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スレッドNo.298

(No subject)

ご了解を頂き、メールで頂いたものから転載です。 ムラタ。

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人間の最低域可聴周波数はある程度の音圧(フレマン曲線のローエンドを私の推測想像で0ヘルツまで伸ばしてみました)があれば0ヘルツ付近からだと思います。新幹線がトンネルに入ったとき乗客の耳が圧迫されますがあれが0ヘルツ付近の音だと思います。スピーカーユニットに乾電池(DC)をつないだ状態に例えられます。もちろん現実のスピーカーではあの圧力は無理です。東京ドームの天井(剛性は無視)に80センチウ―ファ―を数百個マウントして直流を流せばおそらくドーム内の観客は新幹線トンネル体験ができるでしょう。

荒唐無稽な誇大妄想を例えに揚げて憶測を述べたのは〔耳に聞こえない超低音〕〔体で感じる超低音〕という言葉がある意味で誤りだという事を申したかったからです。以下。(1)外界の生の超低音が〔耳に聞こえない位音圧レベルが小さかった(フレマン曲線参照)〕、〔音圧が大きくて耳を塞いでも(鼓膜振動ゼロと仮定します)体で感じてしまった〕・(2)スピーカーの低域F特が左下がりなので20ヘルツの正弦派が全く再生できず耳に届かないのを、コーンが盛大に振れてるのを確認した上で低周波だから聞こえないのだと錯覚している。

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最低域F特フラットのスピーカー(コンクリートホ―ン、80センチウーファー天井マウント、SPDーSW1600等)で16ヘルツ正弦波を小音量で鳴らした時、体でも感じてしまうのは直接波空気振動ではなくて家鳴驚動が体に伝わってます。部屋が振動しない程度の音量まで下げても体で感じる音に聞こえますが錯覚です。16ヘルツ付近の音は耳だけで感じていてもあたかも体で感じるかの様に聞こえます。たぶん天井から体を紐で中吊りにして耳を塞げば解ると思います。(勿論大音量では空気振動を直接体でも感じとれます)

最低域F特フラットのスピーカーである程度の音量で32フィート大オルガンのCDを鳴らしても超低域正弦波の様なペダル音(超大オルガンはマニュアル(手鍵盤)でも32.7ヘルツ以下16.351ヘルツにいたる最低域平均律13音を鳴らせられます)が出て来ないのは超低音だから聞こえないのではなく・・(一)演奏者が32フィートストップ(音栓)を引いていない(二)マイクの最低域F特が落ちている(三)ミキシングでローカットしている(四)マイク頭上で左右チャンネルの超低音が逆相になった、等の録音のせいです。

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(五)例えオルガンCDが16ヘルツまでフラットに記録されていても超低音がどのような音なのか体験認識不足の場合は音が出ていても解らないのかも知れません。めまぐるしい幾千ものパイプが織りなす中高域の大音響の洪水や16フィートストップの重低音の迫力にマスキングされてしまうのでしょか。正弦波だけを聴くのとは違います。暖かく柔らかいそよ風のようなしかし力強く魂ごと体を揺さぶるあの32フィートストップの超低音は上記の音響洪水に土台としてミックスされ確実に再演されているはずです。

・・つまり超低音とはある程度の音圧があれば耳だけでも聞こえる音なのです。周波数が高い中高音でも極端に音圧が上がれば体でも感じる事が出来ますが超低音は耳だけで感じる小音圧(とは言ってももフレマン曲線で見るとかなりの音圧ですが)と体に響く大音圧との差が極端に狭い音(ダイナミックナロー)だと言えるでしょう。・・オーディオ界で流布されている〔耳で聞こえない超低音〕とやらのおかげでサブハーモニックスとしての役割のみが強調されています。しかし何世紀も前からオルガンの超低音はファンダメンタル、楽音の一部として機能し音符にも記されています。

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勿論世の99%位の音楽ソースは違います。残念ながらソースに超低音が記録されてる事すら稀です。その場合においてもサブハーモニックスもしくは聴き手に何らかの心地良い効果をもたらすホールの揺らぎ等の暗騒音として極低い音圧レベルで記録されているだけです。16ヘルツまでファンダメンタルとして中高音と同レベルの音量で出せるアコ−スティック楽器はオルガンという特殊な楽器だけです。つまりこの帯域の基音がなくてもほとんどのジャンルは音楽として不足なく成り立つ訳です。オルガン録音ですら倍音でごまかしてきました。20ヘルツまでフラットなスピーカーが造られなかった要因でもあります。

