第131話「少女餓死」感想
Gメン'75 第131話「少女餓死」を見ました。
今は虐待が問題視されていますが、1970年代は嬰児殺人が社会問題になっているとは知りませんでした。
社会問題を題材に陰惨な悲劇を描くGメンの視点は素晴らしいと思いました。
稲葉警部補役である新克利さんによる迫真の演技は痺れました。
必殺仕置屋稼業でのひょうきんな演技しか知らなかったので驚きました。
「そのサチ子ちゃんはもう居ないんだよ」という台詞が私の心の中で痛々しく響き渡りました。
今回は珍しくエピローグがありました。
本当の稲葉警部補が明かされた時点でEDになってもよいのですが、今回は加害者のその後が描写されており珍しいと思いました。
個人的には稲葉警部補のシーンでEDに入ってもよかったと思いますが……
しかし、エピローグで靖子が何を考えて道を歩いているかを考えるとやるせなさが漂い、寧ろ煮え切らないGメンらしさが出てるなとも思います。
以前発売されたDVD BOXでは収録されず残念でしたが、今回高画質で名作回を視聴でき感無量です!
Gメン'75 第131話「少女餓死」は衝撃的な作品でしたね。
当時の社会問題や国際問題を素材に作品を生み出してゆく手法は今見ても絶品。
製作スタッフの方々の力量を感じます。
見終ったあと、いろいろ考えさせられる作品でした。
当時の作品を高画質で蘇らせて見せてくれるいい時代でもある現代。
番組によっては現存しない作品もありますが、Gメン75は第一話から最終回まで現存するだけに、改めて東映をはじめとする関係者様に感謝する毎日です☆