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御社ホームページ、いつも楽しく拝見させていただいております。
現在、普通の縦長リビングで、スピーカーにミニマを使用、
壁からスピーカーまでの距離は40〜60cmに設置し、スピーカーの
後ろの壁にミスティックホワイトを片側4枚程度貼って低音処理をし、
特に低音のボンつきなどは無くなっています。
しかし、バイオリンの低音とか、チェロの高音のあたりに「濁り」
「音の密度感の低下」を感じます。
このあたりの音というのは、何kHzくらいの音なのでしょうか。
また、どのような対処が適切でしょうか。
たぶん、ルームアコースティック的な問題だと思います。スカラホールか、LVパネルなどで解決できないかと思っています。
教えていただければ幸いです。
> バイオリンの低音とか、チェロの高音のあたりに「濁り」
> 「音の密度感の低下」を感じます。
> このあたりの音というのは、何kHzくらいの音なのでしょうか。
■下記ページに楽器の音域表があります。http://www.tanapi.co.jp/shopping/ongakuyohhin/tuner/tun-korg-03.htm
ご質問の楽器のルートの帯域は400Hz付近ですが、楽器の表情はむしろ倍音により認識されるので、不具合を感じさせている帯域は中高音域であろうと思います。
> また、どのような対処が適切でしょうか。
■一般に日本家屋(洋間も含む)の残響時間特性は、125〜250Hzの残響時間が比較的長く、それ以上の帯域は短か過ぎる傾向があります。従ってルームチューン用の吸音体は125〜250Hzだけを吸音し、それ以上の帯域は吸音しないもの(むしろ反射してくれるもの)が望まれます。下記はLVパネルの低域特性です。
http://www.salogic.com/home.files/lv1200-freq/LV1200-low-data.htm
布系の吸音体で125〜250Hzを吸音すれば、中音域が吸音され過ぎてしまうのは自明の事です。竹などの硬い素材のスダレで覆うと高音域(スパーツィーターの領域)が回復するのでお試しください。
> たぶん、ルームアコースティック的な問題だと思います。スカラホールか、LVパネルなどで解決できないかと思っています。
■拡散スカラホールはスーパーツィターの領域、LVパネルは中高音域を拡散反射します。中音域の密度の低下は、LVまたはStainVeilパネルで必ず解消いたします。ミスティックホワイトもLVパネルの後ろに置けば、低域特性だけが生かされると思います。