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スレッドNo.683

(No subject)

はじめまして。スピーカーの後ろにLV/SVパネルの導入を検討しているのですが、ちょっと特殊な形状の部屋なのでご意見を頂戴したいです。

現状では部屋を縦使いでSP設置しているのですが、その設置方向の部屋に角がありません。
形状としては/ ̄ ̄\(伝わるでしょうか?)で切り立っています。
オーディオ的には角がなく低域が密集しなくて助かっているのですが、横と奥行の方向の広がりが足りず拡散パネルを入れようと思っています。
しかしながら、サーロジックさんのパネルの設置方法を拝見しますとこうした形状での設置例がないので、
例えばSPパネルは、ほぼ平行に広げつつやや角度をつけるくらいしかできないのでは?と考えています。

このような場合の効果や、適切な設置方法があればご教示願いたいです。よろしくお願い致します。

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すみません、後から見直して一点書き忘れておりました。

私の環境は楽曲制作も兼ねているため、スピーカと自分の間に机があります。床からの反射音がまた机の裏側に当たるような配置です。一般的なプライベートスタジオで、スピーカーはフリースタンディングで距離をとっているとお考えください。
この場合、御社のGallery Bassoは効果あるのでしょうか?床からの反射音の処理を行う製品のようですので、Bassoが四角的に見えない位置+結局反射音が机に当たるため無意味なのでしょうか?
低域を下に沈み込ませる効果というところが気になっています。

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プライベートスタジオであれば、再生音への要求は存在感のはっきりした低音楽器の図太い解像度と、楽曲全体をスッキリ見渡せるミッドバス音域の透明度と、アンサンブルの内声部が見渡せる中高音域の立体感であろうと思います。

上記三つの改善に優先順位を付けるとしたら、

1.多くの楽器の基音が重なり合うミッドバスの透明度。
2.中高音域の立体感。
3.低音楽器の図太い解像度

の順序でしょう。

例えば、低音楽器の解像度から手を付けて改善に成功したとしても、より影響力が大きい他の2つの要素に不具合があれば効果の実感は殆ど得られません。

スタジオのように遮音性能が高い部屋は、壁振動によるミッドバスのブーミングが無かったとしても、密閉度の高さに起因する500Hzを起点に低域にかって響きが貯めこまれていく症状によって音楽の解像度が低下します。

リミックス作業の効率が落ちるので作品の完成度を上げるのに時間がかかり、作品も高音域が強調気味に仕上がる傾向になりがちかと思います。

<ミッドバスの改善>
ミッドバスの改善にはミッドバスの吸音体の導入が必要で、弊社の製品であればLV/SVパネルが該当します。どこでも構いません、部屋の中に置くだけです。

無償ルームチューニングで、デモパネルをあたり構わず搬入した状態に相当します。ミッドバスのブーミングが解消して会話の生声にかぶさっていたブーミーなモヤが晴れて屋外での会話の声になります。

12畳程度以下の木造石膏ボード壁の一般住宅であれば、スピーカーパネルとセンターパネルを合わせた分量くらいで大抵片付きます。

<中高音域の佇まいの改善>
LV/SVパネルの凸凹面の形状とリブ材の隙間が作り出す水平拡散反射音の効果で、楽音に含まれる定位の曖昧なもの(残響音など)が凸凹面に引き寄せられ、フロント側に楽器の実音が定位し、残響音や余韻が背後に吸い込まれて行く奥行方向の立体感が醸されます。

リアルタイムエコー、ディレーエコーなどの組み合わせで作る楽器の前後配置が良く見える音場です。

そこでパネル配置ですが、

> 現状では部屋を縦使いでSP設置しているのですが、その設置方向の部屋に角がありません。形状としては/ ̄ ̄\(伝わるでしょうか?)で切り立っています。

■LV/SVパネルで奥行きを出すには、SP背後のフロント壁面に背丈1500〜1800mmのパネルが必要で、広がりを出すには左右壁面にパネルが必要です。

> 一般的なプライベートスタジオで、スピーカーはフリースタンディングで距離をとっている・・

■十分隙間があれば、斜め壁の手前に開き角 90〜120°でSV1800spなどを置いてください。

隙間が不足であれば斜め壁と正面壁の交点にパネルの蝶番が当たる位置が良いと思います。リミックスに必要な解像度は広がりより奥行きであろうと思います。

壁の斜め部分が450mmより狭ければ、左右のパネルは左右の壁にぶつかる位置で構いません。

> 例えばSPパネルは、ほぼ平行に広げつつやや角度をつけるくらいしかできないのでは?と考えています。

■斜め部分が正面壁面と平行に近い斜めなのでしょうか? であれば左右壁面と斜めの交点に蝶番を合わせてください。

可能なら写真を送っていただき、フリーダイヤルをご利用ください。0120-400-173

> Gallery Bassoは効果あるのでしょうか?床からの反射音の処理を行う製品のようですので、Bassoが四角的に見えない位置+結局反射音が机に当たるため無意味なのでしょうか?

■Bassoは低音楽器の倍音の反射を制御するボードです。従ってバッソが目視できない位置に置いても効果は期待できません。

> 低域を下に沈み込ませる効果というところが気になっています。

■沈み込みは40Hz以下の帯域の響きや余韻が聴こえる音場を作った時に体感できるものです。

しかし40Hz以下は聴覚の感度が低いため 60〜80Hz帯域の壁振動や、密閉度の高さに起因する同帯域の響きの蓄積があると沈み込みは聞こえません。

一方60〜80Hz帯域はベースやキックドラムに図太さを与える帯域ですから実音は充実させる必要があり、イコライザーで音圧を下げる手法も使えません。

60〜80Hz帯域を中心に部屋の響きを減らし、40Hz以下の響きが聴こえる音場を構築すると超低音の沈み込みが聴こえるようになる。というのが経験的な結論です。

弊社製品であればSTW(F)1500が低音の吸音体です。定在波を減らすための製品で、定在波対策であれば指定の設置場所がありますが、余分な低音の響きの吸音に使うのであれば設置場所はどこでもOKです。

http://www.salogic.com/home-select.files/STWF1500-STW1500.html

http://www.salogic.com/StandingWave/StandingWave01.html

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丁寧で詳細なご回答ありがとうございます。大変参考になりました。

>隙間が不足であれば斜め壁と正面壁の交点にパネルの蝶番が当たる位置が良いと思います
角の部分は約60�pというところです。恐らく更にサイドパネルを置いた方がいいのかと思いますが、
購入の際には横側の交点と奥側の交点でも試してみようと思います。
角度についても120度程度であればつけられそうです。

>Gallery Bassoについて
やはり見えない位置では効果がないとのことで、ご返答ありがとうございます。Bassoは除外して考えようと思います。
STW1500も気になっておりましたが、やはり部屋自体の鳴りにはこちらのほうが効果が大きいのですね。
部屋のモードの影響、どこにスピーカーを設置しても100Hz付近が打ち消し合い、ディップが生まれているようです。経験上、背面など集中する位置の低音を制御すると改善されるように思いますので、STW1500の導入も考えたいと思います。

現在抱えている不満が前方方向の奥行、横の幅(SVパネルで解消を狙っています)、低域の鳴りの不安定さ(カーブで言うと、60Hzが盛り上がり、100Hzにかけて下がり、150Hzめがけて上がる)ですので、SVパネルとSTWである程度解消されるのかな、と考えております。適宜導入していきたいと思います。

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