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互選結果

2026・6月度みんなのネット俳句会 互選結果

金賞 37 【ちとせ 】 立ち漕ぎの生徒眩しや更衣 (11点)
銀賞 33 【ヨ ヨ】 新茶入れ朱泥急須の淡緑 (9点)
銅賞 17 【弥 生】 歓声はきっと缶蹴り夏木立 (7点)
 々 23 【岩 宮】 子らの言ふじじ反抗期冷奴 (7点)
 々 25 【ふうりん】 忍冬咲いて愁眉を開きけり (7点)
次点 39 【にゃんこ】 父の日に黒いクレヨン画の眼鏡 (6点)
 々 73 【かをり 】 水無月や碁石をあらふ父の息 (6点)
 々 84 【てつを 】 捩花や断ちきりたきは負の連鎖 (6点)

※銅賞の3句はそれぞれ特選1のため同点としました。
※参考
 総合点
ヨヨ21点、かをり19点、ちとせ17点、弥生14点、アイビー12点

2026・6月度みんなのネット俳句会 互選結果一覧表
1 ✤ 1点 【岩宮】 明易し夢の続きは又今夜 ✤ 胴長おじさん
2 ✤ 2点 【あんのん】 鯵大漁釣果の報にうそ少し ✤ ダイアナ、アイビー
3 ✤ 0点 油虫探し求めて朝が来る
4 ✤ 2点 【ダイアナ】 ドアフォンの上に雨待つ雨蛙 ✤ にゃんこ、ふうりん
5 ✤ 1点 【ヨヨ】 行かないで心地よき風五月尽 ✤ ラガーシャツ
6 ✤ 3点 【和 談】 初孫の六月賞与初傲り ✤ ちとせ、◎ヨ ヨ
7 ✤ 5点 【かをり】 裏富士の雲ほどけたり桜桃忌 ✤ ちとせ、ヨシ、てつを、森野、アイビー
8 ✤ 3点 【アイビー】 えいやあと五句を投ぜり心太 ✤ ヨシ、弥生、コビトカバ
9 ✤ 1点 【コビトカバ】 お局の小言も交わす若葉風 ✤ ふうりん
10 ✤ 2点 【アイビー】 鬼平になつたつもりの鮎の飯 ✤ ラガーシャツ、岩宮
11 ✤ 0点 降りぐせの梅雨空罵りペダル踏む
12 ✤ 0点 カーテンの向こうに聞こゆ四十雀
13 ✤ 0点 燕子花あやめ菖蒲か紺光る
14 ✤ 0点 各駅の車窓に見つけ花柘榴
15 ✤ 1点 【てつを】 かはたれの雲の澱みて栗の花 ✤ ちとせ
16 ✤ 1点 【あんのん】 蚊遣香先を知りたし栞ぬく ✤ ダイアナ
17 ✤ 7点 【弥生】 歓声はきっと缶蹴り夏木立 ✤ ヨシ、◎てつを、にゃんこ、ナチーサン、ラガーシャツ、かをり
18 ✤ 1点 【茶々】 黄菖蒲の八重咲き揃ひ踊りかな ✤ ふうりん
19 ✤ 1点 【胴長おじさん】 貴婦人の頃が懐かしバナナかな ✤ ナチーサン
20 ✤ 0点 酷暑かな歳時記忘れた自然界
21 ✤ 1点 【ちとせ】 子育てらし威し鳴きすや夏烏 ✤ ふうりん
22 ✤ 0点 子燕の口犇めいて餌を求め
23 ✤ 7点 【岩宮】 子らの言ふじじ反抗期冷奴 ✤ ちとせ、にゃんこ、森野、ダイアナ、あんのん、◎ナチーサン
24 ✤ 3点 【ダイアナ】 彩雲の流れて初夏の十四夜 ✤ 森野、ヨ ヨ、岩宮
25 ✤ 7点 【ふうりん】 忍冬咲いて愁眉を開きけり ✤ 弥生、てつを、森野、ヨ ヨ、◎ダイアナ、岩宮
26 ✤ 1点 【てつを】 召集の命下りしかウリハムシ ✤ 和 談
27 ✤ 0点 焼酎瓶買物篭に鎮座して
28 ✤ 0点 樟脳の匂ふ押入れ衣更
29 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 初夏晴れに熊鈴の鳴る遊歩道 ✤ ちとせ、ふうりん
30 ✤ 3点 【ちとせ】 白壁に青田広がる散居村 ✤ ヨ ヨ、岩宮、かをり
31 ✤ 0点 白南風や部下のデートを目撃す
32 ✤ 2点 【ちとせ】 新じゃがを束子で擦るつるり膚 ✤ ふうりん、岩宮
33 ✤ 9点 【ヨヨ】 新茶入れ朱泥急須の淡緑 ✤ 胴長おじさん、ヨシ、てつを、◎和 談、ナチーサン、ラガーシャツ、◎茶々
34 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 素麺や喉ごしも良しその細さ ✤ 和 談、茶々
35 ✤ 2点 【森野 そぼつ降る泰山木の咲く寺苑 ✤ ヨシ、ヨ ヨ
36 ✤ 1点 【ふうりん】 ダービーを取つて競馬の二連勝 ✤ アイビー
37 ✤ 11点 【ちとせ】 立ち漕ぎの生徒眩しや更衣 ✤ 胴長おじさん、◎ヨシ、てつを、◎ふうりん、あんのん、◎アイビー、コビトカバ、ナチーサン
38 ✤ 4点 【ヨヨ】 頼りたき身内は遠く梅雨間近か ✤ 胴長おじさん、アイビー、和 談、ラガーシャツ
