振返って・・・こんな投稿もしたのだなあ
✱東映時代劇テレビへの転換✱ #2021.9.10
時代劇の全盛時代を知っている人には、想像が膨らむ愉しい夢のセカイです。またその時代を知らない人でも、このように描かれた時代劇が俳優がいたの?と驚きの中に新たな楽しみを見出してくださるひともいるでしょう。
29歳の橋蔵さんの滝太郎の初々しさには、頬が緩んでしまいますし、半平太からは演技にあぶらがのってきて風格も出てきた32歳の橋蔵さんの動きのひとつひとつから目をはなすことはできません。そこに、しっとりとした色気をかもし出しているからなおさらです。
しかし、世の移り変わりは早いもの、そんな夢を見る世情ではなくなってきているのは確かです。その中で、ある意味でかっこいい・・血が騒ぐある社会へはしる気持ちはいつの時代にも共通してあるのでしょう。
東映チャンネルは最近時代劇がちょっと縮小されつつあるようにみえますね。それも仕方ないことかもしれません。
その東映の転換期がおとずれたのが、大川社長で経営不振になっていたところに、ら今までの東映型時代劇映画では収入が入らなくなり、岡田社長に再建をたくしたことから・・・大方向転換をしヤクザ映画路線に変えた結果持ち直したのですね。1962年の時代劇の転換期に東映京都で制作していた時代劇は観客動員が出来ず、やくざ映画に切り換えたところその時代にピッタリ合っていたのでしょう。東映が今日まであるのは、やくざ路線に変更したお陰であることは間違いないでしょう。そういうことで、東映京都で時代劇に携わっていたスタッフ、監督、俳優は経営面で重荷になりどうしょうか、今でいうリストラ対象になったのですが、そこに、他の映画会社が渋っていたテレビという世界に目を向け、時代劇を作りたがっていたテレビ局と動いてスタジオと製作者と監督、俳優を使ってテレビの時代劇を作ることにするテレビプロダクションを設立、そして東映の時代劇はテレビ界で成功して行きますね。テレビには行きたくないといっていた橋蔵さんを口説き落し「銭形平次」でフジテレビへ・・・。
企画は出ていたが、ヤクザ映画方面では難しかった橋蔵さんも、テレビ界に移り「銭形平次」のヒットにより、年3回の特別公演舞台も長年でき、橋蔵さんにとっても、ファンにとっても成り行きは複雑ですが、結果は良い方向でしたね。
ひばりさんと錦之助さん共演の「ひよどり草紙」がyoutubeにアップになっていますが、
当時新芸プロは、作品の内容から、若い男女の恋愛ものということで、ひばりさんの相手役に若手を探していて、ご存じのように、歌舞伎界の橋蔵さんに目を付けたのですがOKがとれず、その時歌舞伎界を少し前に離れていた新人の錦之助さんをとなりましたね。
ひばりさんは錦之助さんとの年齢からも、その時から何となく錦之助さんを好きになっていったようですね。
1954年松竹での「ひよどり草紙」錦之助さん21歳、ひばりさん16歳、初々しい少年少女の恋愛時代劇です。25歳の橋蔵さんが演じていたらどうだったかな?中途半端な年齢で、新人としては16歳のかわいいひばりさんとの絡みはどうだったでしょう。年齢は高くなってしまった分新人ながらも落ち着きの出せる敦盛でのデビュー作品「笛吹若武者」でよかったかもしれません。
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