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スレッドNo.201

99回大会振り返り(区間順位&タイム編)

こんにちは。
muramasaさんにハードルを上げられてしまっている気がしないでもないですが(笑)、まだ定点別の分析が終わっていないので、まずは区間順位とタイムから今大会を振り返ってみようと思います。

見方
左から、区間・区間1位と20位とのタイム差・法政選手名(区間順位・タイム差)
1区 1:45 松永(3位・0:15)
2区 5:13 内田(8位・1:31)
3区 2:49 川上(13位・1:01)
4区 6:06 扇(7位・2:19)
5区 6:56 細迫(10位・2:45)
6区 5:01 武田(5位・0:56)
7区 3:53 宮岡(8位・1:03)
8区 2:44 宗像(1位)
9区 6:59 中園(5位・1:19)
10区 7:16 高須賀(13位・1:47)

毎年データを集計していますが、今回ほど差のない戦いは異例です。過去こんなことはなかったです。
基本的に1区以外は区間トップと区間最下位で3分以上の差がつきますが、今回は3区と8区では差が3分を切っています。9区10区で差がつくのはいつも通りです(最近は速い順に選手を並べるチームが多く、下位のチームほど終盤区間は駒不足になる)が、最も差がつくと言われている5区よりも9区10区のほうが差がついたというのは、各校5区の対策を練っているという事と、選手個々の能力が上がって差が詰まってきたという事ではないでしょうか。

特に目につくのは3区でしょうか。トップと1分差にとどめた川上選手が区間順位以上に大健闘したというのがわかりますし、そもそも3区のレベルがものすごく高い。今後、3区に有力選手を置けないチームは容赦なく置いて行かれることでしょう。
また、8区も大きな差がありませんが、宗像選手が区間賞を取りました。現在の法政チームには宗像選手に匹敵する実力の持ち主はたくさんいます。よって、法政チームは今後も8区で上位争いできるでしょう。8区が法政チームのストロングポイントになってくるわけです。
余談ですが、強い時の帝京大は8区が異常な好成績です。8区を制すれば少なくともシード権争いを制することができます。

さて、法政チームが5位・3位・優勝、とさらなる上位争いをするためには、どうしたらよいのでしょうか。あくまでも個人的見解ですが、チームカラーとしては「ものすごい大砲がチームを牽引」というよりも「層の厚み」で勝負していくことになると思うのです。
というわけで、「全区間でトップと1分以内」に収めることがひとつ現実的な目標になるのではないでしょうか。
今回に当てはめるとどうなるか。見てみましょう。
1区 松永(3位・0:15)→そのまま
2区 内田(8位・1:31)→5位・1:00(-0:31) ※山梨学院・ムルア選手と同タイム
3区 川上(13位・1:01)→13位・1:00(-0:01)
4区 扇(7位・2:19)→3位・1:00(-1:19) ※駒澤・鈴木選手と同タイム
5区 細迫(10位・2:43)→5位・1:00(-1:43) ※駒澤・山川選手と東洋・前田選手の間
6区 武田(5位・0:56)→そのまま
7区 宮岡(8位・1:03)→8位・1:00(-0:03)
8区 宗像(1位)→そのまま
9区 中園(5位・1:19)→4位・1:00(-0:19) ※駒澤・山野選手から1秒遅れ
10区 高須賀(13位・1:47)→4位・1:00(-0:47) ※中央・助川選手と國學院・佐藤選手の間

合計 今回タイムより4分43秒短縮、3位相当(トップと3分34秒差)。

例えば4区でトップから1分差という事は、あのヴィンセント選手から1分差で走り切らないといけないわけで、実際には鈴木芽吹選手がちょうど1分差でした。これって今の法政チームでは内田選手レベルじゃないと無理なので、現実的にはかなり難しいです。それを承知の上でのシミュレーションです。
全区間1分差以内に収めれば合計で4分43秒短縮して、総合3位になったという結果が出ましたが、今回の出走メンバーに加えて小泉選手や松本選手といった主力選手もフルパワーで走ったとしても、今回の記録から4分43秒も詰めるのはちょっと難しいなというのと、詰めたとしても優勝どころか2位中央大学からもまだ1分以上遅れているので、箱根駅伝で優勝するのがいかに困難な道かというのを改めて感じました。
というわけで、一気に優勝というのはさすがに現実的ではないので、まずは目標の5位を目指し、優勝という頂上に向かう果てしない階段を一歩ずつ上るしかないのかなと思います。
※絶対優勝しろというふうに聞こえるかもしれませんが、死ぬまでに母校の総合優勝を一度見てみたいという私の願いが全面に出た文章です。笑