あらゆるオーディオコンポ−ネントの中でスピーカーだけが低域F特左下がりです。例え電気的補正で20ヘルツまでフラットにしても今度はパワーが入らず高能率は望めません。完璧に再生するのは物理的に大変困難です。困難を解消した暁には天井に見上げるような超巨大コンクリートホーンが2本そびえ立つという具合になりかねません。先述の通り殆んどの音楽ソースには楽音としてのローエンドは刻まれてませんから多くユーザーやメーカーはこのような常軌を逸した困難が伴う超低音再生を放棄しました。記録音圧レベルが低いゆえにサブハーモニックスやホールの揺らぎの再生はなおさら大変です。

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更に生の暗騒音やサブハーモニックスにはオルガンの16ヘルツのローエンドよりも低い超低音が発生している場合があります。だいたい3ヘルツから15ヘルツ付近の音です。AD再生ではレコード盤とプレーヤーの構造上、ソースに含まれていなくてもウ−ファ−のコーン紙をユラユラと揺すりますが CDにはしっかりと刻まれているものがたまにあります。何枚かのソースでウーファ−のスローな揺れを確認しました。実は生のファンダメンタルで!そのような超低音を発生させる超巨大オルガンも海外には希少に存在します。64フィート管(8ヘルツ)、128フィート管!(4ヘルツ)を備えています。

勿論このような超巨大オルガンは存在自体が稀な為、録音は殆んどありません。私自身200枚以上の大オルガンのCDを買い込み(1991年当時)、ブックレットで使用オルガンのストップ表を確認しましたが64フィートストップを持つものはたったのは3枚、128フィートストップはゼロでした。64フィートオルガンCDを3枚ぶっ続けで大音量再生しながらウーファ−のコーン紙を食いいるように片時も目をはなさず見ていましたが16ヘルツ以下の大きな振れはありませんでした。16ヘルツ以下ファンダメンタル記録を見る事はできませんでした。以来私は16ヘルツ以下は例外なくサブハーモニックス、暗騒音とみなす事にしました。

・・話が脱線しすぎました。(もっとも話の核があるかどうかが疑わしいですが・・)。・・つまりファンダメンタルとしての16ヘルツまでの超低音が含まれた音楽ソースを殆んど体験することなしに〔聞こえない超低音(と認識しておられる)〕のサブハーモニックス的役割ばかり説く方々が多いのはいかがなものかという事です。おそらくその様な方々はサブウーファ−の役割を超高域ハーモネータ−の役割と同列にみなしています。何やら得体の知れない主観的な音質的効果ばかりを吟っております。(もっとも耳や機器のレベルが高い彼等に対して私は畏敬の念を払ってはおりますが)

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世の殆んどのスピーカーシステムは音質以前に超低域の絶対的な量が不足しています。今まで匆体をつけて偉そうな事ばかり述べてきましたが私の貧相なシステムとて例外ではありません。(NEC A10X、CD10、DIATONE DS1000C、YAMAHA YST−SW1000)。貴社のSPD−1600を購入すべく奮闘中。世の評論家やハイエンドオーディオユーザーの方々はなかなかこのサブウーファ−の効果を具体的に示して下さりません。至高なレベルでの微細な音質向上を官能的なレトリックで芸術的な境地にまで昇華させます。そして客観的なF特データすら示さずに終了します。

具体的に何ヘルツまでフラットに出せるようになったのかをまず第一にアピールすべきです。勿論音楽再生に何ら必要のない測定マイク、オシレータ−、スペアナ等の機材をお持ちの方は少ないでしょうからサインウェーブ信号のテストCD再生による聴感F特で結構です。周波数を高低させると残響特性やスタンディングウェーブ等ルームアコースティックの影響で例えフラットなスピーカーですら音圧は大きく変化します。スピーカー自体のF特客観データにはなり得ないかも知れません。しかし余計な音楽性がからむ余地は一切なく情念に満ちた試聴観に毒されない故、信憑性があります。

