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スレッドNo.755

タンゴ電源トランスMX-165 不具合

VT様

早速のご返答ありがとうございます。
理論整然としたご説明で、よく理解できました。

この際ですので、トランスを分解して内部を調べてみました。コイルの外側に巻いてある銅板は箱型の鉄板ケースによって、コアに圧着されているようですが、鉄板ケースは絶縁紙で銅板と絶縁されています。
箱型鉄板と上下のカバープレートは両方とも内側が塗装されており、電気的に接続されていないようです。コアの一か所のみ、絶縁ニスが剥がしてありますが、接触する下側の鉄板カバープレートの塗装が剥がされておらず、意図がよく解りません。(トランスをかこっている鉄板ケースがグランドされていない?)
これから鉄板ケースとコアを接触させ、各2次巻き線の一端をグランドして、測定してみます。
ありがとうございました。

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VT様
801Ax3パラシングルアンプはその後正常に稼働しています。
問題のトランスは30年以上使用していますが、誘導電圧トラブルが発生したのは、多分5~10年前からだと思います。

最初にMX-165を分解した時、写真のように上側カバープレートの内側(両方共)にショートリングが押し付けられて、塗装が傷ついていました。これが原因と思いテフロンパッキングを上下カバープレートの内側に入れて、アンプに組み込みました。(No759)
その時、誤配線によってハムが発生するようになりました(泥沼に入り込む)。この誤配線は橋本トランスPB-250に交換しても治らなかった為、やっと気が付きました。
出力管フィラメント電源に7.5V(4.5A)2巻き線を直列接続して両波整流し、直後に
10,000μFの 電解コンデンサー2本が入れてありますが,そのうち1本だけ間違えてシャーシアースしたためでした。
問題のMX-165をテストするため、1次側に100Vを供給し、2次側は無負荷の状態で絶縁されていないボルトと自宅配電盤アース間の電圧を真空管電圧計で再測定してみました。同様に、MX-165及びPB-250の801Aアンプを作動させ、シャーシと配電盤アース間の電圧も測定してみました。(2種類の電圧はコンセントを逆に差し込んだ時)
結果は下記のようになりました。2,3は感電を感じませんでしたが、1は若干の感電を感じました。
今回はトランスについていろいろ学ばせていただきありがとうございました。いずれにしても各アンプに配電盤アースを取るべきだと思いました。
1. テフロンパッキングを組み込んだMX-165単体テスト 98V=131V
2. 801A(MX-165)アンプ             82V=80V
3. 801A(PB-250)アンプ             43V=52V

Hiro

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Hiro様
こんばんは。
漏電の件、新品のトランスへ交換という形とはいえ、解決に至ったようで良かったです。

橋本トランスのPT-250にある静電シールドは1次巻線に乗っている高周波ノイズが巻線間のコンデンサ分を介して2次巻線側に伝達されるのをトラップしてアース側に流して抑制する目的なのでアースできるように作られています。

これに対し磁気シールドのショートリング(SR)はトランスのコアから漏れ出る漏洩磁束をワンターンコイルに誘導される電流で磁束を打ち消すものなので、電気的には絶縁された状態で設置されています。

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VT様
MX-165電源トランス感電対策 顛末記
昨年末から3度ほど取り付け、取り外しを行いましたが、感電の明確な原因は不明でしたので、MX-165新古品を探しましたが,
適当なものが見つかりませんでした。
たまたま橋本トランスのカタログを見ていたところ、PT-250が現用シャーシにそのまま交換可能なことが判明し購入しました。
2次側タップの出力電圧が、530Vが500V,250Vが240Vと若干低いのですが、幸いアンプ本体に定電圧電源を採用していますので、電圧調整回路の微調整のみで、出力電圧600Vを得ることができました。801A x 3パラシングルアンプは左右の電源トランスが異なりますが感電はなくなり、問題なく稼動中です。
橋本トランスは、磁気シールドと1次、2次間に静電シールドがあり、トランスのSSタップよりシャーシアースできるようになっています。旧タンゴMX-165のSRシールドはどこにも接続されていないように思えます。
いろいろとありがとうございました。
Hiro

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VT様

昨日トランスを最初の状態に戻して測定したところ、130Vに戻りました。
そのボルトとショートリング間に不安定な抵抗値《100KΩ》があることに気づき,再度
ばらしてよく見ると、ケースの上下カーバーとショートリングが接触する部分の塗装が傷ついている事がわかりました。
ケースの上下プレートに0.5mmテフロンシートを加工して絶縁パッキングとして組み込み測定したところ、70.9V 86.6Vと今迄のもっとも低い電圧となりました
(絶縁されてないボルトとショートリング間の抵抗値は無限大となる)。
この状態でアンプに組み込み、様子を見ようかと思います。
Hiro

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年11月27日 12:15)

VT様

SR磁器シールドとは何の略称かなと考えていたところです。ショートリングの解説、大変参考になりました。
底板カバープレートとコアを接触させて測定したところ、272Vと339Vと電圧が上がってしまいました。(ACコンセントの極性による)
今日は元に戻して、コアに接続せずに、ボルトをケース底板のシャーシ側一点で,麹座を入れてワッシャー、スプリングワッシャー、ナットで接触させて、測定してみます。
なを、他のVT-62アンプも動作させ、同様な条件で、シャーシ、アースー間の電圧測定をしてみるつもりです。

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Hiro様

 ご存じかと思いますが「コイルの外側に巻いてある銅板」はショートリングと呼ばれるもので、トランスの漏洩磁束によって誘導される電流をショートさせることで漏洩磁束を減らす目的のものです。
 もともとカバーとコイルの間に距離があることに加え、このショートリングがコイルとカバーの間に入っていることで静電シールドとなっているためにカバーは静電誘導されにくいとは思います。

 元々絶縁されていないボルトとカバーの間に導通がある場合、それ以外の場所でコアとの導通を設けると(レア)ショートになる可能性がありますので、よくご確認いただいたほうがよいかと思います。

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