ちょっと予定が立て込んでいるので、各区間の定点別推移および分析は明日か明後日から始められたらいいなと思っています。

今後とも長文にお付き合いいただければ幸いです。

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コメントありがとうございます。

>inaさん
チーム内外での競り合いですが、例えば青山学院大学は選手個々のレベルが高すぎて、チーム内選考にピークを合わせてしまい、結果消耗して本番を迎えたことが今回の敗戦の要因、との分析もあります。その点、法政チームは選手個々のレベルを上げつつも、各自の役割が割と明確ですので、より「ワンチーム」感が強いと思います。
法政ですと、松本選手は出走できませんでしたが、違和感がある時点で事前のレースをスキップするなど、あくまで本番に向けて調整をしていたのが強調すべき点です。

>すうさん
だからハードルを上げないでくださいとあれだけ言っているのに。笑
確かに内田選手は完調ではなかったようですね。ただ、7分台後半ですので、法政チームが常に目指すべき基準タイムという点ではこれくらいがちょうど良いかなと思いました。現時点で狙ってほしいのは3区と10区、そして5区ですかね。3区と10区は今回区間2桁順位にも関わらず法政記録を更新しました。ということは他校と比べるとまだまだだし、タイムはまだまだ伸びしろがあるでしょう。5区に関してはこれからも常に区間1桁付近で走れると思いますが(首脳陣の見極めが確かなので)、平均点をもう少し上げるのは可能だと思います。

>muramasaさん
区間1位と区間最下位だとこんな感じですが、今回は特に区間最下位の選手のみが大きく遅れてしまっている結果が散見されます。これを最下位ではなく区間19位と比較すると、2区だと3分42秒、6区だと3分50秒、9区だと5分5秒、10区だと4分13秒になり、グッと差が詰まります。結局上位から下位まで満遍なく差が付くのは5区だけですので、5区だけは成功が必須で、他は成功よりも「失敗しない」ことが勝利への近道だと思います。

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muroさん、ありがとうございます。
いつもながらデータ分析は興味深く拝見しています。
無視しない程度に最後までお願いします。
私だけでなく沢山のメンバーが期待していますから、たぶん関係者の皆さんも。
6区はあまりタイム差でないと思ってましたけど、こんなにつくんですね。
あと、9区・10区もこんなにつくとは知りませんでした。
ということはやっぱり選手層の厚さが重要なんですね。
簡単なことではないけど、方向性がはっきりすることはとても有意義だと思います。

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muroさん
お待ちしてました。この「muro分析」で本当の意味での箱根締めくくりですもんね。各区間楽しみにしております。
私もmuroさん同じく存命中に一度優勝見たい派です。そのうえで、優勝タイムとの差ですが本当にまだまだ遠いですね。3位と1:03差と、そこまでは実現可能な領域に入って来たかと思いますが、そこからの約7:30が果てしなく遠い…。今回各区間の差をmuroさんに出して頂いた中で、2区内田くんが当日は非の打ち所がない素晴らしい走りでしたが、一部情報によると12月に脚に若干の違和感発生があったようで、これがもしベストな状態で当日を迎えていれば、あの11月の状態からすれば30秒は違っていたかと。また、5区については、これも素晴らしい走りでしたが、本人曰くまた最後の下りが課題となったと言っており、ここで30秒詰めていければ、今回の流れでいえば表彰台に絡む結果には近づきます。でも… そこからの7:30は、仮に松本、小泉選手がベストな状態で出走していたとしても6:00は残るでしょうし、6:00といえば上記タラレバが全てハマったうえで全区で更に36秒づつ詰めるという、非常にハードルの高い水準です。
この差については、坪田監督が戦後インタビューで宗像くんの走りについて「自分の判断でこれまでの法政の走りと違った戦い方をして結果につなげた。結果を評価すると同時に今後の戦略、戦術策定の参考になる。」という主旨の発言をされています。こうした点が今後さらに詰めていく上でのヒントになればいいななんて思いました。
毎度の各区間臨場感ある分析、楽しみにしております。
長文、失礼しました。

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muroさんわかり易い区間順位とタイムの分析ありがとうございます。一気に上位狙うのは難しいですね。                選手の皆さんには無理して怪我をすることも避けられれば良いと思います。ですが競い合う以上無理なことなので層の厚さが大事ですね。今後の分析楽しみにしています。

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