・・貴社の立派な資料が各種届いていました(18時帰宅)。ありがとうございました。正弦波入力によるF特図がなかった事が残念ですがやはりアンプの特性上危険なのが理由ですか。しかし10ヘルツまでフラットであると信じます(凄い)。音質的には私のシステムと部屋(6畳)に追加すると完全なオーバークオリティになってしまいます。しかしいかに粗悪な部屋やシステムへの、言わば無謀な追加であろうと私の超低域リファレンスCDが大オルガンである以上明らかに貴社の製品が必要となります。聴感上16ヘルツのローエンドまで十分な音圧かつフラットに出す製品が他にないからです。

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話は変わります。自慢めいて恐縮ですが私は絶対音感を有しております。瞬時に判別できるのは主に基音周波数の強い持続単音(最低1秒間程)に限りますがピアノはむろん生活騒音に至る全ての音をハ長調の階名と大まかな周波数で捉える事ができます。たとえ低周波の純音サイン波(25ヘルツ以下はピッチ判別が大変難しいので音の震える感じや悩の試聴体験メモリーで見当をつけます)であっても同様にです。オシレーターの周波数連続可変ダイヤルの数字を見なくても任意の周波数を選べます。ですから測定機がなくてもスピーカーの低域限界周波数が大体聞き取れます。

これまで私がやたらファンダメンタルにこだわってきたのは以上のような聴覚で音を捉えている場合が多いからです。ですからサブウーファ−を追加した際の物理的なローエンドのフラット領域データは私にとって必要条件なのです。地方在住の私が貴社のサブウーファ−を実際に試聴させていただく機会は皆無に近くそれ故、評論家やユーザーの方々には以上私が何度も述べたようなデータ−、すなわち必要条件をまず始めに示していただきたかったのです。彼等は私が求めうる世界を遥かに超越した高次元のエフェクト的効果、十分条件のみを事細かく観念的に記しています。

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きっと彼等はリスニングポイントでの可聴帯域のフラット再生などは(超低域を除いて)とうに実現しており極限の音質追求に挑んでいるのでしょう。(羨ましい限りですし、そこまで至った情熱に敬意を表します)。ですからサブウーファ−を加えた際にメインスピーカーで再生不可能な周波数が歴然としていても、「今出たオルガンペダル音は20.601ヘルツのホ音ですね。オクターブ系高次倍音が含まれてますからピッチ判別できました」、「16ヘルツ付近は3デシベル程音圧が低下していますね」・・等といった音楽性不在の低い次元での発言は控えておられるのに違いありません。

・・気宇壮大なゼロヘルツの妄想で始まった私の雑文は、いつのまにか竜頭蛇尾、ひがみっぽくて非難めいた単なる卑小な愚痴へと尻すぼんできました。これ以上は読むに耐えないでしょうし、F特図を送って下さるそうですので(重ね重ねお手数かけます事恐縮に存じます。)他者への皮肉めいた攻撃は止めにします。・・先程音楽性不在という言葉を申しました。私の駄文を読まれて既にお気付きだろうと思いますが、度々記してきた試聴観には音楽性のかけらもなく否定してます。しかし実の所私は音の良し悪しに全く関係なく音楽を愛しております。

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私はオーディオ再生においてそう何時も何時もオシレータ−の無機的で不気味な怪音やオルガンペダル音を鳴らして部屋を揺すったり、自衛隊の爆音を轟かしたり、クラシックの超優秀録音をかけて音場の広大性、ピンポイント定位、楽器の音色のリアルさを追求したり、ワンポイントとマルチマイク録音の違いにこだわったり、今出ている音が何ヘルツなのかを判別する・・・等といったオーディオライク的な音楽との付き合いをして装置のあら探しばかりしている訳では決してありません。むしろ何の不満もなく39800円で買った CDラジカセで音楽を聞いている事の方が多い位です。

CDラジカセ(VictorRC−X1 93年購入。ラジカセとは思えぬ程低音が凄いです。重低音スイッチオンにすると60ヘルツまでフラット、さすがに50ヘルツ正弦波ではやや音圧が落ちますがある程度の音量が出せますし、ボリュームを上げると何と30ヘルツが高調波歪の倍音に混ざって微かに音になって本体から20センチ以内の空気を震わせます。とはいえ低音が出るから購入した訳ではなく普段はオーディオ的な試聴は行いません)ではコンポと同様に特にクラシックを良く聞きます。バッハ、ベートーベン、マーラ−、ワーグナ−、ショパン。私が彼等の音楽に浸りきる時、オーディオ的な事は一切問題になりません。

