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スレッドNo.72

15年ぶりの再会「東洋町のカンサイタンポポ」

皆さん こんにちは 事務局ふじかわです。県東部ネタが少ないとのことで、東洋町でのタンポポ話を一つ。

 高知県が初めてタンポポ調査西日本に参加した2010年タンポポ調査。その当時修論卒論指導をしていた高知大学修士学生1名、卒論生2名とともに車に自転車を載せて東洋町へ向かい、タンポポ調査を行いました。東洋町に着き、3人の元気な学生の自転車チームは野根や甲浦の平地を調査、こちらは車で一人県道101号をひたすら走り、徳島県境に近い高知県側の真砂瀬(まさごせ)へ。この真砂瀬で、出逢った集落の方々に怪しいものではないことを「タンポポ調査で〜す!」と伝え、うろちょろ一人歩きしながらある方のお家の庭で“カンサイタンポポ”を発見!。この時には野根小学校脇の田んぼの畦でも、カンサイタンポポを確認することができました。

 それから、約15年。真砂瀬へ。4月15日(月)に室戸で特定外来生物「ナルトサワギク」の防除を午前中に終え、タンポポ調査実行委員の魚澤さん、事務局田邉さん、冨本さんと向かいました。記憶を探り、カンサイタンポポを確認したお家へ。すると、華奢な株ですが9株を確認することができました。この日は、魚澤さんと田邉さんが前回調査で確認していた野根の草むらに生育していたカンサイタンポポの株も確認。再び出逢えたカンサイタンポポに感激!!しました。一方で、小学校近くの株は、無くなっており・・・。これだけが要因ではないと考えられますが、染色体数が二倍体のカンサイタンポポは有性生殖をするため、ある程度の個体数がないと結実する確率も低くなり、個体数が減少または無くなってしまうようです。

 タンポポ調査の楽しみの一つは5年ごとの再会。ヤマザト、キビシロ、クシバやツクシタンポポといった在来タンポポの調査は絶滅危惧種のモニタリング調査ともいえます。また、里地里山の環境の変化、人とともに生きる在来タンポポにとって、これも観察ポイント。前回はお家に人がいたのに、今はだれも暮らしていないような? この生垣周辺は草ボウボウになっていて管理放棄されたのかも?お家の人がいれば、「これは数が少なくなってきた貴重なタンポポですよ」、「タンポポのタネが飛んだあとに草刈りしてくださいね」など一声かけてみてください。もしかするとタンポポ調査のスピンオフとして、高知の集落の状況も実態が明らかになるかもしれません。

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