5極管を用いたA級プッシュプル回路について
表題についてです。
まず前提としてパワーアンプ段がA級のプレート抵抗がアウトプットトランスのプッシュプルとします。
一般的に本回路にてスクリーングリッドに保護用に抵抗を置くと思われます。
それらを前提とした回路にて、入力信号が入った際にアイドル時よりもスクリーングリット抵抗の消費電圧が上がり、増幅率が変動し増幅率が変動するそうです。
しかしスクリーングリッドの消費電流が変動する論理がいまいち理解できません。
動作点を中点に置いた場合、上側下側の面積は変わらずスクリーングリッドの消費電流が変動するとは思えません。
これはプッシュプルを用いるがゆえに動作点を上に寄せ面積比がズレるからなのでしょうか?
よろしくお願いします。
発動機くん さん、おはようございます。
画像は一例としてGEの6BQ5のプレート特性図です。
この図では破線で書かれたラインの一番上にIc2@Ec1=0VOLTSと書かれているように、破線がスクリーングリッド電流です。
で、スクリーングリッド電流はプレート電流とは全く違う特性をしていて、コントロールグリッド電圧が0Vに近くなると特にプレート電圧が低いほど大電流が流れるという特性をしているためにA級シングルであっても信号の正側でスクリーングリッド電流が増えてゆくことになります。
このために青線で示したプレート電流特性は直線なのに対し、赤色で示したスクリーングリッド電流特性は曲線となり、信号の振幅が大きくなると平均スクリーングリッド電流は大きくなるということになります。