R2R DAC
代替品の紹介ではないので、こちらに投稿します。
eBayでBBのPCM56 というDACチップを搭載したボードを見つけたので入手しました。このチップは、現在主流のΔ−Σ方式とは違って、R2R方式の抵抗ラダーで電流加算します。
初めてCDプレーヤーが登場した時は、この方式でした。後にフィリップスがΔ−Σ方式を発表し、その音質が素晴らしかったために取って代わられたDACです。
ネットで検索すると、マニアの方々がR2R DACを称賛した記事がたくさん出てきますが、上記のような経緯ですから、過大な期待はしないで下さい。
このボードはcoax入力のみですから、PCと接続するにはUSB-Coaxのアダプタが必要です。アマゾンで入手可能です。
私はヤマハのWXC-50というネットワークプレーヤでflacを詰め込んだUSBメモリを再生しているのですが、これはcoax出力があるので直結です。
そのままではとんでもない音が出るので、LPFを510/2400pF/2.4k/1200pF/220/250pFに変更し、analog電源とLogic電源が一緒くたになっていたので、analog 電源ピンに大容量の固体電解コンを追加しました。元のLPFは220/0.01u/L100uH/0.1uで、約1kHzからダラダラと下がりはじめ、150kHzあたりから12dB/octで落ちるという代物でした。
結果は上々で、予想外に素晴らしいです。WXC-50 も音場効果と音質調整をオフにすると、そこそこの音を出すのですが、それに負けません。また、コントラバスやオルガンの低音の音階が良く分かります。
なお、電源オン直後は、音声に付随した小さなノイズを感じることがあります。最小ビットのオフセットかもしれません。また、このボードは擬似2電源ですから、GNDに要注意です。WXC-50に接続した場合、クロックピンは2.82MHzでしたから、44.1kHzを4倍オーバーサンプリングです。