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バッハのオルゲルビュッヒライン全45曲に漂う無常な静寂感は劣悪な再生音を超越して魂に響き、無宗教の私にですら敬虔な気分に浸らしえます。ベートーベンの第9。子供の時分から幾千と聞いてまいりました。60分強に及ぶ大曲をもはや私は音楽再生装置がなくても頭の中でいささかな澱みもなく始めから終りまで再現できます。マーラ−の交響曲第6番3楽章の崇高なアンダンテ・モデラート。オーディオ的な着目点が一切ない緩徐楽章が宇宙的拡がりで展開し輪廻すらイメージさせる、まさに時空を越えたようなスケールで極静かに私を圧倒します。

ワーグナーのニ−ベルングの指輪。生の観客ですら4日間に分けて視聴する15時間にも及ぶオペラ超大曲を、4部ぶっ続けで聴き終えた事十数回。荒唐無稽なストーリー、冗長な展開、やたら仰々しいオーケストレーションに一人文句を呟きながらも結局最後まで引きずられてしうのは次々と繰り返し忘れた頃に顔をだす多種多用のライトモチーフの使用に絶妙さを感じるからです。「あっ懐かしい、あの動機が出た」という具合いに。そしてあの感動的なジークフリートの葬送行進曲。一気にブリュンヒルデの自己犠牲へ。・・曲が閉じた後も高揚感が残りつつ、栄耀栄華の儚さを実感させてくれます。

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ある日テレビから流れでた壮絶なピアノ曲の旋律が耳に入り稲妻に撃たれたように痺れました。その曲がショパンの革命エチュードでした。以来ショパンの虜に。悲憤慷慨を鍵盤に叩きつけた情熱的な「革命」等のエチュードを中心に様々な曲を幾度も聴いたものです。遂には聴くだけでは飽き足らなくなり22才の時独学で趣味としてのピアノを始めた位でした。趣味とはいえ毎日10時間は練習しました。その結果ズブの素人の私がたった1年で「革命」を曲の半分ほどまで弾けるように。気違いじみた猛練習に打ちこませたあの凄まじい情熱はショパンが与えてくれました。

・・ズレた話が長びき過ぎました。オーディオ界の俗言「低音は本物の基音を聴かなくても倍音が出ていれば基音を聴いたように錯覚する。だから必要以上に超低音にこだわるのは誤りでありむしろその上の帯域の質こそが重要である」等の流れでサブウーファーを論じている方々への反論として私は「きちんと基音で低音のメロディやハーモニーを正確に聞き取りましょう」を強調しました。あえて音楽性を省いて事務的になりすぎた為に「あなたは音しか聴いていないのか」等の誤解を受けるのは本意ではなく、故に個人的音楽観の一部を長々と列挙した次第です。

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自分が大好きな音楽の演奏が超優秀録音なら(特に超低音が含まれていれば)良いのですが残念ながらほとんどが名演奏名録音に非ずです。ですから音は音、音楽は音楽と比較的別物として割りきりオーディオと付き合ってます。私は音楽観賞も音観賞(?)も両方好きです。別に二つが融合しなくてもいいとすら思う事があります。・・実はこの10年程オーディオ(音)から遠ざかりアンプのスイッチを入れるのは年に2、3回位という有り様でした。長いオーディオ冬眠から目を醒ましてくれたのは古本で見た貴社の広告の1文《世界中で1台、10Hzの超低音》でした。

・・私がかつて超低音再生に狂い渇望した訳と、その後なぜ長期オーディオ冬眠に至ったのかを述べたいと思います。・・中学生の頃隣家のステレオから響いてくるズンズンという低音は自分の大型ラジカセでは到底出せぬ代物でいつも羨んでました。低音に飢えていた私は数年後ミニコンポを購入。ミニとは言えスピーカーは27センチウーファ−搭載の大型、更にアンプの重低音スイッチオンで50ヘルツ付近が20デシベルもブーストされるので凄まじい低音感が味わえました。゜当時ロックを聴いていた私には高額の単品コンポより凄い低音に聴こえました。・・まだ本物の超低音を知らなかった頃でした。

