HPの冒頭で発表させていただきました通り、バスペディアは2024.7/23をもちまして大幅な事業縮小へと舵を切りました。
開業して4年、開業準備を含めますと実に5年以上、この事業に全力を注いできたことになります。
この間、お迎えしたお客様は延べ500名を超えております。
手前味噌になりますがこれだけのお客様に、大型バスを公道で運転することでしか味わうことのできない感動を持ち帰っていただいたのではないかと自負しております。
弊事業は大型バス、殊に12mの観光バスを運転してみたいと思われている方の夢を叶えること、そこに焦点を当てて突き進んできまいりましたが、この5年間を振り返って思うことは、実は私自身の夢を皆様に叶えてもらったのではないか?という点にあります。
普通のサラリーマンを定年退職したどこにでもいる普通のオッサンだったのに、全国の多岐多彩にわたる職業、年齢、性別を超えた人たちと、バスという共通認識のもとに繋がることができました。
ほんとうに楽しい思い出が詰まった5年間でした。
ご利用いただけた方々だけでなく、SNSで繋がることのできた皆様、オフ会などでお会いした皆様には力強い支えになっていただき、深く御礼申し上げます。
ただ、とは言っても良いことばかりではありませんでした。
何と言っても弊事業ではたった1台のバスが資本なので、バスに優しい運転を心がけてくださいとお願いしているにも関わらず、お願いを聞いてもらえないことが多く、それが要因の故障や修理に追われる毎日だったのには少々疲れました。
悲しい事故も何度か経験しましたし。
また、バスという乗り物が人の人生や夢、生活そのものを運ぶことに特化した車両であることを強く念じて、強いブレーキや荒いハンドル捌き、雑なアクセル、不快なシフトチェンジなど、乗客へ配慮を欠いた運転をしないようお願いするも、やはりここまでのリクエストに応えてくださる方は少なかったように思います。
この点は、プロの観光バスドライバーをされている皆様から、その運転スキルの高さやお仕事への強い情熱といったものを、まざまざと見せつけられた思いでしたね。
バスペディアは、日本で初めて、12mの観光バスを公道で自由に運転することを可能にした事業です。
それは今後、類似の事業がいくら登場してきたとしても揺るぎようのない事実だと思っております。
そんなだいそれたことを、バスというものを大して詳しくもない私なぞに5年間も続けさせてくだっさったのは、紛れもない皆様です。
まだ、バスペディアを完全に廃業するわけではありませんが、ここまでを一区切りとしまして、ひとまず皆様に厚く御礼申し上げる次第であります。
バスペディア代表 福岡真生
2023(令和5年)の車検が通りました。
これまで幾人かのリピーター様には「ひょっとすると今回の車検は通らない(通さない)かも?」旨、リークしておりましたので、皆様には多大なご心配をおかけしてしまいました。
しかし整備士さんのご協力もあって、このたび、安全運航ができる状態で車検を通すことができました。
これも一重に、強い存続をご希望されるお声や温かい応援(なかにはお叱りも…)をもって、このヘタレな背中をドーンと押していただけたバスペディア応援団の皆様からの賜物と思っております。
バスペディアはこれからも一人でも多くのご利用者様の夢の実現をお手伝いすべく、努力を惜しまずに邁進してまいります。
ひきつづき、ご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
Vol.2からちょっと間が開き過ぎました。 m(__)m
今回のVol.3をご覧になられているということは、Vol.2での説明をクリアして無事に保管場所(駐車場)を確保することができた/目途がついたということでしょうか。
保管場所選びには、面する道路、欲を言えば敷地内に、駐車スペースとは別に大型バスの転回ができるだけの余裕がある所を探されるのがいいですね。
兎にも角にも、大型バスの購入に一歩前進、誠におめでとうございます。
Vol.3では車両の整備、殊に整備業者について触れたいと思います。
車両の整備に関しては場合により、整備業者とは別に資格や条件に見合った「整備管理者」を運輸支局へ届け出ることが必要になることもありますが、「整備管理者」については後述します。
重要なのは、現実の維持修理に欠かせない整備業者の存在です。
2) 整備業者
どこの町にも自動車の整備業者さんは沢山あるでしょうが、意外にも大型バスを整備できる整備業者さんは限られています。
都会ならともかく、それ以外では少ないと言えると思います。
なぜなら、工場規模(出入道路の広さや工場建屋内の高さ及びスペース)が大型バスを受け入れ可能な所に限られますし、当然に大型バス用の整備設備(ジャッキアップ関連等)が整っていることが要求されるためです。
のみならず、そこでは大型バスの整備経験のある整備士さんの存在が不可欠になります。
できれば大型バスならではの故障の種類やそれらの対処方法を豊富に習得している方であることが望まれます。
実際、大型トラック等の整備はできるけれど、大型バスはちょっと・・・と頭を掻かれる整備士さんに何人も出会ったことがあります。
その理由は、あくまでも個人的な憶測の域を出ませんが、大型トラックと大型バスとではエンジンの載っている場所が異なることにあるのではないでしょうか?