39 ✤ 6点 【にゃんこ】 父の日に黒いクレヨン画の眼鏡 ✤ 胴長おじさん、ヨシ、◎弥生、岩宮、茶々
40 ✤ 1点 【胴長おじさん】 父の日や空白の文字のみ占めて ✤ 森野
41 ✤ 0点 夫剪定羽抜鶏ごと羅漢槙
42 ✤ 1点 【にゃんこ】 梅雨曇ますます重き貨車の列 ✤ ちとせ
43 ✤ 0点 梅雨間近繙いてゐる闘病記
44 ✤ 5点 【かをり】 手鏡に映る水無月風過ぐる ✤ 弥生、にゃんこ、森野、ヨ ヨ、あんのん
45 ✤ 1点 【アイビー】 でで虫のオブジェの上の蝸牛 ✤ にゃんこ
46 ✤ 0点 でで虫を見らば口つくあの唱歌
47 ✤ 0点 てふてふに蕾のあらば柿の花
48 ✤ 1点 【森野】 天国と思へる一歩冷房車 ✤ 弥生
49 ✤ 4点 【ヨシ】 剥く手間も美味しさのうち夏蜜柑  ✤ アイビー、ナチーサン、かをり、茶々
50 ✤ 0点 搭乗の手続はスマホかたつむり
51 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 登山帽ウェストン碑より動き出し ✤ ◎かをり
52 ✤ 2点 【ナチーサン】 樋伝ふ雫を染めて柿若葉 ✤ ふうりん、岩宮
53 ✤ 0点 夏風にだるだるせざるを得ない吾
54 ✤ 0点 夏蝶の色深まりて海賊旗
55 ✤ 1点 【和 談】 夏場所や土俵が命藤凌駕 ✤ 茶々
56 ✤ 0点 夏野菜紫小かぶカリカリと
57 ✤ 2点 【森野】 何にでも神宿りてか花は葉に ✤ ◎ラガーシャツ
58 ✤ 3点 【弥生】 なみなみと注ぐ地酒や江戸切子 ✤ あんのん、かをり、茶々
59 ✤ 3点 【ヨシ】 俳句本開いたまんま明易し ✤ コビトカバ、◎岩宮
60 ✤ 1点 【アイビー】 バイク見て柴犬吠ゆる夕薄暑 ✤ あんのん
61 ✤ 2点 【弥生】 博学なシニアガイドや街薄暑 ✤ アイビー、コビトカバ
62 ✤ 0点 初夏の藤無料ガイドの五稜郭
63 ✤ 3点 【かをり】 薔薇切るや呼ばれし気して振り向かず ✤ ◎あんのん、コビトカバ
64 ✤ 0点 昼下りエアコン洗い野球観る
65 ✤ 2点 【てつを】 壜に香を詰めて帰らむ花蜜柑 ✤ ◎にゃんこ
66 ✤ 1点 【弥生】 プードルがよく似合う場所薔薇の園 ✤ コビトカバ
67 ✤ 0点 深くまで木曽駒は碧夏の風
68 ✤ 1点 【岩宮】 襖戸の何やら重き梅雨入かな ✤ ヨ ヨ
69 ✤ 2点 【ヨシ】 故里の四方の山々新樹光 ✤ ◎ちとせ
70 ✤ 0点 細麺を食べて至福の涼夜かな
71 ✤ 1点 【ナチーサン】 またまたか横綱不在五月場所 ✤ 和 談、
72 ✤ 5点 【アイビー】 待つといふ揺るがぬ知略蟻地獄 ✤ ヨシ、てつを、あんのん、◎コビトカバ
73 ✤ 6点 【かをり】 水無月や碁石をあらふ父の息 ✤ 弥生、てつを、ダイアナ、あんのん、コビトカバ、ラガーシャツ
74 ✤ 3点 【あんのん】 満ち足りて留守居の夫に買ふ鰻 ✤ ヨ ヨ、ダイアナ、茶々
75 ✤ 2点 【森野】 耳遠き夫に老鶯届く今朝 ✤ 胴長おじさん、かをり
76 ✤ 1点 【ヨシ】 耳鳴のしては止まらぬ走り梅雨 ✤ 森野
77 ✤ 0点 ジメジメもめげぬ六月の花嫁は
78 ✤ 0点 山開き誰となく詠む俳句かな
79 ✤ 3点 【ヨヨ】 柔らかに万緑生みし大地かな ✤ 和 談、ラガーシャツ、岩宮
80 ✤ 1点 【茶々】 湯上りのあやめ紺染め浴衣かな ✤ 和 談
81 ✤ 0点 夕闇に皐月のあかり庭照らす
82 ✤ 1点 【コビトカバ】 幽霊海月毎日同じ事をして ✤ 弥生
83 ✤ 1点 【ヨシ】 よく見れば愛しき花よどくだみは ✤ 茶々、
84 ✤ 6点 【てつを】 捩花や断ちきりたきは負の連鎖 ✤ にゃんこ、◎森野、ダイアナ、アイビー、ナチーサン
85 ✤ 1点 【あんのん】 リズムごとつかず離れず夫婦生く ✤ 胴長おじさん、
86 ✤ 1点 【岩宮】 老鶯をしかと聞きたる木立かな ✤ かをり
87 ✤ 2点 【ナチーサン】 若葉風入れ墨の香の流れけり ✤ 弥生、にゃんこ
88 ✤ 1点 【弥生】 わんぱくの怖くて好きな蜥蜴かな ✤ ナチーサン
89 ✤ 2点 【胴長おじさん】 山滴る惚けないことは惚れること ✤ ダイアナ、アイビー
90 ✤ 4点 【ヨヨ】 数独を競ふ夫婦や走り梅雨 ✤ 胴長おじさん、てつを、和 談、かをり
91 ✤ 1点 【ダイアナ】 洞爺湖を見下ろすホテル五月晴 ✤ ちとせ、

