郵便受けに、お客さんがネットで買った八掛が入っていました。郵便受けに入れる宅配、ネコポスなるものがあるんですね。早春に四つ葉のクローバーの紋様の八掛が届くなんてね。離れて見ると、優しい若葉色です。
ほつそりと春袷着て恋もなし 中西夕紀
朝9時に起きてあたり一面雪景色と思っていたら全く雪の気配すらないのでがっかりして二度寝して11時頃起きて窓を開けたら一面の雪景色で粉雪が舞っている。金土日と三連休なので長靴履いて傘さして妙正寺川から妙正寺池まで行って雪景色を楽しみ、ついでにサミットまで歩いて行ったら雪だからお店はがらがらで、海老フライとチキンとチーズのフライを買って帰って来たが3時間ほどうろついたのでカメラのシャッターを押す指が悴んで痛いの何の。雪国のひとには悪いが滅多に雪にお目にかからない関東では珍しいので雪の中を歩き回って写真を撮って来た。妙正寺池にはこの寒さの中カルガモのつがいが雪の降り込む中首を羽根につっこんで寝ていた。凍死しないのかねえ。
小筆遊びのあと、書家とお茶人と倉庫カフェへゆく。お茶人は幼少の頃、鶏を絞めるのを見てより肉も卵も食べられないので、ハム抜きのホットサンドを作ってもらう。「ハムで味を整えているんですが、、、」とマスターが困っておれど、、、
窓が半分曇っているのがとても気に入って、<カフェの窓曇らせてゐる春の雨・お吟>をおもむろに矢立を出して書家に染筆してもらう。そしてマスターに押し売りする困ったお吟さんである。
ハム抜きのホットサンドが物足りなかったのか、お茶人が牛窓にいいパン屋さんがあるので行こうと言い出す。日本の地中海と呼ばれる、オリーブ園や畑の充実した牛窓は好きな町だ。午後にジムへ行って血糖値を下げる予定の書家もついてくる。ジムどころか、パンを大人買いしたうえ、イートインであんパン食べている、困った私たちである。
東北の震災をきっかけに岡山へ移住した、ドイツ仕込みのパン屋さん。1時間半もかけて来た甲斐のある、瀬戸内の静かな海が見えるイートイン席はよろしゅうございました。
二つめをためらひつつも草の餅 清水まもる
染屋さんから、袷の作務衣に仕立ててほしいと頼まれていた↓こちらの紬、すでにSが仕立てて、傘寿のお洒落なマダムが気に入ってお召ですが、何の紋様なのか謎でした。花菱によく似ているけれどちょっと違う。
今日染屋さんから「猫足文とわかりました」と嬉しそうなメールあり。ネットで調べると、猫足文に間違いなし。梅の花のような猫の足跡の紋様なのよね。洋服のプリント生地にありそうだけれど、可愛すぎて飽きちゃいそう。ところが、この有職文様は、冷徹なほど単純化されているので、飽きないのよね♪
うすらひにきぬいときれしほどの音 藤田湘子
<針供養椿の花に刺してやり・井上弘美>の句を目にしてから、お吟さんも山茶花の花に供養しています。どうして井上弘美さんの句集『あをぞら』がうちにあるんだろうと考えたら、思い出しました。
降りてくるときやはらかき凧の脚 井上弘美
この句に感銘を受けたからでした♪
