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スレッドNo.380

子供向け作品で東映が初めて使ったカラーフィルム

◆芙蓉 様 ・ けいこ 様

橋蔵さん出演の「七つの誓い」私もほんとに久しぶりに見て、カラーになりたての作品は、役者さんの化粧の感じや衣装の色の合せなど大変だナ、と感じます。
どうしてもカラー化最初は意識して衣装の感じや配色が派手なように思えます。
お化粧も皆さん濃い感じなのですが、橋蔵さんの頬骨にかかるところの線のところは、私も見る度に思うところです。


まだ痩せている橋蔵さん、カツラは役の年頃に合わせますからそれはそれで、そこにお化粧が他の人に比べちょっと濃く陰影がはっきりとしてしまっているために起るカメラのイタズラになるのでしょうか。
この『七つの誓い』はドイツのアグファカラーで、子ども向けの娯楽作品では初めてのカラー映画でした。ドイツのアグファカラーで東映が初めて使ったカラーフィルムだそうです。
この頃カラーフィルムは感光度が低かったため照明やセットや衣裳の配色に大変、その中で最も注意をしなければならなかったのが俳優さんの肌の色で、時代劇の場合、は特にメーキャップの仕方に工夫がいり、ドーランの色の調整が必要だったようです。
イーストマンカラーでの撮影に数本出ている錦之助さんでも、掛持ちでの「七つの誓い」のアグファカラーは初めてでドーランを変えるのに大変だったようですから、カラーに不慣れな橋蔵さんのこのときのお化粧は仕方ないのかも知れません。
ちなみに、このときの『任侠清水港』は映画各社が使っていたイーストマンカラーで、侠客物の時代劇では邦画初でした。

✋(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/15050674.html
錦之助さんと橋蔵さんの二人が同じシーンに向き合って台詞を言いあうという東映時代劇オールスター、セミオールスターの作品の中でも、この作品と同じ時期に封切られた「任侠清水港」での一シーンがあっただけで、それ以後以後「赤穂浪士」までなかったわけです。
当時、「七つの誓い」と「任侠清水港」は同時進行で撮影されていましたが、二人が実際に映画で初めて共演したのは「任侠清水港」になり、この時は二人だけでのシーンを撮影するということで話題になり取材陣等大勢の人だかり。「七つの誓い」の方では、錦之助さんと二人きりのシーンが長くありますが、橋蔵さんも少しはリラックスでき演技できたと映画から読み取れるような。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年06月10日 17:21)

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