MENU
207,491

スレッドNo.242

今年放送最後の若様やくざ  #2015.12.27

今年最後の私の橋蔵さまの作品についての投稿になります。

「若様やくざ」この作品、東映チャンネルは昨年12月にも放送しました。私は12月25日にこれを見て楽しい気持ちで新しい年を迎えたように思います。
今年も、29日にまた放送がありますから、楽しく明るい気持ちで翌年を迎えられることを望んでいます。
一年前にやったものをまたすぐに放送、珍しいですね。

原作「おとぼけ侍」からのごく軽い感じのライトコメディー風時代劇です。
この種の作品はドタバタ喜劇に陥りやすい為、軽い芝居の中にも時代劇の枠から外れないある種の風格をもった作品にしようということなったようです。
橋蔵さまも堅い作品ばかり(赤穂浪士、富士に立つ若武者、月形半平太等)が続いたので、くだけたものがやりたかったと言って、ご本人も楽しくやっていたようです。

ストーリーは、千鳥の香炉と呼ばれる将軍家からの直々に下賜された宮津藩の家宝をめぐってお家断絶を策す風早一派が鼠小僧三郎吉に香炉を盗ませたところから物語が始まる。橋蔵さまの松平丹後守の一子誠太郎が鯛平という遊び人になって、千鳥の香炉の行方を求めて江戸じゅうを探し回る痛快娯楽時代劇。

気楽な遊び人鯛平(二枚目半とおとぼけぶりがいい)⇒颯爽とした着流し侍(きりっとしていて頼もしく剣もたつ)⇒若殿様誠太郎(江戸の掃き溜め長屋へ戻るため画策をして鼠小僧三郎吉に千鳥の香炉を・・)⇒江戸に戻る誠太郎(「すまねぇな」とにこっとして着流し姿で江戸へ・・)と変化する橋蔵さまが楽しめる作品です。

挿入歌が楽しい。
ベートーベンの有名な”ジャジャジャジャーン”で始まり、飲み屋の2階の一室で鯛平がいざよいお吉にお酒を飲まされるところで”酒は涙か溜息か”、鯛平いや誠太郎が浪人姿で鶴江を助けに行くところで”海行かば”などちょっとしたところに挿入歌が使われています。
阿部勘が雨の日に雨漏りする屋根から傘を差して外を見ながら、「・・おまえを待てば雨がふる、濡れて来ぬかと気にかかる・・」と、”有楽町で逢いましょう”の替え歌で。
そして、鯛平が懐に入れている財布の小判を推し量らうときや最後の”おしまい”に吹き出しを使ったりと面白い技巧を使っています。

あの頃、幸福の手紙が全国に流行りましたね。この手紙が届いた人は次の人にまわさないと不幸になるとか言って、ね。それがこの香炉がいろんなところへ行ってしまう始まりに使われています。
いざよいお吉の家に幸福の手紙が投げ込まれ、鼠小僧三郎吉が幸福の手紙を香炉に巻き付けて次に回したから香炉があちこち行ってしまうということに。

📯この作品の監督とは橋蔵さまは「花吹雪鉄火纒」を撮っています。この作品から4年前です。4年ぶりの河野寿一監督は橋蔵さまの進歩ぶりに驚いたと言っています。

🎩「芝居が上手くなっているのは当たり前ですが、如実に現しているのは、立回りにうまみが出たこと。
かつての橋蔵の場合、立回りとそれら諸々の芝居とを比較した時、どちらかと言うと立回りの面で美しいが、いま一つの迫力がかけることがあった。それがここ2、3年のうちにここまで上達するとは思わなかった。
日本舞踊の美しい線と、激しい気迫が立ち回りに一つの味わいを出してきた。
欠陥とも言われた腰のきれを、よくマスターして流麗な動きを見せてくれたのには、すっかり驚き入ったものだ。」とおっしゃっています。

🐧 (「富士に立つ若武者」「月形半平太」の立回りは確かに今までの橋蔵さまのたちまわりに凄さ迫力が加わり、斬るときに体が流れないし、力強いし、橋蔵さまの場合斬ったあといったん止まるポーズ(見せるポーズ)が必ずあるのですが、それにも凄さと綺麗さが一段と加わり、見ていて気持ちがよいです。)
「若様やくざ」での立回りも切れ味がよく綺麗で素晴らしくスカッとします。

ラストちかくの浪人姿の時の髷は橋蔵さまがメークアップの人と相談して創案してのニュースタイルで、きりっとした中にも江戸っ子若様らしい粋があって素敵です。

🐧 久保菜穂子さんのいざよいお吉との飲み屋の一室でのお酒をすすめられてお金をスリ取られてしまうシーンを撮り終えて、「ラブシーンは沢山やったけど、こんな爽やかなラブシーンははじめてです。いいですね」と橋蔵さま。
しかし、大川恵子さんの鶴江が”侍の娘でなくてもいいと思っています”と町人の鯛平に大胆な告白をします。鯛平も鶴江を愛しています。
鶴江からのプロポーズの言葉に「それも、一つの生き方かもしれねえな」と。
この時の橋蔵さま、こういうおかたいラブシーンは苦手なんです」と頭をかいていたそうです。

🐧ちょっと横道にそれますが、橋蔵さまは、あねご肌の女優さんとの絡みがとってもリラックスしていていい感じだと思いませんか。淡島千景さん、久保菜穂子さん、青山京子さんなどの女優さんとの共演ものは橋蔵さまはリラックスしてご自身の魅力を発揮できているように感じるのは、私だけでしょうか・・違っていたらごめんなさい?

雑誌からの「若様やくざ」3ポーズです。
雑誌からなので、それぞれ色が違うのはご勘弁願います。

👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14724887.html

引用して返信編集・削除(未編集)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top