おはようございます。
きっこさん、猫髭さん、皆さんこんばんは。猫髭さんの夢は何やら激しい(笑)。こちとらは忘れたことも忘れているという究極の忘却の境地に近づいております(^^)。
最近物忘れがひどい。年のせいで夢とうつつの区別が判然としないことにも関りがあるようだ。
今朝など夢の中で地震があって妹の下宿先へ安否を確かめにゆくともぬけの殻で逃げたのであれば安堵するが家具衣服合切というのは引っ越しのようだと大家に話を聞こうとしたら川の水位が上がってきて飲み込まれ漂流物につかまりながら流されているうちに泳いで川の堤防を越えて助かったと思ったら目覚ましのベルが鳴った。7時45分だった。8時15分に出かけるベルがなるからもう少し寝られるなとうとうとし始めると、荒野が広がっていたので川津波から離れようと走り始めたら山賊か浪人か時代がかった連中が追いかけて来て殺気を感じたので逃げると荒野に石の碑が突き立ち始め、見るとMement Mori(死を思え)とか東西の名言や書物のタイトルが書いてあり追っ手から逃げるために「現代女流俳句」という石碑の前の穴に飛び込むと、黒い御影石が屹立し本の一ページ目の一句が現れて傍に控えた図書館書士のような老女が「読みなさい」と言うので読むと次の部屋へと扉が開き二行目の黒御影石が現れるという書物の森の闇が広がっていた。追っ手は読めないか間違えたかで奈落へ落とされたのだろう、断末魔の声が背後で落ちて行った。盗賊に「短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎」という竹下しづの句が読めるはずもない。二句目は「雪はげし抱かれて息のつまりしこと」だった。橋本多佳子の有名な句だが読むのはたやすい。老女の問いは「どうして息がつまったのか」というものだった。問答は許されているらしい。橋本多佳子は18歳で豊次郎と結婚し、38歳で死別し、この句はさらにその11年後に詠まれたものだから、吹雪の夜に若かりし頃の抱擁の激しさを回想している句だが、女性であるあなたは息のつまるほどの抱擁を知らないから聞いたのでしょう。教えてあげましょうと彼女を抱き寄せてディープキスをした。上唇を吸い、下唇を吸い、舌を出してといい、おずおずと出された舌を吸い絡め合いしたあと彼女は「接吻されたのね」と答えてから「口髭がないキスなんて」という意味もわかったわと言ったところで目覚ましのベルに起こされた。あの川津波の流れは時間の流れで流されるたびに遡って幕末の頃だった気がする。図書館書士の老女は新年のCMで赤ちゃん0歳2本、80歳20本のお婆さんに似ていた気もする。わたくしは73歳0本で、赤ちゃんより少ないので老女を恨みに思ってやりこめたのかも知れない。
わたくしの財布はぼろぼろでキャッシュカードや小銭がばらばら落ちるので娘からも買い換えたらと言われるのだが、国内外で落としても戻ってくるので(特にマンハッタンで搭乗前のタクシーにぼろ服のポケットが破れて落した時は日曜日だったので紛失届の窓口も休みであきらめかけたが運転手の名前を憶えていたのでタクシー配車係に呼び掛けて貰ったら何と搭乗前に届いてニューヨークの奇跡と呼ばれた。運ちゃんに現金全部上げると「また落としてね」と言われたのには笑った)守り神のようで買い換えられないのだ。しかし、正月に無くしたキャッシュカードも拾われて交番に届けられ、その証明のためのナンバーカードも落としたら続けて出て来たので、そろそろお供えして神様に返すべきか思案中。
写真は雨上がりの新宿高層ビル。