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スレッドNo.199

300Bアンプの音出し

次々と投稿がある中、話題が変わり申し訳ありません。

皆さま、お元気でしょうか。いつも、オーディオ・音楽に関するお便りを頂戴し、ありがとうございます。3か月振りに300Bのアンプが修理を完了して戻ってきました。

わたしは、この3か月間、300Bの代わりのアンプQUAD44+405を聴いて、素直な音で鳴る音を聴き、QUADアンプでも、十分に音楽が聴けるという環境を作りました。そして、300Bアンプの修理の完了を、気長に待つことにしました。すると300Bアンプが帰ってきても、音にあまり大きな変化はないだろう。という予測をしていました。さあ、待ちに待った300Bアンプを30分ほど通電して、音出しの開始です。

まずは、ヒラリーハーンのバッハは、楽器の響きと空間の伝わり方を聴いていきます。どの程度、さわやかであり、倍音がうまく再生ができるのかを聴きます。新鮮で、ホールトーンがあり、抜けの良いヴァイオリンの響が聴こえてきました。
次は、マリア・ジョアン・ピリスのピアノ・第14番イ短調 D784です。ピアノの高域の美しさとピアノの低域の鳴り方を聴いていきます。なめらかなピアノ演奏です。ピアノの低音の深さが心地よいです。
ボーカル有山麻衣子の幻のコンサートは、センターで歌っているように声が聴こえるかどうかを探ります。このCDは意外と再生がむずかしく、かなりスピーカーのセッティングを要求します。慎重にオートグラフをセッティングしました。するとステージで歌い、声に透明感があり爽やかな声が聴けました。
そして、安心して、鈴木慶江のオペラのアリア アベマリアでは、抜け感のある高域のソプラノが聴こえてきた。さらには、低域のひびきが深くなってきた。オートグラフの持つ深い低域の鳴り方へと変化し、スケールの大きな音で鳴ってきました。

これは、どうやらvan Ardenさんの予測の通りの展開だと思いました。きっとArdenさんは、自宅で、300Bアンプにタンノイアーデンをつなぎ、しなやかで、美しい、みずみずしい音を日々聴いておられ、私にアドバイスされたことがわかってきました。とても大きな音の変化があり驚いています。さすがにベテランであり、同じタンノイを300Bで鳴らされている Ardenさんの、鋭い視点に脱帽しています。

 今回、新しいアンプを買うか、古い40年使用のアンプを修理するかどうか、とても悩みました。トランス以外劣化した部品の交換には、アンプを作り直すのと同じくらいの時間と費用がかかります。悩んだ末に、あと一度だけ300Bの音を聴きたいと願い、修理する決断をしました。しかし、どのくらいの音に仕上がるのか、とても悩みました。待つ時間も長いでした。しかし、今、出来上がった300Bアンプの音を聴き、今までと同じ音であり、これで良かったと思っています。

300Bらしい音が聴けて、ほっとしています。300Bアンプのトランスは、パーマロイトランスを使用しているので、深い低弦の響きをうまく聴かせてくれます。しばらくは、慣らし運転のつもりで、気長に調整していきます。まずは、300Bアンプの音出しの報告でした。

長文を読んで頂きありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。

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Van Ardenさんの丁寧で、心温まるお便りに感謝しております。

Van Ardenさんの音の好みと、私の音の好みは、たぶん似ていると思います。それは、300Bアンプで鳴らす15インチのユニットは、非常にクラシックをうまく鳴らしてくれるものを、持っているからです。15インチの深い低域は心地よいです。

300Bの球の持つ味わいが、とてもクラシック音楽をうまく鳴らします。これは、組み合わせて聴いてわかることだと思っています。

アーデンは、以前にも書きましたが、とても高い再生能力を持っています。若いころ、友人のアーデンは、ツィーターをつけて、クラシックもJAZZも、透明感があり、なめらかな音で、とても感動する音を聴いたことがあります。

私の場合は、オートグラフとの出会いは、行きつけのオーディオ店に、オートグラフが売れずに長い間置いてありました。その巨大さゆえに、なかなか売れなかったようです。私の部屋に、こんな大きなスピーカーを置けるだろうかと迷いましたが、せっかく出会いがあったから、思い切って買いました。

しかし、300B以外のアンプでは、うまく鳴りませんでした。高域はうるさく、低域はだぶついていました。そこで、300Bアンプをつないだところ、すんなりと鳴ってくれました。お互いに、タンノイの15インチのユニットで鳴らす音は、共通の音であり、音楽性に富んでおり、ゆったりと音楽に浸れる音色を鳴らしてくれるはずです。

音の好みは、それぞれ異なりますが、タンノイの音が好きであること、300Bアンプで鳴らすことで、大切な音の姿は鳴っていると予想できます。

タンノイの15インチは、アーデンやレクタンギュラーヨーク、など、シンプルに鳴らすことで、癖のない音を鳴らすことができます。家庭で聴くのには一番程よい大きさだと思っています。若さゆえにオートグラフを買ったのに、まともに鳴らすだけでも10年かかりました。

試聴の4枚の写真を掲載しました。

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FUKUさん
300Bアンプの無事のご帰還、おめでとうございます。3カ月は長かったですね。
重量機器の再セッティングも大変だったとご想像致します。
アンプの通電から最初の音出しのご心境、試聴するソフト選びと夫々の音の出方・印象、十分伝わって来ますし大変勉強になります。
FUKUさんの私へのコメントを拝読して、赤面し、PCの前でどこか穴があったら入ってしまいたい心境です。
FUKUさんの足元にも及ばない小生には大変もったいないお言葉で、恐縮しております。ありがとうございました。
今回ご紹介された、音出しに使われたソフトを入手したいと存じます。
同じソフトを300Bシングルでタンノイアーデンで聴き、FUKUさんの感動に少しでも近づければいいなと思っています。
オートグラフではないし、部屋も違います。システム構成全体が大きく異なりますので、無理は承知の上です。
でも300Bシングルで鳴らすタンノイに共通する何とも言えない音が程度の差こそあれ拙宅でも出ているものと信じています。
ありがとうございました。

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