大型バスでは殆どがリヤエンジンのため、キャビンを持ちあげればすぐにエンジンにアクセスできる大型トラックとは異なり、不具合の発生時にエンジンの細部をくまなく調べるということが簡単にはできません。
加えて、大型バスの運転は大型トラックなどとは異なるものであるため、大型バスの運転が原因で起こる故障が頻発することも要因のように感じます。
つまり、大型バスの調子が悪くなったときには、お医者さんと同じで症状や故障歴等から原因や対処方法、修理の可否などを適切に見極めて、ピンポイントの点検をしてゆかなければ、効率的で且つ迅速な修理ができないのです。
このための経験が必要になる、ということです。
初期症状を看過してしまえば重大な故障に陥ることは必定です。
そのたびにディーラーなどの専門業者に出張してもらったり工場移送したりしなければならないのでは、時間もコストも半端なくかかってしまいますから。
そして、整備業者さん選びに重要なもう一つのポイントとしては、このような諸々の条件を満たした整備業者さんが、大型バスの保管場所の近隣にあるということです。
大型バスの故障は、ある日突然、何の前触れ無しに起こることも多いですからね。
大型バスともなると、けん引してもらうにもそれなりの専門業者が必要になり、けん引費用も高額になりますから、保管場所で動かなくなったバスを整備業者さんまでけん引しなければならないというのはかなりのハンデになります。
なお、付け加えるとすれば、外装や電装品などの修理を引き受けてくれる業者さんの存在も事前に確認されておくことをお勧めします。
[整備管理者]
さて、整備管理者とは何ぞや?ということですが。
大型バスは、言わずもがなで、多くの人を乗せて運ぶための車両であり、このような車両では日常的に安全上の車両整備を徹底させる必要があります。
整備管理者は、このような整備に責任をもって対処できる(知識や技量を備えた)人物のことを指します。
整備管理者には、自動車整備士の資格を所有されている方や、自動車整備に関して2年以上の実務経験があって研修を受けた方だけが、なることができます。
所有者自身にこのような整備士資格や整備実務経験があれば、所有者が整備管理者を兼ねることもできます。
整備管理者の届け出がない場合であって、整備不良が原因の事故が起こった場合などには、整備管理者の届け出を怠った所有者や整備上に落ち度を生じさせた整備管理者に法律上の責任が課せられるかも知れません。
勿論、抜き打ちの調査が入って届け出のないことが判った所有者も、罰金の処分を受けることになります。
整備管理者を届け出る必要があるのは、乗車定員が30人以上の大型バスを1台でも所有する場合や、11人以上29人以下のバスを2台以上所有する場合などです。
届け出先は、保管場所を統括する運輸支局となります。
詳しくは、道路運送車両法第50条 道路運送車両法施行規則第31条の3や、これらを解説したサイトをご覧ください。
なお、この規定では29人以下の大型バスを1台だけ所有するのであれば整備管理者を届け出る必要はないことになっています。
なので、車両選びの段階でこのようなバスを探すことで整備管理者の届け出を回避するのも一手ではあります。
とはいえ、届け出を回避できたとしても日常的な安全上の車両整備を怠ってよいということでは決してありません。
この整備管理者ですが、個別の大型バスに対して直接に紐づけされるものではありません。
あくまでも「所有者に対して」「使用の本拠ごとに」求められています。
そして、原則として整備管理者は外部委託することはできません。
しかし、それでは大型バスの個人所有が基本的にできないか、或いは極めてハードルの高いものになってしまいます。
そのため、明文化はされていませんが、法律上の運用として自家用(個人所有の白ナンバー登録)とする場合には、外部委託も可能としている場合が多いようです。
ひょっとすると、地方の運輸支局ごとに対応が異なるのかもしれませんので、このあたりは使用の本拠のある運輸支局へ事前に確認を取られるのがよいと思います。
バスペディアでは、車検を含め全ての整備をお任せしている整備工場所属の整備士さんに整備管理者をお願いし、近畿運輸局(神戸魚崎の陸運事務所と同所)に届け出済みです。
ではVOL.1でのイントロを受けて、思い付きを具体的に書いてゆきます。
なお、当方は行政書士などの有資格者ではないので、記載した事項に正確性を欠くところがあるかもしれません。
それに伴い、記載事項に関しての責任はとれませんので、以下あくまでも参考程度というところで解釈をお願いします。
1) 駐車場
まずは大型バスを合法的に駐車できる保管場所が必要です。
保管場所の条件として、車検が必要である場合(つまり公道を走る場合)には、「住所又は居所、法人の場合は事務所」を基点に、直線距離で2kmを半径とする領域内に設定することが必要とされています。
「住所」は所有者の住んでいる場所となるので、自宅に駐車スペースがあればそこで車庫証明を申請すれば何の問題もありません。
「居所」の場合は、その場所が生活の中心であることを証明できれば、そしてその居所に駐車スペースがあれば「住所」同様、何の問題もありません。
