きっこさん、皆さん、おはようございます。
皆さん、こんばんは!
>梅ケ枝の餅で一服お石茶屋 句念庵
句念庵さん、相変わらず無難にまとめていますが、「梅ケ枝の餅で一服」と詠んでおきながら、その後に「茶屋」の固有名詞を置いては、何の飛躍もない上に、「梅ケ枝の餅」が季語になりえていません。
ここまでしっかりと描写をしたのなら、下五に少し情景を飛躍させた五音の季語、たとえば「魚は氷に」や「風光る」や「猫の恋」などを置き、しっかり一句を着地させましょう。
>淡雪や木造駅舎残したる ハジメ2018
ハジメ2018さん、「淡雪」と「木造駅舎」の取り合わせは良いのですが、「淡雪」を「や」で切ってしまうと、せっかくの木造駅舎に淡雪が降り積もる景がイメージできなくなってしまいます。
ここは「や」で切らずに、
淡雪に残る木造駅舎かな
と詠み、「淡雪」と「木造駅舎」をひとつに溶け合わせましょう。
このほうが、ハジメ2018さんのイメージにも近づくと思います。
>淡雪をひとつ走りや酒屋まで 兎波
兎波さん、とても良いのですが、最後の「酒屋まで」の「まで」が説明になってしまっていて、もったいないです。
ここは体言止めにしたいので、「●●酒店」とか「●●酒造」とか、五音の固有名詞を考えましょう。
ちょうどいい五音の固有名詞が見つからなければ、
淡雪を走るや酒の量販店
というように、「や」を中七の真ん中に置き、句またがりにするという処理法もあります。
これでも、走った目的が「お酒を買うため」ということは伝わりますし、何よりも説明的でなくなります。
せっかくの良い俳句を野暮にしてしまうのは「理屈」と「説明」です。
この二点に気をつけましょう。
猫髭さん、宮沢賢治の童話で「キッコ」と言えば、やっぱり『風の又三郎』の同級生の「キッコ」であり、スピンオフ作品『みじかい木ペン』の「キッコ」ですね。
読んだことがない人は「青空文庫」で公開されてますので、読んでみてください。
「キッコ」は「吉郎(きちろう)」という男の子のあだ名なので、たぶん「きっ公」と呼ばれていたのが「キッコ」になったのでしょうね。
今日は東京は朝から降り出した粉雪が積もり出し、近くの妙正寺川ぞいの枝垂桜(まだ咲かず)と紅梅や妙正寺池公園も新雪で覆われ、長靴で歩くと宮沢賢治の童話「雪渡り」の、
「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。」
四郎とかん子とは小さな雪沓をはいてキックキックキック、野原に出ました。
をハイヒール所属の猫髭としてはまだ足跡もない新雪をキッコキッコキシリキシリと雪踏みをしながら写真を撮ったりして三時間ほど散策しました。雪国のひとには悪いのですが、雪が積もるなど一年の初めに一度あるかないかの関東ではつい雪やこんこんと童に帰ってしまいます。