煩雑を避けるため、二つの記事を一つに纏めました。文責アイビー。

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アイビーの俳句鑑賞 その3

アイビーの俳句鑑賞 その3

55 初刷りが重い戦火はまだ止まず (ABCヒロさん)
時事問題を俳句に詠むのは難しい、というより殆んど失敗する。思い入れが強すぎて17音ではどうにも表現し尽くせないのだ。上掲の句は、ロシア・ウクライナの戦争が根底にあることは間違いないが、プーチンがけしからんとか国際社会の団結がどうとか言いだしたらそれこそ収拾がつかなくなる。作者は、ただ「重い戦火」とのみ言っただけで、ごく自制的な姿勢に終始している。この抑制の利いた表現が、この句をして俳句たらしめている所以に他ならない。流石ベテランというほかない。

9 初糶の金魚木舟を赤く染め (ナチーサンさん)
初糶は、大間の鮪や下関の河豚を詠んだ句は多いが、金魚の初糶とはうまい所に目をつけたものだ。この近くでは弥富金魚、大和郡山が有名だ。「木舟を赤く染め」と句またがりにして収束したところが巧い。息を呑む赤が絵画的で効果を上げている。

62 理髪店出る正月の頭かな (ナチーサンさん)
作者ご本人の自句自解にもあったようにご自分の体験を詠まれた訳で、あれこれ言えば蛇足になる。ただ一点、「理髪店出る」とあれば理髪店から出てきたのは第三者で、作者はそれを目撃したという解釈も出来なくはない。これに対し「理髪店出て」とすれば理髪店から出てきたのはナチーサンさんご自身ということになる。第三者の行為より作者本人にした方がはるかに面白い。

10 人形(ひとがた)や宮の焚火に舞い上がり (ちとせさん)
人形は形代とも言い「ひとがた」と読む。紙を人間のかたちに折り、夏の大祓などに人間の身代わりとして悪霊を引き受ける。そして大晦日から元旦にかけ神社で焚かれる年木に燃べられる。燃え盛る業火に人形はまるで本当に生きているように宙に舞う。あたかも身についた悪霊の断末魔であるかのように。このようにして、身も心も清浄にして新しい年を迎えるのだ。親もそのまた親も、日本人は代々そのようにして新年を迎えてきたのだ。そんな敬虔な気持ちを呼び起こす一句。

