こんにちは。
毎週善福寺川緑地を車椅子歩行介助でもう十年近く歩いているのだが街中では紅梅は正月には咲き始め白梅も咲いて来たのに川沿いはやっと先週枝垂れ梅が南風が吹いた日に数輪開き始めたばかりで川沿いは風の道でもあるので寒波の影響もあるのかと思って十年前の写真を見るとやはり二月の半ば頃から善福寺川の梅は咲き始めるようで、四十雀もやっと一羽、ツツピーと囀り始めたので別に遅いというわけでも東京はないようで、北海道や日本海側の積雪が寒波襲来と共に連日話題にのぼったので、遅いように感じただけで、「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」(劉希夷「代悲白頭翁」)は東京の場合、そのまま当てはまるようだ。鎌倉や京都といった古都の春は沈丁花の匂いで魁の春を感じるが、ここ杉並区の春の兆しは何だろうと思うと、どうやらイヌノフグリらしいと先週木曜日の路肩に一輪のイヌノフグリを見つけた時にこの可哀相な名前の花の水色に感じた。捨てる神あれば拾う神ありで、
犬ふぐり星のまたたく如くなり 高浜虚子
の句がそうで、実は俳句の選は凄いが俳句は今一だと思っていたわたくしが虚子を好きになった句である。ところが日本で一番ユーモラスな理科の先生根本隆正先生によると、千葉県の柏あたりでは、この花をホシノヒトミ(星の瞳)と呼ぶそうで(和歌山県では「犬のキンタマ」と顔面直撃のストレート)、虚子は知ってか知らずかと思いましたが、やはりこの花は群生するので見たまま感じたままを詠んで掬い上げたという気がしますが、千葉県民ナイス♪そう言えば昔TVで「キのつく言葉を言ってごらん」に子どもが「キンタマ」と答えて「もっと綺麗なものなあい」と言ったら「洗ったキンタマ」と答え、ぴっかぴかの~一年生♪と雑誌の宣伝が流れるCMがあったが、あれは和歌山県民か。