みなさん、こんばんは(^^)
きっこさん、撫子さん、皆さんこんばんは。日本人の素晴らしさは会釈と笑顔にあると思います。大きな財産です。いつも自戒しています。
きっこさん、皆さん、こんにちは。
「新走」の表記などいつも学ばせて頂いています。
>条福の裏打ち作業新走り
新走の前も漢字2文字で、見た目が窮屈にもおもいました。中々むずかしい。
皆さん、こんばんは。
「新酒」を意味する「新走り」の句が何句かありましたが、下五の表記が「新走り」だと一句が締まりませんね。
もちろん「新走り」という表記は正しいのですが、ここは「夏休み」を「夏休」、「夏の果て」を「夏の果」と表記するように、送り仮名を省略して「新走」と表記したほうが、一句がグッと締まります。
先づは取る可杯(べくさかづき)や新走 三橋敏雄
拭きこみし酒蔵の階(きざはし)新走 深見けん二
病床に届けてくれし新走 田畑美穂女
女人とも淡くなりけり新走 藤田湘子
飲めといふあと無口なる新走 辻美奈子
これらの句のように、「新走り」を下五に置く場合は、送り仮名がないほうが「どっしり」と座りが良くなり、お酒の持つ本意にもイメージが添うようになります。
でも、逆に、
新走り身の影をおく畳かな 桂信子
という句のように、上五に置く場合は、続く中七の冒頭が漢字表記の場合は、送り仮名を用いないと上五から中七へ漢字が連続してしまい、一句の視覚的な流れが渋滞を起こしてしまいます。
この句のように「新走り」と送り仮名を用いれば、視覚的な渋滞が緩和され、するすると詩が流れ始めるのです。
でも、中七が平仮名で始まる句の場合は、上五を「新走」と表記したほうが良い句もあるのです。
ですから、「新走り」と「新走」のどちらが良いかということではなく、状況に合わせて最善の表記を選択するということなのです。
同じ言葉を漢字で書くか平仮名で書くか、送り仮名を表記するか省略するか、これは個々の詠み手が自分の感性で判断&選択することなので、他人のあたしが「こうしろ」と強制することはできません。
しかし、せっかくの素晴らしい句が、表記ひとつで「もったいない句」になってしまった例を数えきれないほど見て来たあたしとしては、「送り仮名のある季語を下五に置く場合は、送り仮名は基本的に省略すべき」ということをアドバイスしておきますね。
きっこさん、撫子さん、皆さんこんばんは。夕日に慣れっこになっているのでしょうか。小生以外に入日を見る人はいないようで、もったいないと思いました(笑)。