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スレッドNo.179

セッティング

先日、石井式リスリングルーム研究のホームページでSPを横置きにする(天井が低い場合)ことで低在波の影響を受けにくくなりその結果逆相感が取れる、パネルを用いて縦方向にSPをセッティングをしましたが以前と同じく逆相感が出ます、パネルを用いて、斜めにセットすることで別の部屋を作り出せると書いてあったのですが、詳しく教えて下さいSPを壁から対して斜めに取ると良い結果が出る事は以前述べましたがあくまでも縦方向にSPを置きパネルで調整しても余りかわらないいのですが、縦方向にSPをセットすると音場型のSPになり其れわそれで良いのですが(SPを後ろ壁から距離が取れるから)逆相感が出てきて良くありません、パネルを色々と置き場を工夫しているのですが此処だと言う処が見つかりません一長一短があり妥協範囲が低すぎます、逆相感は妥協できません。縦方向だとSPからの距離が取れるために見た目には良いのですが音は良くありません、残響時間がバラバラでフラットにならないから上手くパネルで同波数特性をフラットに近ずけば良いのですが、簡単にはいきません。何か方法があれば教えて下さい。

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以前に電話でお問い合わせを頂いたときにJBL4344の直近では逆相感が少ないと伺っておりますので、部屋の構造が逆位相の音を生成していると思って間違いありません。

可能性のあるものは、
1.定在波
2.壁面の振動
3.ピアノの響板の振動
のうちの一つまたは複合されたものと思います。

原因を探るには一つ一つ順番に振動を止め、その変化の具合から原因を探し当てます。

実は今日Yさんのお宅に伺い、12畳(だと思う)のホームシアターのチューニングをしてきました。「音の解像度が低い」とのことでしたが、残響時間の周波数特性のロー上がり(100〜200Hz付近)ハイ落ち(8kHz以上)がその原因でした。喋り声を聴くだけで、8kHz付近の高音域が不足と分かる部屋でした、しかし高音を吸いそうな材料はスチュワートのスクリーンとスクリーンを覆うカーテン、それに床の一部にカーペット、大きなソファー程度で、積極的に吸音材を入れてはいません。

この程度で高音域の爽やかな響の音域が不足するのですから注意が必要です。スクリーンのカーテンを開けると高音域が少し増えますが、中高音域がうるさくなります。
原因は前後の壁のフラッターエコで、カーテンがあると止まります、スクリーンでは透過してしまいます。

低音域は150Hz付近を中心に盛り上がっており、ベースのフレーズは良く分かりますが、逆位相成分が多い低音です。

okudaさんのケースと同じように、スピーカーに近付くと直接音の相対レベルが上がるためやや解消します。スピーカー自身の音は左右の特性が良く合っており、定位のしっかりした音で、スピーカーの直接音には逆位相成分はありません。

--- 原因 ---
音を悪くしている原因を捜すと、フラッターエコー(中音域が汚くなり、音がギスギスする)と壁振動(手の平で壁に触るとスピーカーの低音で共鳴している)でした。

--- フラッターエコー対策 ---
フラッターの強いところが3箇所で、前後の約1/4(1箇所)、左右の約1/3(2箇所)でした。材料の関係で一部布、一部LV1500パネルで壁を斜めにしてフラッターの大半を処理したところ、中音域の汚さが取れ、8kHz付近が増えたにもかかわらず、喧しさが減りました。

調整の方法は
http://www.salogic.com/panel.htm
を参照してください。

フラッター対策で設置したLVパネルにより、不足していた8kHz付近の残響音が増え、喋り声の高音域も自然な音になりました。楽器の表情が豊かになり、低音も多少タイトになりました。