丁度その頃創刊されたCD付きオーディオ季刊誌の低音特集に興味をもち購入して付属のCDを聴くと収録されていた40ヘルツ以下の正弦波が全く音にならない事に大変驚きました。しかし音量を絞ってバスレフのポートに耳を突っ込むと多少の風切り音に混じり今まで聴いた事の無い低くて重たい連続音が発生していました。特に20ヘルツの正弦波はフルルルル・・とまるで風のようでありながらとてつもなく重く体で感じるような圧迫感がありました。これがステレオでの超低音初体験でした。以来この音をポートの中だけでなく部屋中に充満させる事が夢となりました。

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初代モデル ”SPD-P4(DSPプロセッサ)、SPD-W4(パッシブサブウーファ)”による周波数特性の測定。
http://www.salogic.com/spkmeasure.htm

初代モデル(SPD-P4、SPD-W4)によるお客様レポート(周波数特性)
http://www.salogic.com/report/takahisa.files/takahisa.htm

初代モデルのプロセッサー(SPD-P4)の周波数特性と、その後のアップグレードによる周波数特性(低いクロスレンジの周波数特性を改善)。12dB/octの右下りの直線が補正の理論値。
http://www.salogic.com/home.files/p1kit/p1kit-freq.htm

グループ・ディレーに関する測定データ
http://www.salogic.com/home.files/exclusive/exclusive-data.htm

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・・・(F特図等の素晴らしい資料ありがとうございました。私の疑問全てが解決しました。完璧なサブウーファ−です。何故オーディオ雑誌では試聴担当記者がこのようなデータ−を記さず、25ヘルツ以下のレスポンスが殆んどない他社の製品と明確に区別しないのかが不思議です。ネットの世界は濃い方々が多いですね)・・・ミニコンポから脱却してオーディオコンポを組んでから1年程たった1990年のある日、遂に真打ちが登場しました。16ヘルツ再生を吟ったヤマハYST−SW1000の発売です。即購入してオシレーター(KENWOOD-AG203)を繋いで16ヘルツを鳴らした時、思わず耳を疑いました。

・・・殆んど無音でした。しかし、いわゆるラウドネス効果による低周波の聴感度低下ではありません。音量が低すぎるのかとボリュームを上げるとユニットがバタツキ始め底着き音や風切り音等の異音が1秒間に16回発生するだけでした。正弦波が方形波に変形してしまいます。カタログ上ではマイナス10デシベルポイントが16ヘルツですが実際の聴感では音圧低下が3分の1とはとても思えません。空振り95パーセント、残り5パーセントが微かに空気を捉えて音になっているような感じでした。・・物凄い圧迫感と家鳴振動によるそこら中のガタつきを想像していましたが裏切られました。

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つまり16ヘルツの聴感音圧レベルは フラット再生限界周波数(27ヘルツ)の20分の1程に減少します。異音が発生しない程度すれすれの音量にアンプのボリュームを下げオシレーターダイヤルを回し周波数を上げました。17ヘルツ、・・変化なし。18ヘルツ、空振りが減り音圧レベルは10分の1程に。ガラス戸が静かにガタガタ揺れ始めました。19ヘルツ、音圧レベルは5分の1に。20ヘルツで3分の1に。ようやく独特のユサユサした圧迫感が。歪みだらけの純音ですが、ボリュームを上げると玄関の戸が揺れます。しかしまだまともにパワーが入るとは言えません。ユニットの異音が発生するので大音量再生は全く無理です。

21ヘルツ、相変わらず空振り多くパワー入らず。22ヘルツ、ようやく空振りが減少し空気を確実に捉え始めました。音圧レベルが2分の1、つまり27ヘルツの半分位の音量が出ています。聴感とカタログ上の測定スペックが一致しました。この音に近い32フィートストップのヘ音は私のオルガンCDではよく出てきます。23ヘルツ、大音量はまだ無理です。24ヘルツ、マトモな音になりました。聴感マイナス3デシベルポイントです。パワーを入れると部屋中が強くガタつきますが20ヘルツのユサユサ感は無く1本の音にまとまります。25、26ヘルツ、一段と音圧が上がりほぼフラット、27ヘルツで完全フラット、28ヘルツがポートのF0です。