94 一人居やせめて嚔は景気よく (ヨシさん)
何やかやで家族全員が出払ってしまった。家にいるのは作者のヨシさんが一人だけ、というシチュエーション。話す相手も無くテレビもつまらん、だんだん退屈になる。と、突然大きな嚔が出た。一人だけだから誰に遠慮も要らない。かくして盛大に嚔を放つ仕儀となる。中七に「せめて」を発見したのが作者のお手柄で、得も言われぬ可笑しみが生まれる。そこはかとなく俳味が漂って来る一句。

30 裸木や雪を纏うて晴れがまし (神林亮さん)
一面の雪景色の神々しいまでの感動を句にして品よく纏めた一句。ただ細かいようだが、裸木も雪も冬の季語で、この句に関しては季重りを避けたい気がする。雪景色の中だから別に裸木である必要もないわけで、松とか杉の具体的な木にするか別の言葉にするかしたいところ。座五に何を持ってくるかがこの句のポイントだから、「晴れがまし」でも悪くはないが、いかにも常識的で大人しい印象だ。もっと良い楚辞がありはしないか、その可能性をギリギリまで推敲してみることも俳句上達の方法と思う。

78 返事する声の余所行き春着の子 (無点)
何時もは活発過ぎてよく叱られるのに春着を着た時ばかりは神妙だ。返事をする時の声も余所行きの声だ。微笑ましい情景を上手く詠んだが無点になってしまった。少しだけ語順を変えてみたい。
アイビー流に詠めば  余所行きの声でご返事春着の子

以下次号、不定期掲載

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年01月20日 14:22)

62 理髪店出る正月の頭かな
「理髪店出て」とのご指摘納得です。有難うございました。

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55番の初刷りの講評をありがとうございます。元旦に配達される新聞は、チラシも加わって本当に重い。
なんとかその重さを、俳句に落とし込めないかと考えた次第です。お目に止めてくださり、うれしく思います。
 
年賀状は差し上げておりませんが、本年もよろしくお願いします。

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寒中お見舞いと句会案内です

 管理人さん、はじめ、掲示板の皆様、寒中お見舞い申し上げます。どうぞ、お体大切に、日々をお過ごしください。

 ここからは嚶鳴庵の句会案内です。1月は25日(水)、13時からです。
 兼題は納豆汁、ラグビー、または当季雑詠、5句を12時50分までに提出してください。
 
 短冊については規定のものがありますので、当日に配られます。

 開催場所  東海市しあわせ村 茶室 嚶鳴庵
 参加費   550円、句会終了後に、お菓子とお抹茶をいただきます。
 
 誰が参加しても、いい句会です、結社や○○会にとらわれることもなく、気が向いたらふらりと立寄って俳句を楽しむ、
 そんな雰囲気の句座です。筆記用具を持って、ある人は、歳時記や電子辞書を持って、ご参加を・・・
 お待ちしています。

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私からも参加をお勧めします。べテランの方もみえますが全くのビギナーと思しき方も多いです。加入、退会、再加入すべて自由です。肩の凝らない句会です。句会終了後のお抹茶をいただくのも楽しみです。ただ開催場所が東海市ですので愛知県以外に住んでみえる方はちょっと無理かなあと思います。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年01月20日 15:49)

アイビーの俳句鑑賞 その2

アイビーの俳句鑑賞 その2

1 美しき変体仮名や板歌留多 (玉虫さん)
ちとせさんが1026の記事に写真を貼っていただいたお陰で、「板歌留多」とか「下の句歌留多」というものが世の中にあると初めて知った。紙ではなく板に、それこそ変体仮名も駆使した歌留多で、下の句だけを読み手が読むという、ちょっと初心者では無理かなというルールだ。歌留多の達筆もさることながら、普段目にしない変体仮名がまことに美しい。ここまでくると、単なる正月の遊びの域を越え、芸術か工芸と呼ぶのが相応しいように思う。いずれにせよ雅やかな正月らしい句になった。

75 末の子も十八番一枚とる歌留多 (尾花さん)
これも歌留多取りの句。幼い子もお姉さんたちに混じって歌留多取りに加わったのはよいが、お姉さんたちのようにはいかない。出だしだけ聞いて、ひったくるように取っていくお姉さんたち。それでも心優しいお姉さんがいて手加減をしてくれた。やっとの思いで1枚取れた嬉しさと言ったらない。天にも昇る心地だ。幼い末の子の燥ぐ様子が目に浮かぶようだ。正月らしい和やかな句。

