MENU
206,987

スレッドNo.520

「隠密七生記」から・・橋蔵さんと錦之助さんの共演を考えたとき

おきょう様、皆様、ここに書きました内容はちょっと辛口になっていて、いやな思いをされましたらごめんなさい。先にお詫びしてから、少しながくなてしまいますが書き込んでまいります。

「隠密七生記」は8年位前に東映チャンネルで見たことがありました。1958年当時は、映画館に観客を動員するために、広報関係はポスターに載せる俳優の順番に苦労したでしょう。橋蔵さんとひばりさんの「ふり袖太鼓」のときもポスターの名前の順が違うのが用意されました。
吉川英治原作からいえば主演は千代介さん演ずる椿源太郎ですが、映画を見ていくと、錦之助さん演ずる相楽三平も主演のように感じます。どちらにしろ、お二人主演の映画ですね。錦之助さんの優れた作品の一つに入っているらしいです。
「隠密七生記」では隠密で素性を隠してという陰のある役柄ですが、錦之助さんの演技力には拍手を送らせていただきます。千代介さんも好演していると思います。作品内容は東映のこの時代の何か他の作品などと似通ったところがずい分ありますが面白いのは確かです。
この作品の椿源太郎を橋蔵さんがやったら・・・、橋蔵さんは何の苦労もなく役に入り込めるでしょう。でも面白みはないと思います。錦之助さんの相楽三平がとても良いのですもの。どちらかというと、相楽三平の役の方が魅力ある役だと思います。それに、錦之助さんと橋蔵さんの共演を実現しようと思っても、錦之助さんと千代介さんのように簡単にはいかなかったのは東映の実力ある看板スターだからだけではなかったと思います。
錦之助さんと千代介さんは映画界に入る前から何かと因縁があったお二人が再会を喜んだのは「笛吹童子」で兄弟役をやるという話でした。それから少年少女向け時代劇で東映の時代劇が黄金時代劇といわれるまでのもとを作ってきたお二人ですから「隠密七生記」の作品が生きたのだと思います。もし橋蔵さんが相手では成り立たない何かがあったと思います。千代介さんには錦之助さんのためなら、というような愛情があるように思えるのです。だから、多くの作品でお二人は共演できたのだと思っています。そういう意味で考えれば、橋蔵さんと錦之助さんは、仲は悪くはありませんが、同じ時代の時代劇スターとして張合う立場にあって芸風も違うお二人を共演さるには、どちらかが折れなければなりませんから、絶対に無理がかかる話になると思います。
共演はオールスターに限られたことで、東映のオールスター作品はよい反響が得られていたし、橋蔵さんにとっても、デビューから錦之助さんと比較されてきたわけで、それが普段の作品で共演していくら頑張っても、悔しいけれど橋蔵さんは錦之助さんのようには賞賛されることはないと思っていたのはファンとして私だけではないと思います。それに、橋蔵さん独特の魅力が失われていってしまったでしょう。森の石松と追分三五郎、脇坂淡路守と浅野内匠頭でのお二人からも分かると思うのです。それを思うと私的には、最高の時代劇スターお二人の共演をもっと見てみたかったというのも本音ですが、また共演作品がが少なくてよかったとも思っています。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年09月25日 22:43)

ウーン・・・深いお話、とても興味深く読ませて頂きました。橋蔵さん、錦之助さんの事、まるでカラーがちがいますものね。皆さまの投稿に思わず、うなってしまいますが、私の知らない事ばかりで、楽しく読ませて頂いております。これからも楽しみにしています。

引用して返信編集・削除(未編集)

金糸雀さま
いろいろ教えて頂きありがとうございます。
少し、投稿した後で金糸雀様の考え方など何かしらあるのではないかな…と思っていました。本当にその様に私も理解出来ました。
ただ単に二人共演が二人を生かす映画にはならないですね。
とても深いお話本当にありがとうございます。
これからよろしくお願いいたします。

引用して返信編集・削除(未編集)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top