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・・以上がSW1000単体の聴感F特でした。私はメインスピーカーと組み合わせた時に最低20ヘルツまではまともな音量で再生したいのでSW1000のボリューム位置は22ヘルツが中高域と同じ音量で聴こえるレベルにしています。故に28ヘルツ付近がF特の壮大な山になるのは仕方ありません。またカタログ上ではカットオフ周波数の30ヘルツ以上はオクターブ24デシベルで減少しますが実際は50ヘルツ付近まで殆んど音圧が減衰しません。ですから40、50ヘルツ付近を大ピークにしない為に定在波の疎の位置をリスニングポイントに選び、更にメインスピーカーの低域と逆相になるのを利用して相殺する必要があります。

劣悪なローパスフィルタ−はともかく、25ヘルツ以下にパワーが入らず歪みが多すぎ、何より16ヘルツまで音圧がフラットでないのが最大の不満です。正弦波すらまともな再生が不可能故、倍音にマスキングされてしまいがちなオルガンの最低音16ヘルツなどは、私の持つCDのように例えフラットに録音されていてもまず聴きとれません。ユニットが盛大にばたつき異音を発するので刻まれているのを知る事ができますが。セリーヌデュオンのように20ヘルツ以下がフラットにではなく、だら下がりに伸びている場合はなおさら再生不可能です。ユニット異音がしないので刻まれている事すらわかりません。

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・・・YSTーSW1000は到底満足できる代物ではなかったのです。しかし私にはまだ希望がありました。所詮は15万円の小型サブウーファーです。ヤマハはこの程度の製品発売をもってYST方式の集大成とするはずがなく近々当然、超弩級の上位機種に投入すると思っていました。200リットル位のエンクロージャーに38センチ級のウーファーを複数搭載すれば16ヘルツフラット再生は可能なはずだからです。購入してから1週間後には早くもSW−1000に見切りをつけて、ヤマハの超弩級製品の発売を信じて待つ事にしました。それまでは我慢して使っていこうと決めました。(1990 年冬頃)

超弩級サブウーファ−を待つ間に超低音CD収集に明け暮れました。毎月1回往復2万円の交通費をかけて秋葉原の石丸電気に通い(1990年〜1991年)オルガン、電子音楽等で超低音が含まれてそうなCD(ジャケットを見ただけでピンときます)を数百枚買いあさりました。超低音が入ったCDがいかに少ないかが解りました。厳選して購入したはずの200枚のオルガンCDですら50ヘルツ以下音圧急降下の劣悪録音が半分以上もあり、32ヘルツまでフラットが50枚、16ヘルツまでだら下がり(マイナス10デシベル位)に刻まれていたのが25枚、16ヘルツフラット録音はわずか 15枚でした。

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・・現在の私のオーディオ用リファレンスCDは全てがこの時期のものです。正確にはこの時期に大量に購入して取捨選択した少量の生き残りです。1993年以降ソフトは殆んど購入してませんし手元に残った精鋭の超低音優秀録音といえど音楽的に感心できないものはオルガンCDも含め全て手放してしまいました。オーディオ狂熱が復活した今、大変後悔しています。廃盤だらけだからです。もはや現行CDを大量に買いあさる資金力は貯金中故全くなく手持ちのオルガン超低音CDでSPD‐1600Aを向かえ待つしかありません。 一体どんなCDなのかを5枚程選んで述べます。

(1)(MENDELSSOHN ORGAN WORKS ARGO 414 420−2) 演奏者ピーターハーフォード、アーゴレーベルの1986年発売の外盤です。彼が演奏するこのレーベルのメジャーなオルガン曲集は日本ではロンドン盤として数枚発売されましたが、何れも超低音は32ヘルツ止まりでした。しかし外盤オンリーのマイナー曲集では一様に16ヘルツまでフラットに刻まれています。その中でもこのアルバムは最高の1枚です。楽譜上最低音16ヘルツは出てきませんが2度上のニ音18.354ヘルツが頻繁に表れその音圧レベルは30ヘルツ付近を遥かに上回ります。私のシステムでもこのCDの18ヘルツでガラス戸を揺する事が出来ます。

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(2)(ROMANTIC ORGAN MUSIC 2 LONDON F32L-20253) 演奏者ピーター・ハーフォード、アーゴレーベル元盤(421 296-2)の1988年発売の国内盤です。彼が演奏する国内盤オルガン曲集で唯一16ヘルツまで刻まれているアルバムです。32フィートストップのニ音18.354ヘルツからト音24.499ヘルツまでの音圧レベルは先に紹介した(1)のアルバムより低いのですが最低音ハ音16.351ヘルツが凄まじいレベルで刻まれています。これは録音技師がオーディオファイル向けに意図的に最低音を持ち上げているからです。私のシステムでは全く音にならず、ウーファーのバタツキが激しすぎてとても音量を上げられません。