81 熱燗で並ぶ徳利響く鐘 (和談さん)
除夜の鐘を聞きながらしみじみと行く年、来る年に思いを馳せる和談さん。いける口の和談さんなら当然、素面ということはないだろう。熱燗が無くては始まらない。それにしても穏やかな年越しだ。十分に現在の境遇に満足している和談さん、思うことはあるにはあるが欲を言えば限が無い。そんな心境だろうか。座五を「響く鐘」としたのは季重りを避けるためだろうが、私は季重りを気にせず「除夜の鐘」でよいと思う。あくまで除夜の鐘が主題で、熱燗は単なる小道具に過ぎない。

19 毛糸編む首肩まはし毛糸編む (帷子ノ辻さん)
特選に頂いた句。もうどのくらい毛糸を編んでいるのだろう、単調で肩の凝る作業、おまけに目も疲れてきた。小休止して肩をぐるぐる回してみる。少し楽になったので再開する。
ここで作者は実に大胆な技法を用いた。上五で使った「毛糸編む」のフレーズを座五でも繰り返したのである。こうして小休止前の作業を再び始めたことを雄弁に語って間然する所がない。恐れ入った次第だ。参りました。

53 車椅子砂利砂利参る初詣 (悦ちゃんあらさん)
年老いた親の車椅子を押して初詣に誘い出した心温まる情景を詠んだ。参道には玉砂利が敷き詰められており、大勢の参拝者が踏んで行く、間断なく続くその音がいかにも初詣らしい雰囲気を醸し出している。ただ砂利砂利と二度繰り返し使っているのは、オノマトペの「じゃりじゃり」に通じるが、さてどうしたものだろう。率直に言って私は賛成しかねるのだが。

54 大根は白足袋履いた京美人 (無点)
惜しくも無点となった。大根を白足袋の京美人にたとえたところはなかなかにユニークな見立てだ。ただ京美人となると楚楚とした佇まいを連想する。対して、大根は健康そのものの庶民性がウリの野菜というのが一般的なイメージではなかろうか。おそらく入点が伸びなかったのはそこらのギャップにありそうな気がする。

以下次号、不定期掲載

引用して返信編集・削除(未編集)

以下は茶々さんからのメールです。
 「アイビーさん、ご講評有難うございました。
実は54番の大根の句、かって山下 清画伯様が「大根足は美人だな」と言っていたものです。
大根を収穫して思い出し作りました。京都の人には失礼かもしれませんが、お許しを願います。」
とありました。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさん、75番の歌留多の句の感想をありがとうございました。
3人の孫がまだ幼かった頃歌留多をすると、末の子は兄ちゃんや姉ちゃんのようにとれなくて泣きだしてしまうので、一枚だけ教えておきました。「むらさめの・・・」と言ったら「きりたちのぼる・・・」をとるんだよ、と。 それ以来、末の子はその歌が十八番(おはこ)となりました。 この頃は3人とも互角に戦えるようになったが懐かしい思い出です。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年01月20日 21:57)

アイビー🎵さん。そしてネット俳句の皆さんの俳句後のご感想等⤴️⤴️とても楽しく読ませていただいてます😃。今回の53番の俳句の事です。ご指導とご意見ありがとうございます。伊勢神宮に私の友人は毎年元旦か二日に参拝してます。そしてご家族に車椅子の人を今年はお孫さんがずっと押してくれたと話してくれました。そのほほ笑まし様子を俳句に詠んでみました。

引用して返信編集・削除(未編集)

選句鑑賞

11 歳旦祭氏子の弥栄コップ酒 (和談) 3
  弥栄はイヤサカと読み「ますます栄える」の意の様だ。ボーイスカウトに係った私は式典などで
 体験した。お祝いでは枡に日本酒だろうがこの場合はどうか。祖先神を同じくする氏子がコップ酒
 で祝う。イヤサカ・イヤサカ・イヤサカア~の掛け声が聞こえてくるようだ。

28 半眼の猫と聞き入る除夜の鐘 (茶々) 2
  作者は無類の愛猫家。炬燵で暖まりながらの年越しだろう。年越しそばで一杯やりながら聴く除
 夜の鐘。愛猫と至福の時を共有しているのだ。猫には煩悩があるのだろうか。
 
59 小雪舞ふ赤富士眺む露天風呂 (令淑) 4
  今回露天風呂の句が2句あったが両方とも戴いた。赤富士に小雪、整った場面設定の中ゆったり
 と露天風呂に身をゆだねている作者。句の甘さが気になったがお正月ということで。