--- 壁振動対策 ---
全面プラスターボードの壁です。スピーカーから音を出し、壁面に手の平を当てて調べた振動の状態から、横方向45cm間隔、縦方向90cm間隔(らしい)で下地の桟が入っていました。
344m/0.45×2=382Hz
344m/0.9×2=191Hz
で共鳴します。
■P.S. 連続した板状の壁面ですから、反射音に適用する上記の計算は成り立たないですね。壁一面の大きな振動板に45cmと90cmの1:2の間隔の補強が入り、全体振動による低音と補強により特定の周波数域に分割振動が加わったものと解釈した方が正しいですね。その振動周波数が150Hz付近を中心にしたミッドバス域の低音です。---サーロジック・村田、訂正---

更に悪いことに、45cmと90cmの桟が下地のコンクリートから浮かせてあり。壁全体が太鼓状態で、更に低い周波数で共鳴していました。

低音域過多は明らかに壁振動です、しかし壁に耳を近付けても低音が出ているように聞こえるわけではありません、耳で聞く限りでは低音はスピーカーだけから出ているように聞こえます。しかし壁全体が仮想ウーファーですから、部屋全体ではスピーカーの音圧を上回る低音を出しています。

げんこつで壁を叩いて、コツンと鳴る壁ならOKですが、ドワ〜ン、ドスンなどの音の時は再生音への影響が大きいと思わなくてはなりません。

壁振動は分割振動ですから位相はめちゃくちゃで、スピーカーからの直接音の後に続く低音の余韻は、逆位相成分を大量に含んでいます。経験の積み重ねで直接音と振動音を分離して聴く事ができるようになりますが、逆位相成分も含めてスピーカーの音と思い込んでしまうケースもあるのでご注意ください。
この逆位相感は、okutakaさんのケースと同じものだと思います。

地下室で外壁はRC(コンクリート)壁ですから、プラスターボード(石膏ボード)の壁を撤去するだけで壁鳴りは解決しますし、わざわざ内壁を作る必要もない位(RCのままで残響時間の調整が可能)ですが、美しく内装された部屋の壁の撤去は、一般に不可能なことです。

次善の策は更に内壁を作ることで、LVパネルが最も安価な手段であると思います。
http://www.salogic.com/home.files/room-tuning/room-tun.htm
を参照してください。

Yさんの好みも伺いながらLVパネルで調整した結果、4セット〜6セットのLV1500〜LV1200が必要と判断しました、4セットでかなり改善されるため、後日4セットを納品させていただくことにしました。使い慣れた時点で必要性があれば2セット追加する予定です。Yさんの了解が得られれば、HP本文で、写真入で経過をご報告しようと思っています。

オーディオ専用ルームの場合、パネル高は1200〜1300位がベストのことが多いのですが、シアターのフロントスピーカーの後ろに置くときには、LV1500がマッチするケースが多いであろうことが、今回のチューニングで判明しました。

プロジェクターがバーコの天井取り付け型で、床から50cmくらいの位置以上にスクリーンが設置されているため、LV1200では台詞の定位がスクリーン下部に下りてしまいます。パネルの背を高くすると、センタースピーカーが下にあっても、台詞の定位が上がります。

> パネルを用いて、斜めにセットすることで別の部屋を作り出せると書いてあったのですが、詳しく教えて下さい
■ 石井式リスニングルームの設計シミュレーションは、部屋の構造が6面の立方体のときの定材波を解析したものです。6面の平行壁で構成されているから部屋の各辺の整数分の1のところに低音がない部分が生じることを実験で証明したものです。

LVパネルは一枚で10kg以上の重量があります、LVパネルで斜めに囲った空間の定在波のモードは、下地の平行壁のモードとは別のものになります、たくさん設置すれば別の部屋を作ったのと同じ効果になりますし、LVパネルの後ろの壁振動は十分小さくなります。
http://www.salogic.com/home.files/t/t-mas.htm
のお客様レポートをご参照下さい。

