チャンネルデバイダーの要望と知識。
最近、チャンネルデバイダーに
非常に関心があります。
今までのアナログのものでは、まったく関心がなかったのですが、デジタル=サーロジックとなると、話は別。
優秀で安価な商品を開発するために、皆様の知識を
いただければと思います。
宜しくお願い致します。
はじめまして。このテーマに賛同しましたので、思いつくままに書いてみます。
LCネットワークの問題点:
一般的にスピーカシステムは3ウエイが一番多いと思いますが、ネットワークの設計で
一番悩むのはウーハのハイカットコイルとスコーカ、ツイータのアッテネータだと思います。
実際一番音が劣化するのはこの部品でこれが無い音を聞くとちょっと驚くと思います。
インピーダンス変化の激しい逆起電力まで発生する、電力を電送するラインに
コイル、コンデンサ、抵抗等を入れることは信号の送り方として正しくは無いでしょう。
世の中にある数多くのスピーカケーブルが、この問題の需要と供給の多さを示しています。
マルチアンプドライブ:
チャネルデバイダーを使ってアンプの入力で帯域分割し、スピーカごとにアンプを使うマルチアンプ方式ではアンプとスピーカが直結するためこの問題が無くなります。
構想:デジタルチャネルデバイダー
私はマルチもネットワークもフィルタのカーブは、合成位相がフラットである理由から
−6db/octのカーブを使って来ました。
帯域を制限するフィルタとしては音質が悪くならない条件付きで急峻であるべきです。
FIRフィルタを用いて位相回転の心配なく遮断特性の優れたフィルタを作れる筈です。
一般的なホーンスピーカシステムで、一番弱いウーハとスコーカのつなぎ目をフィルタが急峻で有ればスコーカの能力ぎりぎりまで下げることが出来ます。
ユニットごとの位置合わせ:
またホーンスピーカシステムでは、振動板の位置が同じでない事によるユニット帯域ごとの位相ずれが発生しますが、従来はユニット位置を相互に移動して合わせるしか改善方法が有りません。
しかし低音ホーンのようにサイズが大きく周波数が低い場合や、私のスピーカの様にユニットをバッフルに固定している場合はこの方法が採れません。
デジタル処理で各帯域を個別に信号を遅延させられれば、各帯域の波面を合わせられます。
信号入力方式:
ところで私の身近に、従来から使用していた音のデジタル信号処理装置がありました。
ドルビーサラウンドです。
私が初めに買った製品はサラウンドチャネルの遅延はBBD素子を使ったアナログディレイでした。
これがやがてアナログ入力をデジタル変換しデジタルディレイになりました。
その後音源がデジタルになった事で音の出口までデジタルのまま処理出来る様になりました。
チャネルフィルタもアナログ入力が有れば、将来も含めた全てのフォーマットに対応できますが、
音質を考えるとデジタル入力は必要でしょう。
どの信号フォーマットに対応させるかは問題ですが。
アナログ入力は入力レベルを合わせる必要があり、このレベルで音も大きく変わります。
レベル調整:
最後にチャネルフィルタの機能で必要なアッテネータですが、この仕様も難しい問題です。
私は過去にA社のCDプレーヤを使っていました。48kのリサンプルやデジタルアッテネータ機能を内蔵した製品です。(某社のゲートアレイで機能を実現)
当時パワーアンプを直結し、LDもリサンプルして聞きたかったからです。
しかし音質の点でどちらの機能も使えませんでした。
現在は理論的に考えて音質が劣化する(アナログアッテネータと比べて)と考えていますが、
最近の素子や手法を用いれば違った結果になるのでしょうか。
サーロジックの村田です。貴重なご意見ありがとうございます。
デジタルで位相の障害をクリアし、一緒に使うD/Aの音が良ければ最良のチャネル・デバイダーになるであろう点については皆さんのご意見が一致するようですね。
手順として理想的なデジタルシステムの構成を決めましょう。
--- ところで、図面や写真を挿入できるBBSページは無いのでしょうか? 作れないのでしょうか? --- 教えてください。
しかたないので、大分古いアイデアで設計したデジタルプリ〜デバイダー〜D/A のブロック図をもとにして、
http://www.salogic.com/home.files/solution/salo.pdf
みなさんのご意見で修正することにします。
7年位前に製作したものですから、当時流行のルームレスポンス補正ロジックが含まれていますが、この部分は不要です。
部屋は部屋で直す以外に解決策がないことがその後の経験でハッキリしてきたからです。
このブロック図に追加するもの、削除するもののご意見お待ちします。