンが出来たのですから、まずファンの喜ぶ甘い作品をやってもらいたい、と締めくくっています。

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