ただしLVパネルは1部屋の想定設置枚数を3セットと仮定して設計しており、6セット以上設置する場合はリブの形状を変更しなければなりません。

Yさん(東京都内)のケースのように、弊社近郊であればパネルの設置をご検討下さっているお客様宅にデモパネルを持参し、必要枚数を決定するサービスを実施させて頂いていますが、遠方のお客様もお問い合わせ頂ければ、同様のサービスをご利用頂けるようにいたします。ご購入後でも同様です。

変形リブのパネルはオーディオルームの現状を拝見しないと決まりません。

かなり長くなりましたので、一旦アップいたします。ご質問頂ければ更に追加いたします。

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テストケースとして、遠方のお客様にもルームチューニング・サービスをご利用頂けるようにいたしました。
このBBSにお悩みを投稿していただき、FW&LVパネルで制御できる範囲であることを確認させていただいた上で、ご希望により調整に伺わせていただきます。

弊社の都合で申し訳ないのですが、当面2ヶ月に1件程度が時間的な限度で、日帰りです。空港から2時間以内が限界と思います。費用は交通費とパネル等の送料です。2ヶ月程度前に予約すると片道約10,000円のエアーチケットが入手できます。

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先日から縦方向にSPを設置すると逆相感が出ます、色々と試した結果左右の壁が太鼓状に鳴っている様です私の部屋も90cmおきに桟が下地より浮かしてあり約20cmの空間にわグラスウールが抽入してあります、この壁面が源因とおもわれます天井も同じ構造です、現在は横長にSPをセッティングしています、不思議と壁の影響を受けにくいのか逆相感は出ません、又パネルを色んな位置に置いても、音色は多少変わりましたが嫌な音はしませんでした。先日私のオーディオ仲間の家に遊びに行き、彼曰く新しいSPの試聴に来ないかということでBW802を聞いたのですが、現在のSPが此れほど解像同にすぐれているのには驚きました、私のイメージでは中音域が薄くBGM的な音かなと思ったのですが

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> Yさんの好みも伺いながらLVパネルで調整した結果、4セット〜6セットのLV1500〜LV1200が必要と判断しました、4セットでかなり改善されるため、後日4セットを納品させていただくことにしました。使い慣れた時点で必要性があれば2セット追加する予定です。Yさんの了解が得られれば、HP本文で、写真入で経過をご報告しようと思っています。

■ Yさんから、「他の方の参考になるのであれば、お使いください」とのメールを頂きました。ありがとうございます。

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ゴウドです。
広島に遠征していただくのは難しいでしょうか?
ちょっとルームチューンで悩んでいます。

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> ゴウドです。
> 広島に遠征していただくのは難しいでしょうか?
> ちょっとルームチューンで悩んでいます。
サーロジックの村田です。ルームチューニングに伺う地域に特段の制限はございません。広島OKです。
どのような悩みごとですか?

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ルームチューンは、理屈では追い込みが難しいのでは
ないかと考え始めました。
なぜかというと、部屋というものは“変化”するという
ことが最近わかったからです。
以前最高だと思われたルームチューン(山本さんの
アドバイスで完成したのですが・・・)
が部屋の音響の変化で、変ってしまったからです。
地震の後もそうでした。大幅に変化してしまいました。
感覚が養われていない私としては、
どこかにきっかけがないかと、ルームチューンの本を
片っ端から読み込みましたが、これといった解決策は
みつかりません。
感覚、又はデータが、データの計り方が欲しいのです。
非常に難しいのですが、なにかきっかけがあれば
うれしいのですが・・・
村田社長のテクニックが見られれば幸いです。
ご検討いただければ幸いです。

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過去の私のレコーディングの体験を申し上げると、余りに神経質過ぎるイコライザー(EQ)による音決めは、LPやCDができあがってその部分を聴くと、たいていEQ不足です。

ルームチューンも同じで、過度に繊細なチューニングは、そのチューニングのときの周りの条件が少しでも変わると無意味なものになってしまいます。決定の最終段階の二者択一のときに、少しオーバー気味の方を採用すると、他の条件が変化しても、そのときのチューンが有効に働きます。

