皆さん、こんばんは♪
>春浅し黒板の文字見えにくく 兎波
>春昼や手作りのパン焼き上がる 杜人
どちらの句も上五で明確に切っているのに、中七も助詞を省略したために、見た目が名詞切れになっていて、声に出して読むと一句がブツブツ切れたように感じてしまいます。
芭蕉の「舌頭千転」を実践していないようですね。
春浅し黒板の字の見えにくく
春昼や手作りパンの焼き上がる
とすれば、どちらも中七と下五が助詞でつながって滑らかに流れ、結果、上五の切れが際立ち、より、取り合わせのよろしさが生きて来るのです。
>墨文字の店の品書つばくらめ ハジメ2018
ハジメ2018さんは、上五と中七を「の」という助詞でつなげ、中七を名詞切れにした上で下五に五音の季語を置いたので、とても気持ちの良い取り合わせになっています。
漢字での名詞切れにしたので、それに続く下五の季語をひらがな表記にした点も完璧ですし、店内の描写と屋外の季語という対比も素晴らしいです。
たいした内容ではない句、その場の思いつきの句でも、技術的に磨ける部分は徹底的に推敲し、常に最善を目指す癖をつけましょう。
これが俳句上達の一丁目一番地です。
きっこさん、兎波さん、皆さんこんばんは。路地という響きが好きですねえ。路地には何か人を惹きつけるものがあるようで------(^^)。
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