「事務所」には所有者を「法人である場合」とする規定が付随するので、個人の場合には適用を期待しないほうがよいでしょう。
勿論、なんらかの起業をされている方なら、その事業所の場所を「事務所」扱いにして付属の駐車スペースで車庫証明を申請することにも可能性は出てくるでしょうけど。
問題が生じるのは、「住所又は居所」に駐車スペースが無い場合です。
なお、当然ながら「住所又は居所」の周辺(2km以内)に貸し駐車場があった場合にはそこを借りればよいのですが、この場合には、契約前に貸し駐車場の地主さんに車庫証明の申請ができる点(重複して他の車に車庫証明を出していない点)を確認しておく必要があります。
また当然ながら、当該駐車場に容易に大型バスが容易に出入りできることは確認を要します。
参考までに、大型車枠を設けていない貸し駐車場の場合、大型バスを停めるためには普通車枠で言うと横並びに隣接する4~5台分のスペースを要しますので、一か月あたりの料金普通車枠の4~5倍の金額が家計に見合うものであるか否かの判断をしておいたほうがよいですね。
では「住所」やその2km以内の場所に駐車スペース(貸し駐車場を含む)が無い場合はどうするの?となります。
この場合の秘策として、「住所」から2kmを越えて離れた場所に第二の「居所」を模索するという方法があります。
「居所」とするには、そこに「生活の中心がある」という点を証明しなければなりません。
この証明に頭を悩まされることになります。
例えば、大型バスを駐車できるような土地を購入又は借りることを想定してみます。
この場合、土地には“生活”をするための建物が必須不可欠となります。
そのため、生活感を見せ掛けるために、郵便物が届くような「ポストを立てておくだけ」・・・なんてのは通用しません。
また、建物を建てるとしても仮設的なものは不適とされ、ちゃんとした不動産にする必要があるようです。
したがって、工事現場等に使うプレハブ小屋やトレーラーハウスなどを仮置きしたような場合は「生活の中心」となる「建物」とは認められないようです。
つまり、プレハブ小屋のような簡易な建物を設置する場合は、基礎を固め、建物を不動に固定したうえで、更に少なくとも上水道及び下水道を配管し、敷地外電柱から敷地内電柱へ電線を引き込みさらに建物内へ導入するといった各種の工事が必要になります。
いまどきガスや電話線、新聞までも要求されることはないのかも知れませんが、代わりにネット環境の整備ぐらいは求められるかも知れません。
そして、これらの公共料金(上下水道代や電気代など)の請求書が建物に郵便で届くように整備することで、これらの請求書が建物およびこの建物が生活の中心として使われていることの証拠書類となるのです。
ここまでの準備が整った段階で、地元の警察に車庫証明の申請を行います。
この申請に基づき、警察の指示で自家用自動車協会の調査員が申請内容の確認のため駐車スペースの見聞をし、内容に不備や虚偽内容が含まれていない場合に限り、警察より晴れて車庫証明の発行となるわけです。
もし、何らかの不備が発見された場合、申請は一からやり直しです。
その不備が、上下水道、或いは電気を通せない土地だったなんてことだと、土地購入に要したイニシャルコスト(数百万円~)が全てパアー!となってしまうので、相当な下準備が必要であることは言うまでもありません。
なお、申請内容に不安な点がある場合には、警察へ申請を行う前に、自ら自家用自動車協会へ出向き、担当の調査員さんに不安材料の相談をしておくとよいと思います。
顔なじみとなった調査員さんから有力なヒントをもらえる可能性は少なくありませんから。
このように、大型バスを購入するにあたり、駐車場により生じる敷居の高さは小さくないです。
想像していた通り、SNSが主流となった今となってはBBS(掲示板)など忘却の遺物となっているようです。
でもせっかく設置したので、自己消化のつもりで少し活用してゆきます。
さて、弊事業をご利用のお客様から受ける質問のうち、最も多いものに、
「大型バスを自家用で所有するには?」
というのがあります。
皆さまがそう思われる理由の一つには、
YouTubeをはじめとするSNSで自己所有バスに関する楽しい動画がたくさんアップされていることがあるからなのではないでしょうか。
また、ネット上で紹介されている中古バスには100万円前後のものも散見されており、比較的簡単に手を出せそうであることも大きな要因なのかも知れません。
そこで、私の体験談を少しご披露してゆこうと思います。
たった2台のバスを購入しただけの経験の浅い私ですが、皆様にとって「転ばぬ先の杖」となれば幸いです。
不定期でアップしてゆきますので、ときどき覗いてみてください。
ではイントロから ちょっとだけヨ!
自家用で大型バスを所有するうえで考慮すべき大きな問題は、
1) 駐車場
2) 整備業者
3) 購入費用
4) 年間経費
5) 購入方法
の5点です。
と思うでしょう?
ところが、この5点だけだと思っておられる方は既に、危険な落とし穴に片足を突っ込みかけているのかもしれません。
実は、見逃しがちですがもう1点、非常に重要な問題があります。
それは、
6) 購入車両の寿命
という点です。
[次回へ続く]
- 1