タンノイでさりげなく音楽を聴きたい
さりげない音で音楽が聴きたい
タンノイが手元に来てから、35年ほどになります。ずっと音作りをやってきて、最近、私の音楽を聴く姿勢が変わってきたように思っています。
年齢を重ねて、少し心に余裕が持てた状態で、聴けるようになってきました。若いころは音と対峙して、音を聴く感じでしたが、今は、音と対決する姿勢が薄れてきて、体を預けた形で、リラックスして聴く音楽を聴けるように変化してきました。
素のタンノイは、時々、音量を絞りたくなるようなキツイ音を鳴らす傾向にあります。しかし、タンノイは、箱をうまく鳴らしてやると、低域が豊かに響き、その中高域のキツさが、高域で艶っぽい音で、鳴るようになるようです。
その傾向が出てきた時、タンノイの大きな鳴らしこみの山を乗り越えたと思えるようになり、どうやら鳴らしこみがうまくいったといえる状態であると思います。
私の好きなタンノイの音は、包容力に満ち溢れたプレゼンスのある心地よい音です。それを、自分の部屋で聴ける幸せを味わっているところです。
今日の1枚・*3 CD ブラヴォー 13カウンターテナー
早速、今日の1枚の、13人のカウンターテナーを聴いてみました。ダウランド、パーセル、シャンパンティエなど、中世の曲を歌っています。とても伸びやかな声で、爽やかで響きの良いアルバムです。
今日の1枚は、名盤や名演奏ばかりでなく、私が、長年聴きこんだ、私の好きなアルバムを紹介しています。気楽に読んでみてください。