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スレッドNo.101

ウグイス幼鳥の囀り

8月3日「野鳥大好きさん」の投稿でウグイス幼鳥?が囀るのか?というのがありましたね。
写真では幼鳥かどうか判明しないようなことでしたが、3日前に幼鳥と思われるウグイスが囀るのを目撃し写真撮影いたしました。それは嘴の口角部分にまだ黄色いヒダ状を残しているように思われます。また、側面からの写真では体の胸腹側が幼羽、背中側が成鳥羽に変わりつつある過程ではないかとも思います。
この個体は囀ることができるようになったのがとにかく嬉しくて、楽しそうにひたすら歌い続けているように感じられました。また、ホーホケキョも実に上手で成鳥に負けていませんでした。
その時の私が思ったのはウグイスという鳥は鳴くために生まれてきたような存在で、だから巣立ってから僅かな期間で囀り出すのではないかな?という印象を持ちました。
音声の入る動画ならもっと良かったのですが写真を掲載してみます。皆さんのご意見やご判断は如何でありましょうか?

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側面写真です。

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口が見えるようにアップです。

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太郎の父さま

 いつもながら鋭いご指摘、ありがとうございます。口角のヒダについては私の説明が下手でした、すみません。確かにこの写真の個体では、口角にヒダが見えます。ただ、ヒダが薄いようです。「典型的」な幼鳥の口角のヒダはもっと肉厚です。たとえば下記のページをご覧ください。

 http://blog.livedoor.jp/tosakatsuo/archives/58093723.html
 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/f4y/05shoubyou/top/taiou/sudachi.html

 この個体のヒダは、羽が摩耗しているため羽が口角を覆っておらず、目立っているのだと思います。羽がきれいな場合は、こんなに目立たないです。

 で、この個体は成鳥だと思います。写真が鮮明に撮れているので、側面から見ると風切の外弁や尾羽の先端、雨覆などがかなり摩耗して褪色していることが分かります。頭部から全身の体羽がボサボサしていて、いかにも雛の羽のように見えますが、これは古い羽なので摩耗しているからです。この時期のウグイスの幼鳥は、各羽がほとんど摩耗していません。また、体羽に幼羽が残っていれば、下面はもっと黄色く、上面はもっと緑色みが強いことが多いです(上記ページ参照)。もし巣立って日が浅ければ、足もまだ肌色っぽいかもです(同)。喉の皮膚が透けて見えますが、これはこの時期の成鳥オスによくみられる皮膚のたるみです。繁殖期を通じて、ずっと大きな声で鳴き続けてきたので、喉の皮膚が伸びてしまってこうなる個体がいます。

 幼鳥も囀ることがあるかもしれません。ただ、梢で囀ることは天敵に狙われる危険が伴います。成鳥であれば、縄張り維持やメスへのアピールがあるので、危険を冒してでも囀るメリットがありますが、幼鳥ではどうでしょうか。 無機質な、つまらない考え方で、すみません。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年08月05日 23:34)

ヨタカ様 
丁寧なご教示ありがとうございました。
手持ちの図鑑数冊を見ての確認作業は幼鳥の写真が少なくて良くわかりませんでした。ヨタカさんのご説明後にネットによる検索をしてみると、確かに幼鳥は黄色っぽい色をしているようですね。私の写真の個体はグレーっぽい色です。また、ボサボサのあまり綺麗でない羽は幼鳥なのではなく擦り切れたとのこと・・今まで知らないことでした。これは春から夏の繁殖期に縄張り争いや巣作り、子育てやトケン類の追い払い等で羽が傷むのでしょうか? 後日まったく別個体のウグイス(しつこいですがさらに追加添付)を見ても同じような羽でしたね。これも幼鳥が鳴いていると思っておりました。

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太郎の父様、ヨタカ様
貴重な資料をありがとうございました。
とても参考になりました!

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太郎の父さま 野鳥大好きさま

 すみません、蛇足です。鳥の羽が生え変わることはご存じだと思います(換羽といいます)。小鳥の場合、多くの種では風切や尾羽が年に1回、体羽も年に1~2回生え変わります。おそらく、物理的な摩耗とともに紫外線による劣化で、羽は褪色し羽枝がボロボロになっていきます。幼鳥が巣立つときには全身を幼羽に包まれていますが、幼羽は成鳥羽と色彩や形状、構造が異なることが多いので、幼羽が残っていると齢の識別の手掛かりになります。また、換羽のタイミングが成鳥と幼鳥で(場合によっては成鳥の雌雄でも)異なることが多いので、換羽の状態も齢の識別の手掛かりになります。
 今はもう違いが分かりにくくなっていますが、初夏のカラスは翼や尾が妙に乱れていることがありませんか? 幼鳥は風切や尾羽が同時に伸びるのに対し、成鳥は左右1枚ずつ順番に換羽するので、抜けたり伸びかけの羽が混じって翼や尾が乱れます。ウグイスも、このあと全身の羽を換羽して、秋にはよく見るきれいな姿に戻ります。
 換羽と齢の識別に興味を持っていただければ嬉しいです。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年08月06日 23:23)

確かに換羽というのが年に1回か2回ありますよね。特にシギチ等冬羽と夏羽が全く違う鳥ははっきりと衣替えがわかります。飼育している鶏も尾羽まで抜けて可哀そうなくらいの姿になりますしクジャクの見事な尾羽も抜け落ちてしまっているのを見たことがあります。すり減ったり紫外線で傷んだりとなれば羽も消耗品ですから取り換える必要がありということですね。

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