ペるけ様式12AU7差動ラインアンプ ”発振防止のグリッド抵抗3.3KΩについて”
どなたかご教示くだされば幸いです。
ペるけ様のFET版平衡型差動ラインアンプを製作させていただき大成功で、欲が出たので全システム(プリとパワーアンプ)を真空管式にしようとチャレンジしています。
Q1. 低gm管の12AU7を採用しますが、やはり”安全のために”グリッドに直列に発振防止用抵抗(3.3KΩ)を入れておくべき?
Q2. 入れる場合、(3.3KΩの手持ち無しで)3.6KΩか、2.2KΩか、3.9KΩのいずれかをと思っていますが、適正定数を計算する算式など、あるいは大よその適正定数範囲をご教示ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
レリン源さんが出された質問はたいへん良かったと思います。
大切な事に疑問を持たれたと思います。
おかげであまり考えたことのないグリッドの抵抗について、理解を深める事が出来ました。
実はそこから、別の疑問が出たり、基本の大切な事を知る刺激にもなりました。
例えば「何故12AU7なの??」(笑)とか、「バランス型はどうなる?」など。
またくどいですが発振を止めを入れる前に、安定な回路を作るのが基本という事等です。
>VTさまのアドバイスで納得しており、2K-4KΩの抵抗を入れることで結論としました。
12AU7の入力容量を20pFとすると4~2 MHzのカットオフ周波数です。
ご成功を願っています。
うちださま、
れりん源です。
返信No.348に誤字がありました。
自らやらずで、安直にお聞きしたことを恥じております。お詫び申し上げます。申し訳ありません。以上、本件は失念してくださるようお願いい足します。
訂正:お願いいたします。
申し訳ありません。
うちださま、
C/C: VTさま、
れりん源です。 VTさまのアドバイスで納得しており、2K-4KΩの抵抗を入れることで結論としました。
思いがけずも、うちださままでもご親切にご対応していただけるとは感激です。ありがとうございます。
さて、ご指摘の「……ご自分で設計するのですから、実際に組み上げて発信が起これば、(原因と対策を整理した後)あるいは起こらなくても、安全を見て抵抗を入れる。……」、「そこで定量的には、実際の発振周波数をカットできる、抵抗と内部容量の組み合わせで求める事が出来ると思っています。まあ実際にはあまり意味が無いですけど(笑)」もご明察です。“後期〇〇者”が迫っており、自作趣味を“閉店”し、大方の部品と測定器を処分しました。自らやらずで、安直にお聞きしたことを恥じております。お詫び申し上げます。申し訳ありません。以上、本件は失念してくださるようお願いい足します。
少しコメントと質問をさせてください。
たびたび遅いレスですいません。
12AU7を使うにしても具体的にどのような回路を使うか、を見て判断したいところです。またご自分で設計するのですから、実際に組み上げて発信が起これば、(原因と対策を整理した後)あるいは起こらなくても、安全を見て抵抗を入れるという手もあるのでは?
何故そのような疑問が出るかというと、紹介のあった回路図の入力側のグリッドには抵抗がありますが、出力側(同時に入力でもある)にはありません。これは何故でしょうか?単なる書き忘れでしょうか?そうでは無いと思います。理由は出力側にはP-G帰還の大きな抵抗があって、発振止めの役割を同時に担っていると考えられます。
やはりレリン源さんが実際には、どのような回路を使うか見て、検討されたいところです。
発振止めは、グリッド抵抗と真空管の内部容量とで作るローバスフィルター(ハイカットフィルター)が高い周波数をカットする事で機能するというのを読んだ事があります。そこで定量的には、実際の発振周波数をカットできる、抵抗と内部容量の組み合わせで求める事が出来ると思っています。まあ実際にはあまり意味が無いですけど(笑)
VTさま、
このたびは示唆に富んだアドバイスをいただきありがとうございます。
初歩的な質問に対してご親切にアドバイスをいただき、想像していた通りと確認ができました。
感謝申し上げます。
レリン源さん、こんにちは。
本文の記述より、そこに書かれているのは旧版ですがぺるけさんが設計した「12AU7」による差動ライン・プリアンプのアンプ部分の「回路例」だからこそご紹介いたしました。
ぺるけさんは低gm管である12AU7を使っていても発振しやすいカソードフォロワーでもある入力側には発振止めの抵抗を入れておいた方が良いと考えているからこそこのような回路図をお書きになったのであろうと私は推察します。
VTさま、ご親切にありがとうございます。
”私のお持ち箱”>”実験回路とデータ”>”利得「2-5」の増幅回路あれこれ”を拝見しましたが、勉強不足で、いまひとつ理解できません。A・β=1と位相の関係などとも思いますが……
“単段差動回路”の項の図で、グリッドに2kΩが入っていますが、それにより、「配線の引き回しなどの原因でコンデンサ成分が形成されて、プレートの出力がコンデンサ成分を通ってグリッドの入力に帰還し発振することがある」のを緩和させようとしているのではないかと存じます。そこで低gm管の12AU7に限定して使用するので、いっそのこと省いてしまうか、3.3KΩの代わりに(手持ちの定数から)2KΩー3.6KΩまでのいずれかの定数で代替使用したいと思います。
考慮するべき点がございましたら、ご教示いただければ幸いです。
感謝!
レリン源さん、こんばんは。
ぺるけさんの私のおもちゃ箱の中に 利得「2~5」の増幅回路あれこれという項がありますので、参考になさっては如何でしょうか。
A.1 入れないと必ず発振するというわけではありませんので、それは製作者である貴殿の技術と思想に委ねられていると思います。
ただ、第三者としては特段の理由がなければ入れておいた方がよいのではとは思いますが。
A.2 適正定数を計算する簡便な式は知られてはいないようで、私は見たことがありませんし、ぺるけさんの私のアンプ設計&製作マニュアルや各記事にも無いようです。これは、真空管やソケット、配線などの持つインダクタンス分やキャパシタンス分などが関与する事象だからということに加え、差動ライン・プリアンプの記事に「発振止め抵抗は、できるだけ6DJ8のソケットに接近させて配置します。」という注意書きがあるように、同じ抵抗値であっても、配線長によっては無効になるということもあるかと思います。
発振止めという意味では抵抗値が高い方が良いようですが、高域側のカットオフに影響するのでバランスを見て決めることになり、1KΩ~10KΩが使われることが多いようです。