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スレッドNo.490

BH開口部の音

スワン型バックロード(BH)におけるSPD-P1の使いこなしについて数年前BH開口部の遅延時間の実測までしていただき、お世話になった者です。御多忙の村田社長が丁寧に回答下さった時の感動は今も忘れられません。ありがとうございました。

さて、BH開口部の音について疑問なのですが、BH開口部からの音は数ミリ秒遅れの逆位相と考えると、これは特定周波数のみ反射するような仮想壁からの反射音と同等とみなせるのでしょうか?

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主な成分は音道の長さの半分の距離の後壁面からの反射音と考えて差し支えありません。但しスワン型の音道はエクスポーネンシャル・ホーンのように空気とのインピーダンスマッチングを厳密にとったホーンではないので、低音感を感じさせる共鳴音も出力されていると思います。スワンの人気の秘密はむしろこの音にあるのではないでしょうか?部屋鳴りなどで低音域が吸音されてしまい(注1)、低音感が失われてしまった部屋に、低音感を回復させる効果があるのでは?

下記と関連がありそうです。
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スピーカーのジャンル1.(ビンテージ)
箱鳴りを積極的に利用したシステム。例えばビンテージもののアルティック、タンノイなどに代表されるスピーカーシステムでは、試聴室タイプの残響特性でも、ミッドバスを多少抑え目にすると豊かな低音を感じ取ることができます。本件の残響特性はこちらに属しています。

スピーカーのジャンル2.(現代スピーカー)
箱鳴りを徹底排除し低音のスピード感を追求したシステム。現代スピーカーは殆んどこのジャンルに入ります。フレッチャーマンソンの等感度曲線からも分かる通り、ミッドバスと同じレベル、同じタイミングの低音域はミッドバスにマスクされてしまいます。例えば映画の効果音の超低音には、ドサ〜〜ンが故意に入れてあるではないですか。サ〜〜ンに相当する部屋の響きが加わって初めてスピード感のある豊かな低音と感じ取れるのです。現代スピーカーのオーディオルームでは、残響特性はリスニングルームの最適残響時間の形に仕上げる必要があります。
http://www.salogic.com/home-select.files/home-80-sub1.htm
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注1:
柱・間柱・胴縁の建て方(http://www.nh-net.jp/construction/inner_3.html)によりバラつきがありますが、内壁が振動する部屋の低域特性は、「ミッドバス過多&低音不足」になる確率がかなり高いようです。

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