Tr式MCヘッドアンプの入力コンデンサ
ぺるけさんのTR式MCヘッドアンプを製作して愛用していますが、入力のCを2.2uFのフィルムコンに変更しています。
初段のエミッタには大量の負帰還を戻していますから、ベースを見込んだ入力インピーダンスはとても大きいです。そのため、増幅部の入力インピーダンスはバイアスを与えている抵抗とほぼ同じです。
2uFに変更した場合のspiceの結果を添付しますが、約21kΩです。10Hz以下でインピーダンスが上昇しているのは2.2uFの影響です。f特は約3.3Hzで-3dBになります。
今どきの電解コンはそれほど変な音は出しませんが、なんとなくモヤモヤした気持ちでお使いの場合は、フィルムコンに変更できます。
ご参考まで
雑音の説明を忘れていました。ご指摘ありがとうございます。
ジョンソンノイズはご指摘の通りVn=√(4*Boltzmann const*R*Δf)です。MCカートリッジの抵抗は小さいので、雑音源になる回路の入力抵抗Rは入力のCを介してショートされていることになります。
したがってジョンソンノイズはRとCの合成抵抗で計算します。これは周波数とともに減少しますから、Δfは実質的に小さくなります。
計算してみるとわかりますが、0.3mVに対して十分に小さな値になります。もちろん、人によって雑音に対する敏感さは異なりますので、大きくするのは良いことだと思います。
なお、この回路の入力トランジスタの入力インピーダンスは非常に大きく、spiceシミュレーションでお見せしたように、22kΩに対して無視出来ます。
入力のカップリングCを小さくする場合、電流ノイズに対する注意が必要です。
PNPのIb=2.5uAとして20kΩの抵抗に相当しますからバイアスの22kΩと合わせて約10kΩで1.26pAの電流ノイズ。
2.2uFは20Hzでは3.6kΩで1.26pAを掛けると4.5nV/√Hzのノイズ電圧になります。ちょっと大きいですね。
MCヘッドアンプとしては少なくとも10uF以上は欲しいところ。
開発試作では表面実装の部品を2段積みというのはちょくちょく見ますが、5段積みとは驚きです。すごい腕前ですね。
私には出来そうにないので、ユニバーサル基板にハンダペーストで並べると思います。両面基板なら裏から導通が取れます。表面実装のトランジスタでは、やったことがあります。
ken様、おはようございます。
昔、直列に電解コンデンサが入るのは気持ち悪いと知人に頼まれ、秋月電子で扱いのある薄膜高分子積層コンデンサー(PMLCAP)に22μF16V品を5枚重ねで110μFとして使ったことがあります。
壊れやすいので注意が必要ですが、コンデンサをショートする形で∩形のリード線をたてて、その間にコンデンサを入れて挟んではんだ付けした後に余分なリード線を切り離すという工程で取り付けました。
本来こういう使い方をするものではないかとは思いますが、一例として。