65 庭に色あるだけでよし冬の草 (森野) 2
  「易しい言葉で中身の濃い句を」をモットーに探していてこの句に出会った。子孫を残すため雑
 草にも花が咲くということは当然の摂理だが、名前も持たない可憐な花。作者は「色あるだけでよ
 し」と突っぱねている。冬の草冥利に尽きるのでは。迷わず特選に戴いた。

67 大吉にかすかな不安初神籤 (手毬) 4
  私にも経験がある。あまりにも旨すぎる神のお告げにふと不安がよぎる。勿論凶では気になる
 が。小吉くらいで気兼ねなく安心できるのだが。

87 翅一枚欠く冬蝶の足る知らん (かをり) 2
  この句の選で迷ったのは下五、「足る知らん」、どうもしっくりこない。言わんとしていること
 が分かるだけにまどろっこしい。いろいろ考えたが結局は原句以上のものは浮かばなかった。

98 露天湯や湯気の向かうのオリオン座 (尾花) 2
  露天風呂のだいご味は何といっても外気に触れること。特に大自然に触れることは浮世を離れた
 解放された自然体になれる。冷気に触れた湯気、その彼方に星がきらめく。それがオリオン座とき
 たら最高だろう。作者は一句を仕留め忘れぬうちにと早々に部屋へ引き上げたかも。

引用して返信編集・削除(未編集)

ナチーサンさん、98番のオリオン座の句の感想をありがとうございました。
年末の30日に息子家族と温泉宿に行きました。 多忙を逃げる後ろめたさもありましたが、若者に合わせてその日に。
皆が寝静まった深夜2時頃目が覚めてしまったので、静かに起き出し、部屋に付いている露天湯に一人入ることに。乳白色の柔らかいお湯に浸かり、空を見上げれば嗚呼オリオンが、古い歌でも歌いたくなる気分で「さあ、もう少し頑張って生きて行くんだ・・・」と。自分へのご褒美の旅(刻)でした。

引用して返信編集・削除(未編集)

ナチーサン、87 翅一枚ありがとうございます。
意外かもしれませんが、私は俳句は写生、デッサンが基本だとおもっております。
翅一枚欠く冬蝶までは写生、さてここから主観だの境涯の一振りをいれたいのです。
境涯が充満すると先月の聖夜の苦になります。一振りの香辛料でいいのです。
足るを知りたい自分があるから、足る知らんと詠んでみました。
足る知るや翅一枚の冬の蝶  元句はこれですが、盛りすぎで、私なんぞが読むと説教臭いので。
しかし、こうして再考してみますと、とても勉強になります。ありがとうございました。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年01月16日 23:04)

アイビーさん有り難う

41 御下やいつもの庭は霊験めく 
ご指摘ありがとうございます。変換に間違っていました。お正月にお湿り程の雨が降り、正に御降り、普段の庭が、枯芝がしっとりして石も濡れ満天星も枯葉を落とし、お正月の心持ちからか霊験新たかな清々しさを感じての一句でした。

引用して返信編集・削除(未編集)

師崎の左義長

南知多町師崎の左義長まつりが1月22日の日曜日に開催されます。
下帯姿の若者が、無病息災と豊漁を祈願し、火のついた幟旗の火を消すまでの勇壮などんどです。午後1時、的場地区での点火に続き師崎地区5か所で始まります。
面白い句材が拾えるかもしれません。
興味のある方は、愛知県の公式観光ガイド「師崎左義長まつり」をご参照ください。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーの俳句鑑賞 その1

アイビーの俳句鑑賞 その1

43 知多の日を車窓に連れて初句会 (森野さん)
83 早梅や熱田の杜に紅こぼし (森野さん)
1月句会で個人別総合1位に輝いた森野さん、出句の5句とも高点でおめでとうございます。なかでも上掲の両句とも、清新の溌溂たる意気が感じられる、まことに1月句会に相応しい佳句になった。両句とも地名を取り入れ、その地名が持つイメージを最大限活かしている。知多といえば温暖で穏やかな風光を、熱田は神宮の森閑として清浄な雰囲気を読者の方が思い浮かべる。俳句は字数が限られているので、いちいち説明せずに、読者の知見に任せる部分がとても大きい。

97 よく聴いてよく励みたし大旦 (ふうりんさん)
これも新年に相応しい、浩然の英気を感じさせる句だと思う。とくに今年の干支の兎の耳の長さからの連想される「よく聴いて」が利いている。よく、よくとリフレイン効果を狙った対句も成功しリズミカルな調子が耳に心地よい。

