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スレッドNo.50

仮説 くろしお鉄道によって運ばれたかな?カンサイタンポポ

 前回四万十川後川堤防のカンサイタンポポを確認することができ感激の話しをしました。
 この場所のカンサイタンポポ生育地の拡がり方を興味深く思いました。堤防上面の線路すぐ脇に沿って生え、それから堤防南側の法面左右に扇状に生育しています。線路北側には発見できませんでした。ということは、この場所のカンサイタンポポは、線路南側から生え徐々に拡がっていったと考えられます。
 なぜ南側なのか。タンポポが実を付ける4月あたりまで、この場所は北西からの強い風が吹きます。このことからタンポポの種は、南側に飛ばされるはずです。
 では人の手ではなく、なぜくろしお鉄道なのか。前提要件として、どの場所かで飛んできたタンポポの種がたまたま車両と車両の間にひっかかったとします。走っている時は、車両と車両の間は、風が直接当たらず、くっついた場所にそのままある確率が高いでしょう。
 さて、四万十川後川堤防です。線路は川に垂直に走っています。そしてカンサイタンポポの生えている堤防に高知方面から来ると右にほぼ直角に曲がることと、中村駅が間近なので徐行運転になります。右に曲がる時、車両と車両の間は、北側が狭く南側がハの字のように開きます。風の物理法則によって強い風が北側から南側に吹きます。さらに強い北西の風が吹いていたら車両と車両の間は、強風になるでしょう。しかも汽車のスピードは最徐行です。これだけの条件が揃えば、ここまで頑張って付いていた種も南側に落ちるのではないでしょうか。それではまた、前田さんの苦笑する顔が。

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列車によるタンポポの移動、楽しいですが証明が難しいですね。
カンサイタンポポを含め、高知県にもともと自生しないタンポポが生育している場所は造園や植栽工事がされたところが多く、これに伴って非意図的に持ち込まれたと考えるとすっきりすると思います。
面白いのは、大名のお国替えに伴うタンポポの移動で、大名が樹木などを移し替えるときに意図せずまぎれここんだ可能性があると考えられています。
2012年の朝日新聞の記事を画像で紹介します。

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