熱心なオーディオファンが陥りがちなルームチューンの失敗は、部屋をデッドにし過ぎてしまうことです(低音域だけはライブなままになっていることが多い)。一般にある程度の家具やソファーと壁紙で、残響時間は既にHi落ち、Lo上がりになります。

チューンの手順は
1.LVパネルのような乱反射性のパネルで、不足している高音の残響音を増やす。(結果、中高音域の残響時間に余裕ができて吸音材が入れられるようになる)
2.吸音材でフラッターに代表される有害な響きを吸収する。

コンサートホールがライブな空間であることでお分かりの通り、普段の生活の場よりライブな空間に包まれたとき、人はリラックスして音楽を楽しむことができるのです。ルームチューンのポイントは、オーディオルームを家庭の中で最もライブでそしてクリアな空間にすることです。

大阪にお住まいの方で、新築中の地下室のオーディオルームの壁を、平行壁を作らないように起伏を付けてコンクリート打ちっぱなしで仕上げた方と明日打ち合わせをするのですが、多少の内装で素晴らしいオーディオルームになると思います。

広島には知り合いが沢山いますので、仕事のついでに伺えると良いのですが、近日中の予定は入っておりません。ご希望があれば伺います。詳細はメールで決めましょう。

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デットにしてコントロールすることは
以外にも簡単です。
理屈にしたがって、フラッターが生じないように
デットにするだけです。
ライブ∩デッドでコントロールが可能です。
しかし、今悩んでいるのは、部屋が落ち着くにつれ、
どんどん部屋が落ち着き、ちょうどいい状態で
調整しても、デッドになってしまうということです。
もしかすると、1からやり直したほうが
いいのかもしれませんね。
測定器と実際の感覚がマッチしたら最高ですね!!

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ルームチューニング=カーテンという時代が長かったため、”オーディオルームはデッドにするものだ”、という風潮強く残っています。プロの録音スタジオでも1982年までは”スタジオ=デッド”でした。

スタジオがライブになり始めてから20年が経つのに、いまだにデッド信仰があるのは、オーディオ雑誌の弊害でしょうか?

別のスレッドで、コンクリ打ちっぱなしの20畳のオーディオルームについて触れましたが、完成に近付いたころ、私も出向いて調整をすることになっています。最初に吸音材ありきを否定して作るオーディオルームが一番良い音楽を奏でてくれます。

自然な残響の、エネルギーバランスを崩さないように耳で確認しながら時間を詰める(短くする)作業ですから、測定機は不用です。

ゴウドさんの場合、最初に天井の吸音材ありきでしたから、完璧なチューニングを指向すると、デッドになってしまうのは仕方ないことです。

一度吸音材を全部外した状態とし、不具合(振動、フラッター)を少量の吸音材や反射材で退治すれば、ほぼその状態がその部屋の基本的素性です。

この状態で会話の声の”サ行(さ、し、す、せ、そ)”が少し目立ち過ぎると思うくらいに反射材を配置して耳を慣らし(数日聴き込む)をし、その後好みの音色になるように吸音、反射のバランスをとると、きっと成功します。

なれると耳慣らしの期間無しでもバランス調整ができるようになりますし、他人の耳の好みを加味したバランスも取れるようになります。

耳で決めたフラットと測定機のフラットが一致するためには、それを成立させるための条件を整える必要があります。上手く文章化できるかどうか、考えて見ます。 --- 続く--- 。

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現在の状況は、スピーカー周辺が超デッド。
部屋の中央部はちょうどいい響きなのですが、
フラッターがひどい。リスニングポイントは、
これも響きはちょうどいいが、フラッターが・・・
8月は、スピーカーを調整に出しますので、
音を出さずにルームチューンを調整してゆきます。
しかし、やっぱりデータが欲しいなぁ〜。
周波数特性を計る簡易的な測定器が売っていますが、
あれで調整できるんでしょうか?

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