59 小雪舞ふ赤富士眺む露天風呂 (令淑さん)
実体験の一句であろうか。新年早々、赤富士とはまた豪儀だ。おまけに小雪がちらついている露天風呂。舞台装置としては最高の、まことに正月らしいめでたい句になった。どこへも出かけず寝正月を決め込んだ当方には羨ましい限りだ。

89 元旦や猫も欲しがるエビフライ (茶々さん)
茶々さんはこの句も含め猫を題材にした句が多かった。犬派と猫派に分けると茶々さんは間違いなく猫派なのだろうと想像する。当該句は外連味なく、素直に詠んで余分なものを加えない、その潔さに好感が持てる。エビフライを欲しそうにしている猫、猫好き人間の茶々さんは邪慳に追っ払らえない。猫を叱るどころか、箸で摘んで一尾くらい与えたかもしれない。親馬鹿ならぬ猫馬鹿が微笑ましい。

37 客の無くテレビにしゃべる三ケ日 (ゆめさん)
コロナの関係か、例年に比べ今年の正月は来客が少なかった。いきおいテレビ中心の正月三が日となった。気がつくとテレビに向かって返事をしたり話しかけている自分、少しバツが悪いが何食わぬ顔をして遣り過す。それにしても退屈だ、誰か遊びに来ないかしら、と無聊気味の作者。日常のありがちな一コマを上手く拾った一句。

41 御下やいつもの庭は霊験めく (無点)
惜しくも無点となった。正月に降る雨を「御降り(おさがり)」と言い正月の季語となる。雨そのものは別に変ったところはないが、新年ということでなにやら特別な気分にさせられる。そこの気持ちの持ち方を「霊験めく」と表現したのはよく分かる。ただ御降りを御下と表記したため分かりにくくした憾みがある。その点が残念。

以下次号、不定期掲載

引用して返信編集・削除(未編集)

茶々さんまだこの掲示板設定されていませんのでアイビーさんのコメントメールで届けておきました。
本人も希望していますので一日も早くと思っています。ただ過去の設定データが消去されているのか確認できず試行錯誤しています。

引用して返信編集・削除(未編集)

選句感想

アイビーさん、おまとめありがとうございました。

5 喜寿ながらピンクの五年日記買う (森野)
人生百年といわれる時代。英語のピンク=健康的な、でございます(日本語のピンクはあれですけど)
前向きな気持ちをいただきました。五年といわずに50年ですよね。

34 悴みの指もどかしき一限目 (ヨシ) 1 かをり
昔の学校はさむうございました。悴みのチョーク、私も一時間目の坂書は苦手。
よう、詠んでいただき嬉しいです。

49 生くるとは人送ること枇杷の花 (てつを)
特に「は」を用いた悟りの句は採らないのですが、去年は同期が亡くなって、自分も死を意識しました。季語の斡旋が秀逸。
逆に人を送るのは生きてる証でありましょう。納得です。

80 ふるさとの三日とろろや幸吉忌 (アイビー)
お正月の、三日とろろという風習でしょうか。日本のある地方では、一年を健康に過ごせるようにという願いを込めて、お正月の1月3日にとろろを食べる習慣があります。
そこへ円谷幸吉をかけた(読み過ぎお許し)発想のとばしに感服し、いただきました。

83 早梅や熱田の杜に紅こぼし (森野)
私が選んだ句で一番俳句を感じました。平凡といえばそうかもしれませんが、熱田の杜がいいのです。
字面が暖かい、日和の道へとか。なので早梅がもう零しても違和感がないのです。

★96 福寿草サファイア婚なる十四日 (ちとせ)
福寿草で今月、そして十四日。今日ではないですか!婚結婚45周年となるサファイア婚おめでとうございます!!
福寿草は黄色、サファイアはブルー系。色彩的には引っ込むブルーですので、季語が活きます。
私は今回「幸」「福」を入れた句を10句ほど作りましたので、こんなおめでたい句はないです。
結婚かー、忍耐力のないかをりです。末永く、お幸せに!

