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スレッドNo.573

平衡型EL34全段差動プッシュプル・モニター・アンプの解説についての質問

上のアンプの解説「アンプ部」のところに次の様に書いてあります。「ボリュームの位置によって負帰還量は変化してしまいますが、
その変化量は56kΩに対して50kΩの1/4、すなわち12.5kΩ程度なので影響はほとんど無視できます。」

この意味するところは、このアンプの前につながる機器(プリアンプ等)の出力インピーダンスが通常十分低いので、それを計算に含
めれば、ボリュームの位置の影響は最大でも1/4になるという事でしょうか?
前段の出力インピーダンスも負帰還量の計算に入るという事でしょうか?

この点教えていただけないでしょうか。ただいま平衡型アンプの入力ボリュームを取って、パワーアンプ化しようとしており、置き換
える抵抗値を幾らにするかで迷っております。よろしくお願いいたします。

注:この解説は入力に50kオームのボリュームがあるとして書かれています。実際の回路にはこのボリュームはありません。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年01月20日 21:00)

Daddy bearさん、VTさんこんにちは

返信をありがとうございます。
すべてを読む余裕がないので、数式は飛ばして、興味のある、分かり易いところを読んで見ました。
T型帰還回路について、OPアンプの周波数特性改善で使われているとは、成る程と思いました。ペるけさん考案と思っていましたが、一般例があった訳ですね。
TI社の資料も平衡差動アンプを、「統合完全差動アンプ」と呼んでいるのでしょうか、色々効能が書いてあるので参考になります。
私が次に作るとしたら、真空管を使う平衡型P-G帰還のプリアンプの予定です。その時はしっかり読み込みたいと思います。
確定申告の作業が終わって、余裕が出来たら検討を始めます。

ご指導いたく感謝しております。

引用して返信編集・削除(未編集)

うちだ様、おはようございます。

平衡型全段差動アンプで使われている負帰還のかけ方の基本自体は知られている方法で、例えばTexasInstrumentsから完全差動アンプ(Fully-Differential Amplifiers)として資料が発行されています。
https://www.tij.co.jp/jp/lit/an/jaja122/jaja122.pdf

ご参考まで。

引用して返信編集・削除(未編集)

うちださん、こんにちは

平衡型プリアンプ完成、おめでとうございます!

ボリューム位置によって負帰還量が変化する問題については、以下のページでぺるけさんが詳細な説明をされています。
http://www.op316.com/tubes/tips/b340.htm

http://www.op316.com/tubes/ana/ana2.htm

私は、自分なりに計算してもなかなかぺるけさんの書いている数字にならず、四苦八苦していますが…

反転増幅器で負帰還の抵抗を2段に分けるのはT型帰還回路と呼ばれるもののようで、検索すると解説しているページがいろいろ出てきます。

引用して返信編集・削除(未編集)

VTさん

分かりやすく説明していただいて、ありがとうございます。
よく理解できました。
昨夜から、50kボリュームを47kオーム四本に置き換えて試聴しています。特にゲインに変化なく、バランスの良い音で鳴っているの
で安心・満足しています。

先週末に平衡型プリアンプが完成したので、パワーアンプからボリューム(部品の有効利用もあって)を取り外す必要がありました。
ところで、この平衡回路の負帰還のかけ方は、ぺるけさんが考えられたのでしょうが、うまく出来ていると思います。
負帰還のループの中に前段の出力インピーダンスも影響しているので、それもいい結果を生んでいるのかもしれません。
ぺるけさんの工夫に改めて感謝しています。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年01月22日 10:35)

うちだ様、今晩は。

<アンプ部>の最初に、「入力のボリュームは省略しました。ボリュームをつける場合は、2個の56kΩの抵抗のかわりに50kΩ2連ボリューム(Aカーブ)を使ってください。」という記述があり、ボリュームの影響については、つけた場合を想定して記述しておられるものと推測します。

「ボリュームの位置によって負帰還量は変化してしまいますが、その変化量は56kΩに対して50kΩの1/4、すなわち12.5kΩ程度なので影響はほとんど無視できます。」ですが、50KΩのボリュームは0KΩと50KΩー25KΩと25KΩー50KΩと0KΩという足して50KΩになる組み合わせを移行します。ここで前段の出力インピーダンスが0Ωであれば、Hot側は前段の出力インピーダンスである0ΩでGNDに接続されていると見なせるので、交流的には0KΩと50KΩの並列接続:0KΩから、1/2の25KΩと25KΩの並列接続:12.5KΩ(50kΩの1/4)の間で変化する抵抗とみなせることになります。
もし、前段の出力インピーダンスが0Ωでなければその分ズレてしまうのですが、一般にはLow出し十分High受けになっているので十分低いと思われるために「12.5kΩ程度」という記述がされているものと思います。
例えば前段の出力インピーダンスが10KΩだったとするとその1/4が加わり、0Ωから15KΩの間で変化するようになります。

ということで、前段の出力インピーダンスも厳密にいえば負帰還量の計算に入ることになりますが、もともとボリュームの開度によって変わってしまう変化に対して通常は無視できる程度に十分小さいことと、負帰還量が多少ズレても左右チャンネルで同一であれば一般には実害はないことから無視する(0Ωとみなす)ことが多いかと思います。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年01月22日 07:22)

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