時代劇のラブシーンにも時代の変化が
夕方5時になると西の空に一番に輝く✨金星”宵の明星”見られてのですが、ここにきて2月頃までは見えなくなるようです。その代わり明け方西北にお月さまがくっきりと見え、ここ数日満喫しています。
気温の差が激しい一月です。お互い体調管理に気をつけてまいりましょう。
♦浅んちゃん 様 カオリ 様
「御金蔵破り」については、以前に橋蔵さんファンの知人からこの作品をDVDにして送ってくださったのでそのとき見ました。
興味をそそられない作品なので、それ以来「御金蔵破り」に関してはスルーしています。しかし、ブログで作品紹介の時期が来たときはじっくり見て、よい箇所を紹介していこうと思っています。
娯楽として楽しい夢のある時代劇が衰退しだした1963年ごろから橋蔵さんの作品内容も変わってきています。私がガッカリしたのは、橋蔵さんの映画百本目の作品が「風の武士」であったことです。司馬遼太郎による日本の伝奇小説を加藤泰監督得意のアングルを生かし映画化した冒険活劇でしたが、これを機に今までの橋蔵イメージから一歩先に前進してもらおうという考えは、その後の作品からもわかります。
その作品内容が変わってきた時期というのは、映画「人斬り笠」でそして「東映歌舞伎」の舞台で朝丘さんと共演があり二人の親密さが取沙汰され、”橋蔵はどう結末をつけるのだろう”と雑誌はスキャンダルをネタに動きました。そのような身辺から、年齢もそうですが今までの橋蔵さんのイメージを変えざるほかなかったと思います。
カオリ様のお姉様のいうように、映画館に観客を呼べなくなり、そこでスキャンダルの二人を共演させ観客を呼ぼうという考えがあったようです。お中臈を色香で惑わし情報を手に入れる、しかしあの場面は生々しくそれに長すぎです。
橋蔵さんは作品の中でのラブシーンの表現が「風の武士」から「御金蔵破り」「幕末残酷物語」「黒の盗賊」「バラケツ勝負」と東映東京撮影所の現代ものの制作作品のように描写になってきています。時代の変化と共に時代劇の美しいラブシーンでは満足いかなくなったのでしょう。
時代の流れとはいい、テレビの方へ娯楽が流れ、時代劇よりやくざものの現代劇が脚光を浴びてきた東映では、時代劇だけの俳優ではいられない状況になっていました。そんな橋蔵さんのところへ、前々から東映に話が来ていたテレビでの時代劇の話が浮上するわけです。よかったですね。
夢のある時代劇の放送、配信が多くあることを期待しています。