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スレッドNo.231

花吹雪鉄火纒観賞①  #2015.12.12

スカッとするのが見たくて、昨日は1957年12月封切の「花吹雪鉄火纒」を・・何度みてもいいなぁ。
30才の橋蔵さま、いやぁその当時映画館で見ていたら感動ものでしょうね。
私は、映画館で初めてお会いしたのはもう少しあとの「旅笠道中」でしたから口惜しいです。
橋蔵さまの鳶姿は他にも「大江戸喧嘩纒」「江戸っ子肌」がありますが、粋で鯔背な伝法肌にびきびした江戸弁は、江戸っ子の橋蔵さまにピッタリですね、見ていて気持ちがいい。
橋蔵さまは、正しい江戸弁が楽に使えるので「若さま」はうってつけでしたね。
銭形平次にも流暢な江戸弁が生きていますね、だから橋蔵さまの平次は小気味がよい。
共演者の星十郎さんとは若さまからのお付き合い、橋蔵さまの良いところを引出してくださっていました。
星さんも橋蔵さんが歌舞伎出身という匂いがなく明朗そのものの現代青年、真面目でコツコツと勉強熱心で好意をもっていらしたようです。

1957年の緋ぼたん肌あたり?からかな、橋蔵さまは自分の持ち味を出すのが上手くなって来たような気がします。立回りはまだ完成されてはいませんが、喧嘩道中のやくざもので立姿や今までと違った立回りを研究したりしてきて上手くなってきています。だから、この「花吹雪鉄火纒」は安心して見られ、橋蔵さまの色気も表情も綺麗ですし、立回りも安心して見られましたよ。

🍀 私好きな作品の一つなので裏話もつけちゃいますけどごめんなさいネ。
橋蔵さまだけでなく当時の時代劇スターは深夜まで休む暇もなく仕事をさせられましたね。「花吹雪・・」は12月の撮影ですから、比叡おろしの厳しい中での撮影、スタジオ内も寒いのは当たり前、まして野外の深夜撮影となると厳しいものですよね。
寒いので夜食と寒さしのぎにうどんの屋台が用意されていたようです。

映画の舞台は 簡単に言うと、12代将軍家慶の頃、天保の改革の一断面を描いたもの、江戸の物価はうなぎ上り、中でも油の値上がりは天井知らず。そこに目をつけ営利を貪ろうと油問屋の山崎屋は買占めを企て、油奉行塩沢と結託して、邪魔な油問屋を取り潰していった。武蔵屋のお花と父は上方から帰ってきた日に、自分のところの倉庫が炎上するのを目のあたりに見た。武蔵屋父娘と道中で一緒だった「に組」の長次は火事を不審に思い、事件の解明に乗り出す。ご法度の刺青をして水野越前守の密命を受け、長次となって町火消し「に組」に入り込み纏持ちとなって、相次ぐ油問屋の火事の究明、悪人一味を懲らしめるという痛快な娯楽作品です。

☆ 私が好きな場面をいくつかあげまね、(画像つけます)
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
に組みに入り、朝から早起き雑巾がけ、洗濯、薪わりと引き受け頑張る長次さん。
橋蔵さま他の作品でもこういう下働きの様子やりますが、どうしてうまいものです。
(①の画像)洗濯ものを干している場面の表情好きなんです。
喜助が火消のノウハウを教えているところに突然半鐘がなり、長次も一緒について行きます。途中大名屋敷関係の者たちに阻まれる。この先も町方の縄張りだとすったもんだしているところへ、長次が中間をかき分けで出て来きまして中間と少し立回り、そのあと諸肌脱ぎます。
ここからの長次の啖呵がスカッとします、江戸弁が小気味よい、惚れちゃいますね。
(②の画像)「おう、おう、見損なってもらうめえ、こっちとら手前達みてえなケチな了見でやっちゃいねえ。」
耳をかっぼじってよく聞きやがれ。千代田のお城を横目で睨み、神田水道の水で産湯を使い、おがみづきの米を食って 日本橋のど真ん中で育った江戸っ子だ。(③の画像)筋に合わねえ事なら一歩も引かねえ。殿さんでも家老でも束になって呼んで来い。」
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14627872.html

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