(3)(SONATAS OF JULIUS REUBKE ORGAN AND PIANO DORIAN DOR-90106)演奏者ジャン・ギュ−、ドリアンレーベル、1989年発売の外盤です。故長岡鉄男氏の紹介で当時有名になったディスクです。音圧ハイレベルで16ヘルツまでフラットに伸びています。先述の2ディスクと違って演奏者がやたら32フィートストップを多用しており始終部屋が揺れっぱなしです。ヘ音21.827ヘルツからイ音27.5ヘルツまでの音程がめまぐるしく上行下行する様はさながら気圧変化を彷彿させます。ハ音16.351ヘルツ、ニ音18.354ヘルツ、ホ音20.601ヘルツも頻繁に出てきますが音圧高レベルの倍音にマスキングされがちです。

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(4)(POMP&PIPES! REFERENCE RECORDINGS RR-58CD)1994年、巨大オルガンと木管金管打楽器の競演奏。故長岡鉄男氏の紹介ディスクです。16ヘルツまでフラットに凄まじい音圧レベルで刻まれています。特に32フィートストップの変ホ音19.445ヘルツ、ホ音20.601ヘルツ、ヘ音21.827ヘルツの音圧レベルの高さは前代未聞です。異次元の空気圧を感じます。風のように拡がるのではなく頭上から強烈に圧迫される感じです。音圧が全く減少しないのでウーファーのバタツキがすぐに発生します。しかしボリュームを絞っていても物凄い圧迫感を伴って音程が変化する様がハッキリと聴き取れます。

(5)(ENCORES A LA FRANCAISE・POULENC:ORGAN CONCERTO TELARC・CD-80104) 1982年、LP2枚組をまとめたディスクです。プーランクの協奏曲が16ヘルツまでフラットに刻まれています。演奏者が32フィートストップを乱用してるので25分に及ぶ『超低音狂騒曲』と化しています。冒頭いきなり24.5ヘルツのト音が部屋を揺すりその後はホ音20.601ヘルツからイ音27.5ヘルツの範囲で音程が圧力差でめまいを起こしそうな位上行下行したり持続低音を奏でたりします。終盤にはト音24.5ヘルツが1分45秒も持続するオルゲルプンクトがありそのまま幕を閉じます。まさに低周波公害のような曲です。

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・・以上のようなCDが完璧に再生できないのを我慢しながら1994年辺りまでヤマハの超弩級サブウーファーの発売をひたすら待ちました。しかしどういう訳かより小型の廉価版のモデルを乱造するばかりでした。他メーカーには146万円もするダ゛イヤトーンの80センチウーファーシステムがありました。しかし出力音圧レベルこそ100デシベルを誇りますがそれも40ヘルツまでで、30ヘルツでマイナス5デシベル、20ヘルツでマイナス10デシベル、15ヘルツでマイナス20デシベル、10ヘルツではマイナス30デシベルまで音圧が減衰します。パワーアンプとデバイダ−と40ヘルツ以下の電気的補正が必要になるので途方もない金と手間がかかりすぎます。

私はヤマハがSW1000の上位機種を開発しない事を4年間待ち続けた末に確信しました。音質はともかく(主な悪評は立ち上がりが鈍い事でした)レンジ的に27ヘルツまでフラットに再生できて一応20ヘルツが聴こえるSW-1000は究極とされており世の99.9%のソースをごく普通の音量で再生する場合レンジ的には何ら問題がありませんでした。残り0.1%の20ヘルツ以下までフラットな音圧レベルで刻まれている特殊CDを再生する際には破綻をきたしますがそんな希少なソースの為にSW1000より凄いサブウーファーを求める人など殆んどいませんでした。需要のないものをヤマハが造るはずがなかったのです。

