セッカの足環
先日セッカが現れたので撮影してみると足環が付いている個体でした。
何かの調査でつけられたものだとは思いますが、少々気になるので
どんな調査なのか?どこの機関でのものか?この写真からお分かりになる
方がいらっしゃればご教示願いたいと思います。
太郎の父さま
標識足環に興味をもっていただき、ありがとうございます! この足環は環境省が山階鳥類研究所に委託して実施している「標識調査」でつけられたモノです。この調査では、個体の移動や寿命などについての細かな情報が得られるため、観察による調査を補完し、鳥類の保全活動に大きな力となっています。詳細は下記のページをご参照ください。
https://www.yamashina.or.jp/hp/ashiwa/ashiwa_index.html
近年、カメラの性能とカメラマンの撮影技術の向上で、足環番号を読める写真が撮影されることが増えてきました。角度を変えて複数枚撮影されると、必要な情報を全て読み取ることができ、個体を特定できる場合もあります。セッカは最小のリングで、1A12345 のように7桁の英字と数字が刻印されています。KANKYOSYO JAPAN という刻印との位置関係から、今回の個体は 1++636+ または 1+++636 であると考えられます。他のカットはありませんか?
黒い地面から緑のヨシが伸びていますが、撮影地は渡良瀬遊水地でしょうか。同地では40年以上にわたり、標識調査が実施されています。野鳥の会栃木の研究報告集 Accipiter(下記)に毎年の調査結果が公表されています。セッカはおそらく周年生息しているので、渡良瀬で足環をつけられた個体かもしれませんね。
https://wbsj-tochigi.jimdofree.com/%E8%AA%BF%E6%9F%BB-%E7%A0%94%E7%A9%B6/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8/
山階鳥類研究所 協力調査員
アオジの足環の番号を読み取れた例がありましたので、追記します。
http://blog.bird-research.jp/article/182358199.html
太郎の父さんと同じ頃同じ場所で撮影したセッカの写真がありましたので、足環確認しました。
1枚目は太郎の父さんとほぼ同じ位置(3行目:63?)
2枚目は足環の最初の部分(2行目:1D、3行目:9)
3枚目は1枚目と2枚目の繋ぎ部分(3行目:96)
太郎の父さんと合わせると「1D9636」となるような・・・
参考になりますでしょうか?
ボランティアバンダーさん、ケリ@板倉さん、ありがとうございました。今までは野鳥の足環と言えばコウノトリくらいしか意識していなかったのですが、ご教示によりまして新しい世界が広がりました。私の写真はこれのみで撮影後すぐにセッカは見えなくなってしまいましたが、ケリ@板倉さんの撮影されたセッカとどうも同じ個体になりそうですね。背景からも同じような場所かと思われます。私のは野焼きの終わったあと少し新葉の伸びて来た渡良瀬遊水地です。
私は3/22の渡良瀬遊水地です
太郎の父さま ケリ@板倉さま
太郎の父さんの画像から 1++636+ または 1+++636
ケリ@板倉さんの画像から 1D963++
仮に、お二人が撮影されたセッカが同一個体だとするとリング番号は 1D9636+ になります。このリングの管理者が知人でしたので問い合わせたところ、該当するのは 1D96366 で 2020年11月29日にオス幼鳥(第一回冬羽)で放鳥したセッカでした。さらに、この個体は2021年9月26日と2023年7月9日にも同じ場所で再捕獲で確認されていました。ということで4才の雄成鳥、渡良瀬にずっといる個体の可能性が高いです。検証のため、お二人が撮影された場所(google map などで緯度経度を詳しく)と撮影年月日などを知りたいです。仮に上記が正しいとすれば、撮影画像から個体の素性がはっきりした珍しい事例だと思われます。お手数ですが、下記から「興味深い行動や生態の観察記録」のフォームへ情報を投稿していただけないでしょうか。宜しくお願い致します。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdWfODsBCVdIES6WWBcrac_5-Sz53T-Z9zblIy3lTzTpkk5hQ/viewform
承知しました。
投稿させていただきます。
ケリ&板倉さんに投稿併せてお願いしました。
太郎の父さま ケリ@板倉さま
ご投稿ありがとうございました! ほぼ同一個体だと考えられるので、先の内容で良さそうです。細かなことは、直メールでご相談させていただきます。今後とも宜しくお願いします。