97 よく聴いてよく励みたし大旦 (ふうりん)
新年の決意の句ですね。聴がいいですねえ、私はいい音楽を聴いて、人の話に耳を傾けて、うん、仕事に励みます。
ありがとうございます。

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アイビーさん、三日とろろの句意、うけたまわりました。
私はゆっくり昼に縁起物のおとろを食べながら駅伝をみて、ふと円谷幸吉選手の悲劇を鑑み、現役選手への励みとする句かなあと。
「幸吉忌」を季語としたい、無謀でもありますが、その心意気は清清しいです。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年01月16日 22:58)

小生の三日とろろの句をかをりさんにとっていただきました。実は、「幸吉忌」はどの歳時記にも載っていないのですが、私としては1月9日の円谷幸吉選手の自死の日を季語としてつくりました。「三日とろろ」ではなく、あくまで「幸吉忌」を季語としたかったのです。東京オリンピック、といっても前の1964年の東京大会で、アベベに続いて二位で国立競技場に入ってきた円谷、ゴール寸前でイギリスの選手に抜かれ三位の銅メダルに終わりました。爾来、血のにじむような努力を重ねて次のミュンヘンに備えたのですが、故障もあって調子が上がらず双肩にのしかかる日の丸の重さに耐えきれず命を断ちました。「父上様、母上様、三日とろろ美味しゅうございました」で始まる彼の遺書は稀代の名文です。無点を覚悟しましたが、かをりさんにとっていただけ嬉しく思います。

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83 早梅や熱田の杜に紅こぼし (森野さん)
かをりさんの仰るように納得の句です。初詣の新鮮で和やかな感じ、特選に頂きました。

97 よく聴いてよく励みたし大旦 
(ふうりんさん)
かをりさんの言う通りですね。前向きな気持ちが清々しいですね。

96 福寿草サファイア婚なる十四日 (ちとせ)
 かをりさんに特選頂いて嬉しい限りです。まだまだダイヤモンド婚には至りませんが、福寿草に気持ちを託しました。
      有り難う御座いました。

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下の句かるた

1 美しき変体仮名や板歌留多 (玉虫さん)
1月14日日経夕刊に、理解しました。

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ありゃ~懐かしい!!
子供にとって、なんじゃこれは!
歌留多で、大人の中に入れてもらえるのは、本当に嬉しかったです。
勿論手も足も出なくて、辛うじて一枚がやっと。
上の句など知るよしも無く。自分の名前の字。志。
押えて取るなんて物では有りません。 
パーンと飛ばすのです。あはは
でも、美しいでしょ。変体仮名。
転勤の時に持ってきたのですが・・
何時のまにか手元から無くなってしまいました。
お正月になるともう一度、パーンと飛ばしてみたくなります。

読み手の母が、最初は上の句も読み上げるのですが、その一枚は取らず
聞き流して二枚目のこの、下の句をスタートとしました。
家によっての取り方等もあったのでしょうが、私の家ではそんな楽しみ方でした。
ちとせさん、記事をありがとうございました。

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自句自解

 9 初糶の金魚木舟を赤く染め  3
  最近の新聞で弥冨の金魚の競り市の報道があった。簡素な木箱の中にさまざまな色彩の金魚が
 犇めいている。最近の金魚ブームで国際的に市場は広がりランチュウなども高値で取引されている
 らしい。弥冨の金魚も最高は一匹一万円で落札されたとのこと。わが家ではメダカが泳いでいる。

36 鐘一つ煩悩一つ除夜の鐘  3
  年々紅白も馴染みが薄くなった。中には歌手名なのか題名なのかわからないものもある。楽器と
 絶叫でまくしたてられながらやっと字幕で歌の意味を知る体たらく。やがて静かになりほっとして
 聴く除夜のの鐘。心に沁みる。一つずつ煩悩が消えることを念じつつ聴き入る。

50 御歳魂孫に授けて年迎ふ  1
   「御歳魂」をおとしだまと読んだ古書。昔から武士の世界をはじめ正月に生き様の心構えを子
 孫に伝えたらしい。今は金、物に置き換えられ最近ではスマートホンでの受け渡しも。時代の流れ
 か賽銭にもその兆しが。デジタル化、多様性の時代への生きざまを我々も問われているようだ。

62 理髪店出る正月の頭かな 3
  私は禿頭に近い。ここ半世紀、七三、オールバック、そしていつからかお任せに。孫より所要時
 間は短いのに料金は同じ。割に合わないと思うが。新しい年を迎えるに特に準備は無いが、不要不
 急には当たらないと兎も角理髪店へ。頭だけは一足早く正月を迎えた。

74 「俺死んだ」にんまり享くる賀状かな 0
 「命日は8月15日、あの世の住所は不詳。」とある。現在83歳の脳性小児まひで言語障害のある元
 生徒からの賀状である。頭の良いユーモアのセンスのある子だった。唯一暑中見舞いも欠かさなか
 った。勿論「了解。俺もすぐ行くから待っててね。」と返信した。

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