MENU
62,268

スレッドNo.70

スピーカーのセッティング

泉さんへ

リボンツィーターの件でのお便りありがとうございます。
タンノイのカンタベリー15をお持ちとは、とても羨ましいです。家庭でクラシック音楽を聴くには、ちょうど良い大きさであり、タンノイの本格的な良質な音が想像できます。またデザインも素晴らしいですね。

さらに、KANさんと同様に、スーパーツィーターPTR9をつけておられ、それがうまく鳴っていると伺い、うれしい限りです。結果は良く、空中に音が漂うような感じが更に出てきているなら成功だと思います。

 カンタベリー15の上にPTR9を乗せて、最も見た感じの良い所に置くのは、とてもよくわかります。タンノイの箱は、見た目が美しいので、その点には、皆さんこだわりがあるはずです。

 さらに、音を磨くには、私の経験上、まず、いつでも元に直せるように、スピーカーとツィーターの位置をメモしておきます。時間がとれましたら、やって見てください、お金はいっさいかかりません。

1. まずツィーターを切り、本体だけで、低域の調整をします。後ろの壁から40cm離して、基本の平行に置く。そして、低域だけを聴き、左右のスピーカーの前後、さらに左右の間隔の位置を動かす。すると真ん中に音像が定位する位置が見つかります。ポイントは、中高域は無視して低域だけを聴きます。もごもごのこもった低域でなく、しまりのあるすっきりした低域になります。あら削りの音でかまいません。最初は、大きく動かし、5cmでもかまいません。うまく鳴ってきたら1cmで調整します。

2. 次は、ボーカルをかけて、口の大きさと高さが、うまく鳴るように、左右のスピーカーをわずかに、内側に振ります。すると、人が立って歌っているようなリアルな音の位置が見つかります。ここでは、多少の中高域のにごりがあってもかまいません。

3. そこで、初めて、ツィーターのスイッチをつけて、ボーカルや弦の響きが、スピーカー全体から鳴る位置を探します。するとユニットだけから聞こえていた音が、奥行きや上下感のホールトーンをうまく再生してきます。最初は1cmで、位置がおおまかみつかればmmで調整します。

4. ただし、部屋の置きものの影響で、左右同じ位置ではなく、わずかに前後や向きが異なってもかまいません。その方が音がリアルになり音離れがよく、雄大な音場が作れます。よかったら、正月休みでもチャレンジしてみてください。

5. うまく、行くには、こつこつ、メモをとり、どの位置が、うまく鳴るかを探るセッティングの技と耳を育てることです。これを繰り返すことで、だんだんと違いのわかる耳になってきます。時間はかかります。

6. よけいなことですが、今後もよろしくお願いします。タンノイは、手をかければかえるほど、どんどん自然でありながらホーツトーンを伴った優雅な音色を聴かせるところまで、伸びしろがあるスピーカーのようです。

お互いにタンノイを鳴らす仲間として、これからもよろしくお願いいたします。また、何かわからないところがあったら、ご連絡下さい。

引用して返信編集・削除(未編集)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top