「美味かったぞー」 #2016.1.16
若君千両傘・・③
私の好きな場面・B
お春に教えられた道の途中であった出しゃばりの新吉と着ているものを取替、町人になり、その夜屋台そば屋で
新吉 「なんとようにあうなぁ、いきなもんや。生まれつきのやくざみたいや。それに
引き換えてわしの似合わんこと、どうだ」(①の画像)
城太郎「いや、そうでもない」
新吉「まだ、あかん、言葉が侍や」
城太郎「じゃ、よく似合うぜ、兄い」(➁の画像)
新吉「へえ、おおきに」
〈省略〉
新吉「あかん、旦那、何べんもお聞きしますけど、何で追われてまんねん」
城太郎「・・・だまって食いな」
新吉「あっこわ、そのまた怖い顔がしびれるほどいいね、・・・・」
城太郎「あぁっ、うまかった。新吉参るぞ」
新吉「おぃ、また侍や」
城太郎「新吉、行くぜ」
〈省略〉
新吉「旦那、何処まで行きまんねん」
城太郎「足の向くまま気の向くままだ」
新吉「わての着物は変えさせてもろうたけど、まだ口止め料もろてはいませんな。それに、
旦那も一文無しでどないしますんねん」
城太郎「お前がいるじゃないか」
新吉「そんなせっしょうな、下男と間違えたら困るな。あのうどん代が精いっぱいのところや」
城太郎舌をペコちゃんみたいにペロリとして(③の画像)
城太郎「美味かったぞー」
新吉「うわぁ、そんなこと言われたら何でもしとうなるがな」
といって、新吉は大店の自分の家に連れていったが、家には入れてもらえなかった。
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