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・・・1994年当時のオーディオ界の技術ではヤマハのYST方式以外のメーカー既存のスピーカーで最低域まで十分な音圧でフラットに再生する為には先述した80センチウーファーシステム等の超大型のサブウーファーを追加して電気的補正を加えるか、超大型の全帯域スピーカーシステム(電気的補正無しで20Hz〜20KHzフラットのレイオーディオRM-7V、電気的補正で15Hz〜45KHzプラスマイナス2デシベルのインフィニティIRSベータ、部屋の壁に埋め込むと電気的補正なしで20Hz〜20KHzプラスマイナス1デシベルの1978年に日立ローディが開発したHS-10000)等の非現実的とも言える巨大で高額のスピーカーを購入する以外に方法がありませんでした。

極一部のスーパーアマチュア達はこの物理の壁が阻む超低音再生に敢然と怯む事なくチャレンジし、上記のような超大型のメーカー既存のスピーカーシステムすら凌駕する超超大型のスピーカーを住居ぐるみで自作してきました。昔かの有名な故高城重躬氏が世界で始めて低音用の超巨大コンクリートホーンを天井に設計したのがその最たるものでその後多くの追随者を生みました。コンクリートホーンで20ヘルツ正弦波を超大音量で聞いた人の話を私が実際に伺った事がありましたが、曰く「テーブルの上に置かれたカップに注がれたコーヒーが激しく波を立てていた」との事でした。

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・・超低音狂である私はそのようなチャレンジ精神を一応持ち合わせてましたが物理の壁より大きく立ちはだかるのは当然金銭的問題でした。・・1994夏、私の夢はこの先もSW-1000を使い続けるという妥協で終わりました。しかしこの4年間無為に不満足(16Hzフラットで無い事)のままで甘んじてた訳ではなく必死に抵抗しました。SW-1000のポートの直前で仰向けに寝転んでオルガンCDを聴いていました。この試聴方法だと16ヘルツ処かオシレーターの10ヘルツまでハッキリと聞き取れます。勿論どんなに音量を絞っても大部分はただの風ですが確実に音圧も発生しており顔面を震わせました。

ポートから吹き出す猛烈な風を音と勘違いしているのではない事は強調しておきます。・・以前何度も述べたように人間はある程度の音圧があれば20ヘルツ以下0ヘルツ付近に至るまでの超低音を体ではなく耳だけでも感じ取る事ができます。ユサユサした間隔が段々広くなるにつれて圧迫感も増してくるので体だけで感じていように錯覚しているだけです。これは後述する外界の生音で私が数多く体験してきました。・・不自然な格好で音楽を聴く事に嫌気がさしオーディオから離れて再生を断念し、以後10年間私の興味の主対象は外界の生の超低音体験へと転換したのです。

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生体験を述べる前に、「耳で聞こえない、体で感じる超低音」という誤った俗説に再び反論します。等感度ラウドネス曲線を見ると人間の耳で20ヘルツを感じうる最小の音圧は大体75デシベル位です。しかし70デシベル以下の小音圧を低周波公害に悩まされてる多くの方々はキャッチします。これは私の部屋でオシレーターの20ヘルツを感じうる最小の音量まで下げて再生した時と同じようなものです。このような小音量でも低周波に敏感になってる人はユサユサと重苦しい圧迫感を感じますが体で感じているのではありません。耳を塞ぐと何も感じなくなるからです。

「耳では感じないが体では感じる」事はありえません。大音圧になって始めて鼓膜を介する事が無くても体で感じる事が出来るのです。低周波音実験ボックス(冷蔵庫程の箱の天版に80センチ級のウーファーを外側から箱内部に向けてマウントしたもの。試聴者は箱の中に入りドアをしめて密閉状態のまま低周波音を聞かされる)で耳の聞こえない聾者達に体で感じうる最小音圧を聞かせたデータによると、30Hzで110デシベル、20Hzで120デシベル、16Hz、8Hzで130デシベルでした。同じ箱の中での健常者による耳で聴きうる最小音圧のデーターよりほぼ全スポットで約40デシベルも高い数値でした。

超低周波音と言えどこの様な大音圧でない限り体だけで感じる事は出来ないという証明になっています。程々の音圧でも超低周波音は人間の体より遥かに共振しやすい周囲のものを震わせます。その様を目で見たりその共振が体に響く事も音圧を直に体で感じているように錯覚してしまう要因になっています。そして25ヘルツ付近以下の音はある種の訓練や体験をつまない限り普通の人間の知覚では音なのか振動なのかを明確に区別できません。だから小音圧の20ヘルツ正弦波を耳だけで感じていても、あたかも体だけで感じ取る本物の20ヘルツの振動と錯覚します。

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